ANDADURA

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2021.2.19

【Relation】作り直して使いきる

作り直して使いきる

【Relation】 ー 関係・つながりの意
 
現在使っていただいているANDADURAのお財布を、使い込まれた革で新しいカタチに作り直し、素材を使い切っていただく、リレーションという試みを実験的に始めます。
 
長く使っていただけるよう、修理はずっと行ってきましたが、修理する際に長く使い込まれた革を見ていると、この革で何か出来ないかという思いが湧いてまいりました。
 
ものが使われるサイクルは
お使いいただく→ 捨てる
 
が一般的かと思いますが、修理する事で、
 
お使いいただく→ 修理 → 捨てる
と、ものの寿命を延ばす事ができます。
 
さらに、新しいかたちに作り直すせば、
お使いいただく→ 修理 → 新しいアイテムになって再度お使いいただく
という新しいサイクルが生まれます。
 
 
正直に言いますと、このアイデアは去年くらいに考えたものでしたが、仕事として成立するのか?自分自身が無理しないと続かないのでは?という疑念みたいなものもあり、躊躇してましたが、こういう新たな試みは考えても答えは出ないので、ひとまず実験的に1年くらいやってみます。その中で、継続出来るかたちを見つけてゆけたらと思います。
 
「消費とはゆるやかな破壊である。」

という言葉があります。初めて読んだ時に、モノをつくる者として、向き合う必要のある言葉だと感じました。修理をしっかりアナウンスするのもそういう意味合いです。今回はもう一歩この言葉に踏み込んでみようと思います。

お財布の革を使いますので、どうしても小さいアイテムになります。とりあえず、Over the rainCowで作ったキーホルダーとカードケースから始めますが、欲を言えば、もう少し選べるアイテムがあり、長財布など比較的大きな革は、(使える革を全て使い)数種類に作り直して、使い切っていただく、というのが目指すところです。
作り直しのアイテムでご要望ございましたら、是非CONTACTページからご連絡いただけましたら嬉しいです。
 
 
 
いろいろ書いてますが、難しいことを考えずに、使い切る快楽のようなものを感じていただけたら嬉しく思います。

僕自身工房で履く、作業用のパンツは膝がすぐに破けますので、破けたら、ショートパンツにして履きます。Tシャツもクタクタになったら、丁度良いサイズに切り分けて工房のウエスにして、使い切ってます。「作り直して使いきる」は普段自分がやっている事でもあります。単純にボールペン使い切るだけでも、そこはかとなくホクホクした心持ちになりますし。

使い込まれた革は、時間と共に少し痩せて物としての革の厚みが適正でない場合があります。使い切っていただく、という試みですので、その辺りはご了承下さい。
ひとまず始めてみて、やっていく中できめ細かくアナウンスできるようになると思います。
 
Relationの意味は、つながり、関係などの意味で、作り直す事そのものとは若干ずれています。作り直しでしたら、違うネーミングにした方が分かりやすいかもしれません。それでもリレーションにしたのは、長い間育てた革で作り直したものを、プレゼントしたり、お揃いで持ったりする、その行為や広がりが生まれたら面白いと思いますので、そこに光を当てる意味で、Relationという言葉にしました。
 
また、自分が作ったものが、どういう状態になったら捨てよう、と思われるのか?
その姿をキチンと見る事で、革の作り方や、まだ想像もしない何かにフィードバック出来るのではと思っています。
 
捨てるというネガティブ(?)な行為が反転しリレーのように次につながればいいなぁ、と願いつつ始めてみます。
 
 
Relationのページはこちらからご覧下さい。
 
 
 
2021.2.19 | information products material

2021.2.5

革の裏面について

 

ANDADURAの革は2010年の独立当初より革屋の佐藤さんと共に作り上げてます。

革のベースとなるタンナーさんをいろいろ試したり、工程を変えたり、その時々で
一番いいと思う作り方で革を作ってきましたが、表だけでなく、裏面を仕上げるという
やり方はずっと変えずに行ってきました。写真右が革の裏面。

通常のやり方では、革を仕上げた後に、革の厚みを調整する革漉きを行いますが、
ANDADURAの革は最初に漉いて、そこから仕上げていきます。
それにより、裏面もキッチリ仕上がった革になります。

ANDADURAの製品は裏張りなど、自分が余計だと思うことはしていないので、
余計なことをしない代わりに裏を仕上げています。

通常のやり方は通常のやり方の良さがあり、安定的に革を作れますが、

それぞれに一長一短があります。どっちを取るかかと思います。

最後に漉くと、厚みのブレは漉き加工の精度のみのブレですが、
最初に漉くと、染色やら、表アイロン、裏アイロンなど、様々な工程の中でブレが大きくなってきます。革をしめるプレスアイロンで革がしまり、季節やロット、タンナーの種類、原皮などでしまる割合は異なり、厚みがブレてしまいます。

