



【おまけ】
楕円のかたちに、制作に必要な印を正確につけるのは、思いの外難しいので、ガイドを作って制作しています。地味ですが、どんなガイドにしようかと考えるのも、新作作りの一部です。




【おまけ】
楕円のかたちに、制作に必要な印を正確につけるのは、思いの外難しいので、ガイドを作って制作しています。地味ですが、どんなガイドにしようかと考えるのも、新作作りの一部です。

これから出そうと思っている新しい革色の具材合わせを、ちまちまと行っていました。ものとして出すまでにやることとして、革と糸色を合わせる。金具カラー、染料もどの色にするかを考える。そして、ファスナーのカラーを決める。それらを発注し、材料が揃ったら、本ちゃんの制作に入れる。
革が届いたのが4月頃。すぐに合わせてみる。定番のファスナーを当ててみる。合わない。濃茶という色は、ゴールドの色が驚くほど合わない(と感じる)
そしてふっと思う。「ここいらで重さに向き合う時なのかもな。」と。これまでは、軽さを軸足にしてものごとを見ていたけど、状況もころころ変わる世の中で、安定した重さに向き合うのも良い頃合いなのかもしれないなと思った。それならば、アンティークゴールドという茶色い重さのある金具カラーになるだろうと想像し、ファスナーを選び発注する。
1ヶ月くらいして、ファスナーが届き、組み合わせを再開する。試しに作ってみるも、当然重い。この重さってのが、安定感も感じず、ただ重厚感があるだけで、見ていてワクワクしない。「重さって路線は違ったかもな。」と思い、いったん放置する。どういう目線と角度で組み合わせようか?を考える。

僕は昔から作ったものを見る際に、「イームズ方式」を採用している。作ったものを違和感ある場所なんかに置いておいて、制作とは違ったタイミングで眺めたりする。翌朝目につくところに配置したりして新鮮な目で見れるようにするのだ。大学の頃に読んだイームズの本に書いていたのを覚えていて、独立した時から採用している、ものを見る方法。
「重さ」に向き合うのではなく、「重心を下げる」って目線で進めていくのがいいのでは、とふっと思う。流れが早いところで流されないようにと重くしていくのは、無理があったな、と思い、重心を意識して組み立てることにする。ファスナーもその目線で頼みなおす。
チョコは革自体に重みのある色なので、染料も通常の濃度で塗ると、濃密に感じる。いろんなカラーを試したけど、納得いくものがなかったので、染料に対して水を25パーセントほど加え、濃厚さを軽減させる。よし、ひとまず染料選定はクリア。
糸はいつも使っている糸色が大幅に廃盤になっていたけど、合うのが残ってくれていた。糸は本体より少し濃く、若干グレー味のあるものにする。数色作り、またイームズ方式で眺めながら生活する。その時の光によっても見え方が変わるし、革の色もその時々によって異なるので、その辺りを考慮しつつ、違和感のある色を見えない場所に移動する。
ファスナーカラーを決めるのは、昔から苦手で、毎回苦戦するところでもある。見本帳にはファスナーテープの色のみ(それも2cmくらいの小さいもの)が載っていて、それでは、金具とファスナーカラーの関係性は分からない。見本帳で選んだ色も、実際に作ってみると革の色に左右され、見本帳の色とは違って見える。なので、実際に気になるカラーは作ってみないことには分からない。実際に見え方に関係するのは、革とファスナーカラーと金具の色の関係性だけではなく、糸色、コバの色と雰囲気などとの関係性もあるので、本ちゃんのクオリティーで作って見ないことには分からなかったりする。「また違ったな。」と何色も試すのは少し胆力のいる作業だったりもするけど、「この色ならどうだろう。」と違う組み合わせを見ることへの楽しみもある。
チョコのカラーの組み合わせは、無事決まった。ものを作る中で好きな瞬間のひとつは、あれこれ試して実験した後に、「あとは素直に作ればいいや。」ってポイントがやってくる。そして、色んな可能性で開いていた目線を、素直な目線に切り替える時に感じる安心感は、何度でも味わいたくなる。
チョコの組み合わせが終わった時に、昔からの長年の宿題を思い出す。それは、ネイビーにシルバーの金具を合わせる際に、どのファスナーカラーにするかというもの。
チョコのファスナーも頼むことだし、この宿題(別に誰かから頼まれたものではない)もやったろうじゃないかと思い、合わせているところ。(ぜんぜん合ってくれない。合うってなんなんだろう?)
ある時から、スクワットをやったり、ジャンプしたりするようになった。チョコのファスナーを合わせ終わった頃に、そのことに気がつき、自分自身の重心も下げようとしていたみたい。毎回思うけど、新しいものを作ったり考えたりすると、普段の日常もそれに合わせて(というか無意識に)変化するのが面白い。
さまざまな素材や色を合わせる作業には、特にこれといった根拠はなく、これが正解というのものない。合うか合わないかの感覚的なものでしかなく、合っていると感じている自分の感覚にも根拠のようなものはない。ただそう感じるということだけが決め手となる。だからこそ、不意にジャンプするようになったりして、使えるものは全て使って作っているんだなと感じる。











