ANDADURA

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2026.6.3

小さな会「そこ と ここ」at THE STABLES(青森)

 

小さな会のお知らせです。
 
6月27日から7月7日まで、青森にあります、THE STABLESさんにて、「そこ と ここ」という小さな会を行います。
 

THE STABLESの小田原さんから、展示のお誘いをいただき、そこから、今考えていること、感じていることなどをやり取りするようになりました。

具体的な展示内容云々というより、昨今の状況の中での、お店というものの意味だったり、自分たちの話だったり、個人的なやりとりをしました。
 
5月にお会いした際に、小さなコンクリートの池を眺めながら30分ほど話しました。「そんなやりとりのような会になればいいですね。」と何かを交感するような時間でした。
 
お誘いをいただいたのが、4月頭でしたが、時間が限られていることがプラスに働いてくれそうだと感じ6月にひらくことにしました。小田原さんの言葉にあるように、小さなセッションのような会です。
 
昨今の状況の中でよいことを見ようとするなら、対話する必要性が生まれていることだと感じているので、対話の中で生まれたこの小さな会は、よいことを見ようとする眼差しから生まれたものかもしれない。よいことは小さな声で語られる、という言葉の意味を敷衍し、展示会というより、小さな会と言いたいです。
 
小さな会「そこ と ここ」よろしくお願いします。
 

 

この会は、山本祐介さんとの往復書簡からスタートしました。岡山と青森、「そこ」と「ここ」。離れた二つの場所で、近ごろのことやこれからのことを、文通のように交わしてきました。その時間が、そのまま、この小さな会になりました。

 

ANDADURAは「歩く」という意味の言葉です。山本さんは、歩きながら考えるように、財布やペンケースなど、革製品を作っています。同時に、その考えを伝えるために、フリーペーパー「そこ」も発行しています。作るだけでなく、思っていることを言葉にして手渡していく。それを大切にしている方です。

 

ものがそこにあること、その奥にある考えにふれられること、それを同じ場所で体験できること。それが今、店という場所の意味になるのかもしれないと感じています。

 

今回は、山本さんと当店の、小さなセッションのような会です。当店で選んだ定番のコンパクトな財布やペンケースから、ふだんあまり表に出ない、山本さんが unique と呼ぶ定番外のまで、その時々のものをすこしずつ並べてまいります。間に合えば、「そこ」と「ここ」が繋がったものも、ひとつお見せできるかもしれません。

 

 

THE STABLES 小田原 史典

 

 

小さな会「そこ と ここ」
会場:THE STABLES
青森県弘前市代官町14−2
会期:6月27日(土)~ 7月7日(火)水曜休み
営業時間:12:00ー18:00

 
【雑記】
 
池の写真は、小田原さんが散歩の途中に撮った写真で、宝ヶ池という池だそうです。お知らせの写真は小田原さんが撮ったものがいいと思い、送ってもらった中から選んだものです。僕はこの池の写真が「そこ と ここ」に合うのではと思い、お知らせのイメージにする。小田原さんはというと、違う写真を使われている。
 
展示のお知らせは、それぞれが違うイメージを使うことは、あまりなかったけど、今回は気がつくとそうなっていた。お知らせするタイミングなども、お互いのよき時に、ということに自然になっている。ささやかなことだけど、新鮮な気分です。

 

 

2026.6.3 | information

2026.4.20

あるものをいかす / スプレー

 
 
突然ですが、オリジナルカラーのスプレーを作りました。ちょっと脱線して、去年に感じていたことを書きます。(というか忘備録のために書いていたメモから引用)
 
 
2025年は修理の年だったように思う。気がつくと何かを修理している自分に気がつく。これまでも修理することは、当たり前のことだったけど、家の改装をしていると、「これも家を修理しているようなものだな。」と感じ、一体、どれだけ修理しているんだろうと、改めて考えた。その時に、あぁそうか、これは趣味なんだと思った。


年々修理癖は増してきているようにも感じる。折れた金槌の柄は、暇な時に子と箸を作ろうと取ってある。(樫の木だし、乾燥は十分すぎる位しているので、良い箸になるだろう。)僕の修理を待っているものが、家には沢山ある。破れたカシミアのセーターは湯たんぽカバーに変身する日を待っている。

修理する心地よさは、自分が手を加え、そこにそそぎこんだものが、自分に帰ってくるような循環の心地よさ。あるものをものを活かして、使わなかったものが、お気に入りに変わる心地よさ。