ですので、1枚1枚の厚みを変えて、ブレても許容できるように工夫しています。

その上で在庫は多めにもっておく、というやり方をしてます。

今になって思うと、これって知らないから出来たことだなと思います。
いろいろ知識があったり、その後の苦労が分かったりすると、躊躇して出来なかったと感じます。

とはいえ、いろいろ考えるきっかけにもなりましたし、胆力のようなものも
ついたので、いい選択をしたと思います。
 
この選択の元にあるのは、
「現時点でバウハウスは可能か?」という問いでした。
 
バウハウスはデザイン運動ですが、特異な点は、
手工芸的な土台がある状態でデザインという眼差しでものを作ったという、
思想と時代の絶妙なクロスオーバーだと思います。
バウハウス建築なんか、裏面のネジなんかをしっかり出しているのも、
見えない部分もしっかり作られているから出来るわけで、裏仕上げをするかどうかを考える際、グロピウス設計の窓の事を考えてました。
 
そんなわけで、チラリと革の裏側も見ていただけたらと(ひそかに)思っています。

 

 

2021.2.5 | material

2020.9.11

革に魚介類の匂いがついた場合

バックの中にお財布を入れていて、魚介類の汁がこぼれ匂いが取れないとの、
連絡を頂きました。そういうケースは数が少ないとは思いますが、
全く無いわけではありませんので、対処法をここに記します。
 
魚の匂いを取るための、いろんな方法がありますが、
革に負荷のかからないものを使う必要があります。
 
それは、水で薄めた酢です。
 
酢を水で薄めて、Tシャツなどのウエスにつけ、
しっかり絞る。部分的にでなく、全体をしっかりと拭く。
(革は、部分的に濡れるとシミになりますが、全体が濡れた場合はシミになりません)
 
工房の革で、酢をストレートに塗布する実験を行いましたが、
革にダメージが無く、おすすめ出来る方法かと思います。
ただ、革が酢の匂いになりますので、ある程度薄めて、
このくらいの匂いなら、気にならないかな、という酢水でお試し頂けたらと思います。
 
革にはいろんな種類があり、酢で負荷のかかる革もあるかと思います。
ANDADURAの革には合っている方法ですが、ANDADURA以外の革でも、タンニン鞣しの染料染めの革には
効果があるかと思います。目立たない箇所で色落ちや変色が無い事をご確認いただき
お試し下さい。
 
 
2020.9.11 | material

2020.5.30

スウェードについて

 

ONLINE SHOPにスウェードポーチをアップしました。

スウェードは子牛や山羊などの革の裏面(床面)を起毛させたものです。革の表面(吟面)がない分、やわらかいです。

 

今回は、少しマニアックな説明になりますが、名称に関して書きます。ANDADURAで使用していますスウェードは、仕入れ時にはキップ(子牛)ベロアという名称になってます。ベロアとは成牛の床面を起毛させたもので、毛足がスウェードよりも長いものです。

 

実際に成牛のベロアも試しに仕入れてみて、こちらは毛足が長く、ベロアという感じなのですが、今回使っているものは、毛足も長くはなくスウェードと呼んだ方が実際に’近いと感じます。

ベロアっていうと、光沢感があったり、繊維としてもありますので、ベロアと呼ぶ事で、実際の素材から認識が遠ざかっていくように思いましたので、名称をスウェードとしています。

 

毛足の長さの明確な基準も無く、厳密になることもない(成牛を使うのであれば、ベロアと表記しないといけないと思いますが)のですが、仕入れ時の名称と違う名前ですので、書いておかないと少々気持ちが悪いと思う性分ですので、記しておきます。

 

 

 

2020.5.30 | products material

2020.5.8

レーダーオイルの使い方

レーダーオイル(オイル)
ドイツ生まれ天然成分のみで作られた、革・木製品等にも使用できるオイルです。主成分は、ひまし油、なたね油、バルサムテレピンオイル等です。革の汚れを落としながら、油分を補い、革をしなやかに保ちます。防水・艶だしの効果も少しあります。

 

・原材料 : ひまし油、なたね油、バルサムテレピンオイル 、オレンジオイル、酢 

・容量:200ml

 

 

レーダーオイルの使い方

 

1.  柔らかい 布やブラシなどで、ほこりなどの汚れを落とします。

2. 柔らかい布にオイルを少量含ませ、なじませるように薄く均一にのばします。

3. マッサージするように、余分なオイルを残さないように拭きます。

4. 使用する布は、家にある古い布で十分ですが、綿100%などの植物性のもので柔らかいものをお使い下さい。

 

ーご使用上の注意ー

・ご使用前によく振って下さい。

・少量でよくのびますので、全体に均一にやや少なめにお使い下さい。つけすぎた場合は余分なオイルを拭き取って下さい。

・明るい色の革はご使用後、色が濃くなります。目立たない部分で試してから全体にお使いください。

 

・ANDADURAではTAPIR社の製品を、すべて取り揃えている訳ではございません。実際に使用してみて、良いと思ったものを、お取り扱いしております。
TAPIRホームページはこちらからご覧下さい。

 

 

2020.5.8 | material

2020.5.8

レーダーバルサムの使い方

レーダーバルサム(ワックス+オイル)