THE STABLESの小田原さんから、展示のお誘いをいただき、そこから、今考えていること、感じていることなどをやり取りするようになりました。
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この会は、山本祐介さんとの往復書簡からスタートしました。岡山と青森、「そこ」と「ここ」。離れた二つの場所で、近ごろのことやこれからのことを、文通のように交わしてきました。その時間が、そのまま、この小さな会になりました。
ANDADURAは「歩く」という意味の言葉です。山本さんは、歩きながら考えるように、財布やペンケースなど、革製品を作っています。同時に、その考えを伝えるために、フリーペーパー「そこ」も発行しています。作るだけでなく、思っていることを言葉にして手渡していく。それを大切にしている方です。
ものがそこにあること、その奥にある考えにふれられること、それを同じ場所で体験できること。それが今、店という場所の意味になるのかもしれないと感じています。
今回は、山本さんと当店の、小さなセッションのような会です。当店で選んだ定番のコンパクトな財布やペンケースから、ふだんあまり表に出ない、山本さんが unique と呼ぶ定番外のまで、その時々のものをすこしずつ並べてまいります。間に合えば、「そこ」と「ここ」が繋がったものも、ひとつお見せできるかもしれません。
THE STABLES 小田原 史典
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小さな会「そこ と ここ」
会場:THE STABLES
青森県弘前市代官町14−2
会期:6月27日(土)~ 7月7日(火)水曜休み
営業時間:12:00ー18:00

年々修理癖は増してきているようにも感じる。折れた金槌の柄は、暇な時に子と箸を作ろうと取ってある。(樫の木だし、乾燥は十分すぎる位しているので、良い箸になるだろう。)僕の修理を待っているものが、家には沢山ある。破れたカシミアのセーターは湯たんぽカバーに変身する日を待っている。
修理する心地よさは、自分が手を加え、そこにそそぎこんだものが、自分に帰ってくるような循環の心地よさ。あるものをものを活かして、使わなかったものが、お気に入りに変わる心地よさ。






ハンドルカバーを制作しました。お財布のレンタルの際にいただく、アンケートを定期的に読み返すのは、最近の習慣。年が明けてすぐに、アンケートを読み返し、制作を希望するアイテムのところで、持ち手カバーと書いているものを見つけ、「おっ、これは作らなくちゃ。」とテーブルの見えるところに置いていた。
copseさんから、展示のお誘いをいただいたた際に、帆布のカバンを制作されている、こうださんがいらっしゃったので、ハンドルカバーはこのタイミングで作るんだな、と思い、こうださんにお声がけさせていただいた。
こうださんからサンプルのカバンを送っていただき、それに合わせるように、ハンドルカバーを考えました。
なるべく、スムーズに脱着できることを考え、留は一箇所 & 丸い形状でいこうと決め試作をはじめました。



東京は練馬区石神井にあります、copseさんで行われる企画展「旅にでよう!」に参加します。帆布のカバンを作られている、Ko’da-styleさん。岡本帽子さん、sova イシカワカオルさんも出展されます。ANDADURAは、定番のお財布をメインに出品します。Ko’da-styleのこうださんと、やりとりしながら新しいアイテムも作る予定です。
ゴールデンウィークまっただ中の、心地よいであろう季節。よろしければ、足をお運び下さい。
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「旅にでよう!」
会場:copse
東京都練馬区石神井台3-24-39ロイヤルコトブキ1F
会期:4月29日(水)~ 5月3日(日)
営業時間:11:30ー17:30
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雑記
練馬区には2年ほど住んでいたことがあります。
20年ほど前、東京に行くことした時、土地勘も分からぬまま、地図を眺め、「小竹向原」と地名が気になったので、ひとまず「小竹向原」に行き、ふらふらと周辺を散歩していたら、江古田が気に入り、練馬区に住むことにしました。何も考えず、地名の響きで住む場所を探すのって、若さの特権みたいなものですかね。
今でも、あだち充さんの漫画を読むと、練馬区的なものに浸りたくなります。
練馬区的なものって、確かにあると思うけど、なかなか言語化できない種類のことがらな気がします。週末は、はじめて街のはじめてのスーパーに行って買い物をする、というのを楽しみにしていたけど、そんなことをしようと思わせてくれるのが、練馬区の空気感な気がします。

子どもが2歳になったころ、簡単に操作できるデジカメを渡した。
子どもがどんな風に、世界を眺めているのか?どんなものに興味があるのか?撮った写真を見たら少しは感じることができるだろうと思ったからだ。