これまで当たり前にやってきたことが、「趣味」と認識できたことは、大きい出来事のように感じる。
 
(忘備録メモ・読めるものに書き直し)

 
「機能的であるというのは、古いということだ。」
 
というのは、正確な引用ではないけど、マクルーハンの言葉で、20年前に出会ってから、自分の引き出しにしまっている言葉。自分が作ったものに、「機能」という言葉を当てはめないのは、この言葉が自分の中にあるからで、じゃ、「機能」という言葉の代わりに、何を使っているのかというと、それは「心地よさ」という言葉だった。
 
 
修理することに、心地よさを感じるので、それを共有するかたちにしたいと常々思っていた。服を直すにも、ミシンなど、それにまつわる道具がたくさん必要だし、自分が日常的にやっていることを共有できる、かたちにすることはなかなか難しいと感じていた。
 
 
いつの日か、妻がフリマで裁縫箱を買って来た。雰囲気が好きではないので、ニスを剥がそうという話になり、ヤスリで削る。
ベースの木の質感が好ましくなく、スプレーで色を塗ろうという話になる。一緒にホームセンターに行き、スプレーを見るも、いい色が無い。
 
その帰りの車内で思った。「いい色のスプレーがあったら、いろんなことができるぞ。」と。あれも、塗装したら、いいかもと、想像は膨らんでいく。そういえば、ディーターラムスの色彩のスプレーって無いんだろうか?
 
翌日、個人ブログでラムスカラーのスプレー見つけた!みたいな記事に出会うことを期待して「ディーターラムス  色 スプレー」と検索する。無い。グレーテ・マイヤーがつけたであろう色も好きなので「Boligens Byggeskabe 色 スプレー」でも検索してみる。無い。いい色があったらあれもできるし、これもできる、と、想像は膨らんでしまっているので、おさまりがつかない。さまざまなメーカーのスプレーの色見本を片っぱしから探す。使いたい色は見つからない。
 
そうこうしていると、調色できるスプレー屋さんを見つける。膨らんでしまった想像は僕に「日塗工色サンプル」を取り寄せさせる。
600色しかないので、ほぼ1択で色が決まる。時間を置いて、今度は色を決めることを前提とし、集中して色見本を眺める。やはり、この色一択だな。
 
 
自分用にと作ったスプレーの到着を待っていると、ふっと思う。修理にまつわるアイテムを共有したいと思っていたけど、これなら出来るのではないか!
 
と、いうわけで思いつきではありますが、実験的に販売してみることにします。
 
online shopにアップしています。(sold)「あるものをいかす」というカテゴリに載っています。
よろしければこちらからご覧ください。定番でずっと作る予定はないですので、お直しに合いそうな色でしたら、ぜひ、です。大量に色を使われるのでしたら、好みの色を作るのも、面白いかと思います。
 
 
 
 
 
使っているトースター・側面が赤で鳥が飛んでいる絵が描かれていたもの。
陶器が入っていた木箱・柔らかい形になるように研磨後にスプレー
照明とスツール。
 
 
 
【雑記】
 
 
細かい話ですが、「あるものをいかす」というワードが出てきた時に、「ブリコラージュ」という言葉もくっついてきました。ブリコラージュと言っても、スプレーは買うわけで、ブリコラージュという言葉は、トゥーマッチだなと感じ、「あるものをいかす」にしました。ほんと細かい話ですが、こういう細かい箇所はついつい気にしてしまいます。
 
「あるものをいかす」と言っても同様にスプレーは買うわけだけど、そうなるとカテゴリー自体が作れなくなり、スプレーという名前でしか、販売できないわけで、でも別にスプレーを売りたいわけではなく、「あるものをいかす」って気持ちいいよね。という部分を共有したいわけでして、、、
 
いやはや、言葉をずれないように、使うっていうのは、ほんと至難の技だと思う。
 
 
 
2026.4.20 | information repair

2026.4.20

ハンドルカバー

 

 

ハンドルカバーを制作しました。お財布のレンタルの際にいただく、アンケートを定期的に読み返すのは、最近の習慣。年が明けてすぐに、アンケートを読み返し、制作を希望するアイテムのところで、持ち手カバーと書いているものを見つけ、「おっ、これは作らなくちゃ。」とテーブルの見えるところに置いていた。

copseさんから、展示のお誘いをいただいたた際に、帆布のカバンを制作されている、こうださんがいらっしゃったので、ハンドルカバーはこのタイミングで作るんだな、と思い、こうださんにお声がけさせていただいた。

