2020.9.11
革に魚介類の匂いがついた場合
2020.5.30
スウェードについて
ONLINE SHOPにスウェードポーチをアップしました。
スウェードは子牛や山羊などの革の裏面(床面)を起毛させたものです。革の表面(吟面)がない分、やわらかいです。
今回は、少しマニアックな説明になりますが、名称に関して書きます。ANDADURAで使用していますスウェードは、仕入れ時にはキップ(子牛)ベロアという名称になってます。ベロアとは成牛の床面を起毛させたもので、毛足がスウェードよりも長いものです。
実際に成牛のベロアも試しに仕入れてみて、こちらは毛足が長く、ベロアという感じなのですが、今回使っているものは、毛足も長くはなくスウェードと呼んだ方が実際に’近いと感じます。
ベロアっていうと、光沢感があったり、繊維としてもありますので、ベロアと呼ぶ事で、実際の素材から認識が遠ざかっていくように思いましたので、名称をスウェードとしています。
毛足の長さの明確な基準も無く、厳密になることもない(成牛を使うのであれば、ベロアと表記しないといけないと思いますが)のですが、仕入れ時の名称と違う名前ですので、書いておかないと少々気持ちが悪いと思う性分ですので、記しておきます。
2020.5.8
レーダーオイルの使い方
レーダーオイル(オイル)
ドイツ生まれ天然成分のみで作られた、革・木製品等にも使用できるオイルです。主成分は、ひまし油、なたね油、バルサムテレピンオイル等です。革の汚れを落としながら、油分を補い、革をしなやかに保ちます。防水・艶だしの効果も少しあります。
・原材料 : ひまし油、なたね油、バルサムテレピンオイル 、オレンジオイル、酢
・容量:200ml
レーダーオイルの使い方
1. 柔らかい 布やブラシなどで、ほこりなどの汚れを落とします。
2. 柔らかい布にオイルを少量含ませ、なじませるように薄く均一にのばします。
3. マッサージするように、余分なオイルを残さないように拭きます。
4. 使用する布は、家にある古い布で十分ですが、綿100%などの植物性のもので柔らかいものをお使い下さい。
ーご使用上の注意ー
・ご使用前によく振って下さい。
・少量でよくのびますので、全体に均一にやや少なめにお使い下さい。つけすぎた場合は余分なオイルを拭き取って下さい。
・明るい色の革はご使用後、色が濃くなります。目立たない部分で試してから全体にお使いください。
・ANDADURAではTAPIR社の製品を、すべて取り揃えている訳ではございません。実際に使用してみて、良いと思ったものを、お取り扱いしております。
TAPIRホームページはこちらからご覧下さい。
2020.5.8
レーダーバルサムの使い方
レーダーバルサム(ワックス+オイル)
ドイツ生まれ天然成分のみで作られた、レザーケアー用オイルワックスです。主成分は、みつろう(蜜蜂の分泌物)とシェラックワックス、キャンデリラワックス等が配合されており、革に浸透する効果と、保護・艶だしの効果があります。
・原材料 : みつろう、シュガーケーンワックス、シェラックワックス、キャンデリラワックスカルバナワックス、ひまし油、オレンジテレピンオイル
・容量:85ml
レーダーバルサムの使い方
1. 柔らかい 布やブラシなどで、ほこりなどの汚れを落とします。
2. バルサム少量を布やブラシでつけます。(気にならない方は手指でつけるのをお勧めします。体温でクリームを薄くつけることができるだけでなく、なじみも良くなります。
【肌の敏感な方にはおすすめしません。】
3. 薄く全体になじませるようにのばし、手のひらでマッサージ。
4. 布またはブラシで、余分なバルサムを磨くようにして、落とします。
【使用する布は、家にある古い布で充分ですが、綿100%などの植物性のもので柔らかいものをお使い下さい。】
ーご使用上の注意ー
・バルサムをつけすぎると、ワックスが白く浮き出ることがあります。気になる場合は時間をおいてから、ブラッシングするか、植物性のオイルまたは、アルコールで拭く、もしくはドライヤーなどでワックスを一度溶かしてから、拭き取ると落ちます。
・ANDADURAではTAPIR社の製品を、すべて取り揃えている訳ではございません。実際に使用してみて、良いと思ったものを、お取り扱いしております。
TAPIRホームページはこちらからご覧下さい。
2013.6.12
帆布の経年変化
新しいモノと比較してみました。