ドイツ生まれ天然成分のみで作られた、レザーケアー用オイルワックスです。主成分は、みつろう(蜜蜂の分泌物)とシェラックワックス、キャンデリラワックス等が配合されており、革に浸透する効果と、保護・艶だしの効果があります。

 

・原材料 : みつろう、シュガーケーンワックス、シェラックワックス、キャンデリラワックスカルバナワックス、ひまし油、オレンジテレピンオイル

・容量:85ml

 

 

レーダーバルサムの使い方

 

1.  柔らかい 布やブラシなどで、ほこりなどの汚れを落とします。

2. バルサム少量を布やブラシでつけます。(気にならない方は手指でつけるのをお勧めします。体温でクリームを薄くつけることができるだけでなく、なじみも良くなります。
【肌の敏感な方にはおすすめしません。】

3. 薄く全体になじませるようにのばし、手のひらでマッサージ。

4. 布またはブラシで、余分なバルサムを磨くようにして、落とします。
【使用する布は、家にある古い布で充分ですが、綿100%などの植物性のもので柔らかいものをお使い下さい。】

 

ーご使用上の注意ー

・バルサムをつけすぎると、ワックスが白く浮き出ることがあります。気になる場合は時間をおいてから、ブラッシングするか、植物性のオイルまたは、アルコールで拭く、もしくはドライヤーなどでワックスを一度溶かしてから、拭き取ると落ちます。

 

・ANDADURAではTAPIR社の製品を、すべて取り揃えている訳ではございません。実際に使用してみて、良いと思ったものを、お取り扱いしております。
TAPIRホームページはこちらからご覧下さい。

 

 

 

2020.5.8 | material

2013.6.12

帆布の経年変化

使用している帆布財布が少し変化して来ましたので、
新しいモノと比較してみました。



上が自分用のもの、10ヶ月程度(経月変化ですね。)使用。
(試作ですので、引き手の革色が異なります。)
下が新しいもの。

ロットの色ぶれにより最初の色が少し異なりますが、使ったものは色が
抜けている感じです。(良く言えば、落ち着いている感じです。)
布の目がつぶれて詰まってきて、帆布も柔らかくなってきてます。

痛みも出て来ましたが、ジーンズ感覚で使っております。

雨が降りそうで、降らない天気。少々ほの暗い工房よりアップ致します。
2013.6.12 | material

2011.6.30

新・糸色変更について

素材の見直しで糸の素材を変更致しましたので、それに併せた新しい糸色をご用意
致しました。

やはり、素材が違うと印象も異なりますので、やはり実物を見て、糸を選んで頂いても
少しズレが生じるのでは、と思い、同素材で変更出来た方が良いと判断しました。

今回は定番の糸の他に、それぞれに一色追加になります。
定番に比べ幾分シックな印象です。

左が定番、右が変更可能な糸色です。


camel


brown


navy


詳細は、 productsページよりご覧頂けます。
2011.6.30 | material

2011.5.27

メンテナンス『TAPIR』

ANDADURAで取り扱いを始めたTAPIR社のオイル・ワックス。
レーダーバルサム・レーダーオイルの塗布した際の変化です。
革の下半分に塗っております。

レーダーバルサムを塗布した所


レーダーバルサムを塗布して一日経った変化。


つづいて、レーダーオイルを塗布した所。


レーダーオイルを塗布して一日経った変化。


レーダーオイルは浸透成分が多いため、キャメルなどの薄い色の場合
少し濃くなります。

写真では少し分かりにくいですが、
バルサムは、上にのるイメージ、オイルは浸透するイメージです。
お選びの際に、ご参考下さい。
2011.5.27 | material

2010.7.3

半シュリンク

ANDADURAの革についてです。
以前から何度か革について説明しておりますので、
「またかよー。」とお思いの方、今回はANDADURAが革屋さんにお願いしております、
オリジナルな部分についてのお話です。

ANDADURAの革は、スムースよりは、ぷっくらした雰囲気、
シュリンクよりは、かちっとした雰囲気を狙っております。

僕は『半シュリンク』と呼んでおります、この加工、
なかなか、手間がかかっているのです。

シュリンク(しわ、シボ)を出す行程は、薬品加工、型押し、ドラム加工があります。
その中で、一番自然なしわが出る、ドラム加工で革を作ってらってます。
大きいドラム(水無し洗濯機をご想像下さい)に入れ、くるくる、くるくると
回すと、革の重みで、自然なしわが出来ます。これがシュリンクの行程です。

それでは、『半シュリンク』とは呼べません。

一度ドラムに入れシュリンクにしたものを、
さらに、裏からアイロンでしわを伸ばします。

しわをだして、しわを伸ばす、というややこしい行程を経て、
『半シュリンクは』完成します。

「こんな質感の革を。」というややこしい要望
(その他、すごく細かく指示を出すのです。まったく)
に、応えてくれる革屋さんに感謝な『半シュリンク』なのでした。



※もちろん部位によって、スムース革に近かったり、シュリンク革に近かったりする場合があります。
2010.7.3 | material
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