こうださんからサンプルのカバンを送っていただき、それに合わせるように、ハンドルカバーを考えました。

なるべく、スムーズに脱着できることを考え、留は一箇所 & 丸い形状でいこうと決め試作をはじめました。


あまり持ち手がゴツくなるのもいやなので、1.6mmくらいの中ぐらいの厚みの革を使う。留まり具合が強すぎるドットホックだと、革に対して強すぎるので、
ばねホックで試作していましたが、ばねホック1箇所留はでは、外れそうですので、ギボシを採用しました。ギボシって控えめで、金具としても好きですが、ほんと久しぶりに使いました。持ち手のカーブの邪魔にならないように、サイズ感を考え、試作を繰り返し、最初のサンプルをこうださんに投げてみる。
 
実際に使っていただき、着脱の際に、カバーが外れるのが難点とのご意見をいただく。これまでの仕様を踏襲しつつ、ハンドル固定の方法を模索し、革紐で巻くことにする。巻くピッチや、革紐の厚みを考慮し全体のサイズを調整する。毎回「これ、着地するの?」って思うけど、今回も無事着地できました。こうださん、やりとり楽しかったです。お付き合いくださり、ありがとうございました。
 
ハンドルカバーはcopseさんでの展示「旅にでよう!」にお送りします。ご覧いただけましたら嬉しいです。
 
 
handle  cover
size : w118×h40×d15(mm)
 
 
【雑記】
 
新作を作っていて、面白いのは、作っている形状ー楕円に向き合っていると、家に帰り、空を眺めると楕円の星座が見え、「こんな星座あったんだ。」などと思うも、僕が無意識に星を楕円につないでいるだけ、ということに気がつく。新作作りのご褒美とばかりに、楕円座をじっくり眺める。
 
本体につなげる革紐の結び方を考えていると、子と見ていたアニメの中のシーンで、刀に革紐のバッテンとまったく同じ形状が現れたり、新作作りによって、現実に新作作りの余波のようなものが現れる。
 
そういうものが目の前に現れてくれると、こちらとしても、新作を歓迎してくれているように誤読し、意識と世界との結びつきの面白さを感じる。そして、愉快な気分になる。
 
楕円座はその日にしか見ることが出来なかったし、星を眺めただけという、日常のワンシーンだけど、こういうのを神秘というのでは、と思う。
まぁ、そういうのを見たからといって、ものが良くなる訳ではなく、作っているものを冷静に眺めることは必要だけど、神秘というやつは、人を愉快な気分にさせてくれるし、それだけで十分な気がする。

 

 

 

 

 

2026.4.20 | information products

2026.4.2

「旅にでよう!」at copse(東京)

 

東京は練馬区石神井にあります、copseさんで行われる企画展「旅にでよう!」に参加します。帆布のカバンを作られている、Ko’da-styleさん。岡本帽子さん、sova イシカワカオルさんも出展されます。ANDADURAは、定番のお財布をメインに出品します。Ko’da-styleのこうださんと、やりとりしながら新しいアイテムも作る予定です。

 

ゴールデンウィークまっただ中の、心地よいであろう季節。よろしければ、足をお運び下さい。

 

「旅にでよう!」
会場:copse
東京都練馬区石神井台3-24-39ロイヤルコトブキ1F
会期:4月29日(水)~ 5月3日(日)
営業時間:11:30ー17:30

 

雑記

 

練馬区には2年ほど住んでいたことがあります。
20年ほど前、東京に行くことした時、土地勘も分からぬまま、地図を眺め、「小竹向原」と地名が気になったので、ひとまず「小竹向原」に行き、ふらふらと周辺を散歩していたら、江古田が気に入り、練馬区に住むことにしました。何も考えず、地名の響きで住む場所を探すのって、若さの特権みたいなものですかね。

 

今でも、あだち充さんの漫画を読むと、練馬区的なものに浸りたくなります。
練馬区的なものって、確かにあると思うけど、なかなか言語化できない種類のことがらな気がします。週末は、はじめて街のはじめてのスーパーに行って買い物をする、というのを楽しみにしていたけど、そんなことをしようと思わせてくれるのが、練馬区の空気感な気がします。

 

 

2026.4.2 | information

2026.3.11

別冊写真号「こそこそ 4」

 
 