上が自分用のもの、10ヶ月程度(経月変化ですね。)使用。
(試作ですので、引き手の革色が異なります。)
下が新しいもの。
ロットの色ぶれにより最初の色が少し異なりますが、使ったものは色が
抜けている感じです。(良く言えば、落ち着いている感じです。)
布の目がつぶれて詰まってきて、帆布も柔らかくなってきてます。
痛みも出て来ましたが、ジーンズ感覚で使っております。
雨が降りそうで、降らない天気。少々ほの暗い工房よりアップ致します。
2011.6.30
新・糸色変更について
致しました。
やはり、素材が違うと印象も異なりますので、やはり実物を見て、糸を選んで頂いても
少しズレが生じるのでは、と思い、同素材で変更出来た方が良いと判断しました。
今回は定番の糸の他に、それぞれに一色追加になります。
定番に比べ幾分シックな印象です。
左が定番、右が変更可能な糸色です。

camel

brown

navy
詳細は、 productsページよりご覧頂けます。
2011.5.27
メンテナンス『TAPIR』
レーダーバルサム・レーダーオイルの塗布した際の変化です。
革の下半分に塗っております。
レーダーバルサムを塗布した所

レーダーバルサムを塗布して一日経った変化。

つづいて、レーダーオイルを塗布した所。

レーダーオイルを塗布して一日経った変化。

レーダーオイルは浸透成分が多いため、キャメルなどの薄い色の場合
少し濃くなります。
写真では少し分かりにくいですが、
バルサムは、上にのるイメージ、オイルは浸透するイメージです。
お選びの際に、ご参考下さい。
2010.7.3
半シュリンク
以前から何度か革について説明しておりますので、
「またかよー。」とお思いの方、今回はANDADURAが革屋さんにお願いしております、
オリジナルな部分についてのお話です。
ANDADURAの革は、スムースよりは、ぷっくらした雰囲気、
シュリンクよりは、かちっとした雰囲気を狙っております。
僕は『半シュリンク』と呼んでおります、この加工、
なかなか、手間がかかっているのです。
シュリンク(しわ、シボ)を出す行程は、薬品加工、型押し、ドラム加工があります。
その中で、一番自然なしわが出る、ドラム加工で革を作ってらってます。
大きいドラム(水無し洗濯機をご想像下さい)に入れ、くるくる、くるくると
回すと、革の重みで、自然なしわが出来ます。これがシュリンクの行程です。
それでは、『半シュリンク』とは呼べません。
一度ドラムに入れシュリンクにしたものを、
さらに、裏からアイロンでしわを伸ばします。
しわをだして、しわを伸ばす、というややこしい行程を経て、
『半シュリンクは』完成します。
「こんな質感の革を。」というややこしい要望
(その他、すごく細かく指示を出すのです。まったく)
に、応えてくれる革屋さんに感謝な『半シュリンク』なのでした。

※もちろん部位によって、スムース革に近かったり、シュリンク革に近かったりする場合があります。
2010.6.1
革 ~経年変化~
とよく質問を頂く。
という訳で、僕が愛用しているペンケースとお財布を紹介します。
共に使用期間三ヶ月程度。オイルは月に一度塗っております。
(こうやって書くと、恋人を紹介しているようで、どきどきします。
付き合って三ヶ月です。遠距離なので、月に一度しか会えません。)
使用してると、変化が分からないけど、比べてみると、変わってますね。
色が濃くなると共に、艶が出てきます。
頂いた質問には
「色が濃くなると共に、艶が出てきます。」とお答えしている。
比較した写真を見ると「まさに!!」と自分でも思ってしまいます。


ブラウン