 
こ そ こ そ 4
 
「そこ 3」と一緒に、別冊写真号「こそこそ 4」も同時につくりました。
この号は、文章を載せるか迷いましたが、何の説明がないのは、突然飛んで来たボールのような突如感があると思い、文章を書きました。説明しすぎるのも野暮な号ですので、本文から一部抜粋します。
 
 

子どもが2歳になったころ、簡単に操作できるデジカメを渡した。
子どもがどんな風に、世界を眺めているのか?どんなものに興味があるのか?撮った写真を見たら少しは感じることができるだろうと思ったからだ。

その時、手渡したデジカメには興味を示さず、鏡像体験前の世界を見てみたいという僕の意図は、デジカメとともに、押入れにしまわれることとなった。
 
(中略)
 
ここに載せられなかった写真たちを含め、たくさんの写真をパソコンで画面で眺めながら、肩の力が抜けるような感覚があった。
写真としての良し悪しは別にして、その作用は何かとても大切なもののように感じた。
 
 
「こそこそ 4」は子どもの撮った写真号です。
 
お近くのお店さんで、見かけたら、持ち帰っていただけたら嬉しいです。
「そこ」を置いてくださっているお店さんは、こちらよりご覧ください。
 
 
 
2026.3.11 | information そこ

2026.3.11

小さな冊子「そこ 3」

 

そ こ 3 

 

ここ と あそこ の あいだ

小さな冊子「そこ 3」が出来ました。

 

 
 そ こ  3 
 
 
「山へ行く」森永佐和子 / tirupati


「それぞれの遠さについて」森永祐史 / tirupati

「平行のあいだ」山本綾乃 / ankh

「スキャナーとの思い出」僕

 
 
装いを少しリニューアルしました。
テキストサイズと、「拾ったもの」をスキャンしたイメージへの変更。
 
別冊写真号「こそこそ 4」も同時につくりました。
 
3 と 4を同時に作るなら、連作のようにしたいと思いました。スキャナーというアイテムに3と4を繋いでもらうとの目論見で作った、スキャナー偏愛号となっています。
「拾ったもの」のイメージを抽出するのは、視点のあるカメラではなく、無視点的に取り込めるスキャナーであろうと考え、スキャナーを買い、久々にスキャナーとの蜜月を楽しみました。妻からは「スキャナーの話ばかりしてる。」と怪訝そうに言われましたが、スキャナーの話がしたかったのです。
 
 

これから冊子をお店さんにお送りします。お近くのお店さんで、見かけたら、持ち帰っていただけたら嬉しいです。「そこ」を置いてくださっているお店さんは、こちらからご覧ください。

 
 
2026.3.11 | information そこ

2026.2.18

Flat shoulder + grid +

 
以前に装飾というテーマで制作した grid & line でFlat shoulderバージョンを制作しました。
grid & line を制作した後、これでカバンを制作しようと思っていましたが、気がつくと2年弱経っていました。
 
今回は grid 模様で、色はネイビーとグレージュです。ネイビーは同色糸でグレージュは明るめのグレー糸です。
 
グリットの位置が表裏で揃っていることと、グリッドサイズと本体のバランスを考えたら、ミシンで12目(37mm)のグリットになりました。Flat shoulder - grid はFlat shoulder miniよりほんの少し大きいサイズです。
 
グリッドはミシンでステッチ入れています。普通に縫うと、糸の張力で革が伸びたり縮んだりして、グリッドの間隔がまばらになりますので、グリッドをプリントアウトした紙を伸び止めとして使い上から縫い、縫った後に裁断して組み立てていきます。
 
グリッドが交わる部分に注意しつつ縫う時は、「わたしは今、縫っている。」という意識が必要で、そもそも革は、縫い損じると針穴が空き、革が使えなくなりますので、ミシンの前に座ると縫うことに集中する体になっています。そう考えると、ミシンは、いまここマシーンですね。(ミシン瞑想という言葉もあるくらいです。)これまで、ミシンで縫い損じて革が使えなくなったことは1度もないですが、ミシンで縫い損じた時に、どんな気分になるのだろうと想像しますが、その時になってみないと、まったく分かりません。
 
 
Flat shoulder - grid 
size : w188×h238(mm)
shoulder length : 850〜1250(mm)
color :  greige . navy
 
 
【雑記】
 
年が明けてから、去年にやろうと思いつつ出来なかったことを、ひとつひとつ進めています。椅子の張り替えや、染め直しなど、さまざまな身のまわりを整えることを地味に行っていました。
旧正月までには終わらしたいな、と思いつつも、まだ、破れたタイコ皮の張り替え、椅子の修理が僕を待っています。椅子は何度直してももほぞが緩んでくるので、地獄ほぞというほぞ組みにチャレンジしようと思っています。ひとつひとつ終わらして、頭をやることから解放してこれからのことを考えようと思っています。
 
考えることは無数にありますが、考えたからってどうなるわけではなさそうなのが、昨今のデフォルトになっている気がします。むずかしや、むずかしや。
 
 
2026.2.18 | information products

2026.2.3

鉄 黒

 
 
 
黒の革でお財布を制作しました。
去年の秋ごろに、黒の革でお財布作れませんか?とのメッセージをいただきました。
その頃は黒の革を作る予定はなく、その旨をお伝えしました。
 
今年に入ってから、木のタンニンに鉄を反応させ黒染めしていたことを思い出し、同じタンニンということで、革も同じであろうと、鉄媒染液を作りはじめました。
 
酢に(匂いがきつくないリンゴ酢)鉄を溶かし、鉄媒染液を作る。
酢の鉄媒染液は、匂いもきつく、酢に浸かった鉄からは、気泡が出ていて、たまに空気抜きが必要な少しハードな液体で、あまり革に塗布したいとは思いませんでした。
 
ふと、タンニンが鉄を溶かすことを思い出し、緑茶で鉄媒染液を作ることにしました。
 
緑茶に入れた鉄は、気泡も出ず、匂いも鉄の匂いがするくらいで、これなら、使える。
タンニンが鉄を溶かし、その鉄が革のタンニンに反応し、黒く染まる、というサイクルもなんだか良い。
 
あるものを使うというのが、最近は心地よく、黒く染めた革を作るのではなく、手元にあるネイビーの革をベースにしました。
革を鉄タンニン液につけ込み、その後水洗いして、影に干す。水分が飛んだ革は、一緒にオイルも抜けているので、オイルもちょうど良い加減になるまで少しづつ塗布して、
アイロンで成形しました。
 
昔に作った染料染めの黒の革と比べると、染料染めの黒は、赤みのある黒ですが、鉄黒はベースがネイビーということもあるのか、青みのある柔らかい黒です。
 
シルバーのホックを打った時に、黒は黒の良さがあるなと感じましたので、いくつか鉄黒で制作しました。オンラインショップにアップしています。
 
よろしければ、ご覧ください。
 
 
 
2026.2.3 | information products

2026.1.26

ファーストリュック 2026

 
毎年の恒例行事、広島にあります、さざなみの森さん子どもたちのファーストリュックの納品に行ってきました。
 
ちょうど、お餅つきの日でしたので、餅つきをして、おしるこをいただき、たくさん遊んだ後に、カバンをお渡しができるように、タグをつけ、不織布に入れる作業をする。毎年恒例の手を動かしながらのおしゃべりも楽しみました。
 
子と竹の棒で小一時間チャンバラをしたり、(いろんな方に勝負を挑んでいた。)一緒にご飯を食べたり、たくさんおしゃべりをしたり、はじめましての嬉しい出会いもあったりして、リュックの納品に行ったものの、こちらがたくさんのものをいただいている、そんな1日でした。
 
ファーストリュックを作り始めたのが、2021年ですので、今年で6年目です。その間にいろんなものごとが、すごいスピードで変化しているように感じます。
 
 
そんな中、園庭の植物は毎年少しつづ成長し、庭の柵は、枝を使って作られていたり、皆が仕込んだ味噌壺が並んでいたり、お餅つきのもち米が、園の皆で作ったものだったり、生活に根ざしたものの中で過ごすことは、すごく安心します。新しく始められた、小学生のフリースクールの場で、子供たちが半年かけて掘った穴も見ることができたのも良かった。
さざなみの森の、松井さん、菜穂さん、スタッフのみなさん、はじめましてのみなさん、今年もありがとうございました。
 
リュックの縫製をして下さっている、Sally-allyの長野さん、縫製チームのみなさま、ありがとうございました。毎年言っていますが、生地やファスナー、ショルダーのテープ、糸や、プラパーツなど、作って下さっているメーカーの方々にも、ありがとうございますと、大きな声で伝えたいです。
 
 
毎年、リュックの納品の時は定点観測として、ものづくりの状況を確認する機会になっていましたが、今年は、そんな俯瞰したところから、ものごとを見るより、自分自身も入り込んで、たくさん味わったことを、じっくり体に染み込ませたいと思う、そんな納品でした。
 
 
2026.1.26 | information products note

2026.1.22

□ new box □

 
ANDADURAの箱をリニューアルします。
 

2年ほど前から、少しづつ作っていたものが、ようやく形になりました。1つの抜き型で薄と厚の2種類の箱が作れる仕様で、制作(裁断まで)はこれまでと同じく、竹内紙器製作所さんにお願いしました。

 

当時、運送会社さんで、置き配が標準になるとか、運送形態が変わるというニュースを度々目にしました。これまで直接渡しの安心感があり、宅急便でお送りしていたけど、ポストの中にある方が、安心な場合もあるのではと思いました。クリックポストでも送れるようにして、配送方法は、安心な方を選んでいただける方が親切だよな、と思い新しい箱をコツコツ考えました。

 
これまで、たくさんのクリックポストを送ってきましたが、紛失もなく、追跡もあるので安心してお送りできています。
 
箱のサイズは、現在の小、中、大の3種類から、中薄、中厚、大薄、大厚の4種類となります。(小に収めていたものは、中に入れます。)まだ現在仕様の中の箱が沢山ありますので、宅急便を選ばれた方には、旧箱でお送りします。

online shopで宅急便のみだったアイテムをクリックポストでお送り出来るようにしました。それと同時に、クリックポストのみでの発送だったものも、宅急便と選べるようにしました。安心できる配送方法を選んでいただけたらと思います。
 
配送形態を変えるという地味なお知らせですが、大切なことと思い、新作を出すように考えました。というか、これこそが、新作ですと言いたい気分でもあります。
 
クリックポストには、補償がないですが、紛失した場合、こちらからお送りしますので、安心してご利用ください。10年に一度あるかないかの紛失を心配するより、自分で補償すればいいって話ですものね。
 
 
 
 
制作話
 

これまでのANDADURAの箱は、小、中、大の3種類あります。箱の高さは厚みのあるアイテムに合わせて決めていましたので、薄いアイテムでも、その高さに合わせて納めることになります。必然的に宅急便コンパクトでしか送れないサイズになります。
 
クリックポストで送れるように、薄型の箱をプラスして作ることも考えましたが、3種類の箱に、高い低いで2種類作っていたら、箱が6種類になる。その1種類でも在庫がなくなったら、発注するとなると、箱の在庫がスペースを埋め尽くしそうで、少し気が重い。

それならば、箱はこちらで組み立てるようにしよう、と今回は、抜き型で作ることを前提に箱を考えました。1つの抜き型を作り、その型で全型作れたりしないかな、と終わりの見えなそうな、試作を始める。作業の合間に少し作り、中断したり、再開したりしながら進めました。
 

進めていて、「できるのか?これ。」と思いはじめたところで、ANDADURAの箱をお願いしている、竹内紙器さんに要望を伝えると、さっそくサンプルを作ってくださいました。1型で全型作るという現実感のないプランを、2つの抜き型で4型という現実的なところに着地できたのは、竹内紙器製作所の堀木さんのおかげです。ありがとうございます。
 
抜き型を作るというのは、僕の中では、贅沢な行為で、クリスマス頃に工房に届いた箱は、まさに自分へのプレゼントのようでした。

今回の箱は組み立てられていない状態で工房に届き、コツコツと自分で作ります。同じ抜き型で薄と厚の箱が作れます。箱を考えていく中で、ものが送られる事にまつわることをスムーズになるような箱にしたいと思いました。ANDADURAからお送りする際も、小さな箱で送れ、竹内紙器さんからも、小さな箱で届く。工房に置いていてもスペースをとらない。風通しを良くするようにと考えました。前の箱はギフトという観点から作っていましたので、その違いが味わい深い。
 
 
抜き型は、ANDADURA工房で保管するので、抜き型も送っていただく。抜いた紙を押し出す、緑色のスポンジが爽やかな気分にしてくれます。
 
 

箱の変更に伴い、関連するパッケージもいくつか変更しました。簡易梱包のためのダンボール枠も、ボール紙に変更しました。
昔使っていた抜き型をそのまま使い作りました。(最近はあるものを使う、というのにはまっています。というかずっとそのことをやっている気がする。)カットラインを入れるガイドを作ったり、あれこれ新調しました。
 
↑これまでの箱の収まり
 
 
いろんなアイテムをどう入れるかを試した時、LGWC01・小銭入れの収まりは、なかなかに色っぽいと感じました。
 
 
 
2026.1.22 | information products
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