ANDADURA

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2026.10.1

10/17.18.19 「 海辺へ 」at jiji(和歌山)

 

「 海辺へ 」

 

 

波の声につつまれて

集うなかで出会う

 

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白浜にありますjijiさんで、「 海辺へ 」という集いをひらきます。jijiの引網さんと対話しながら作った、手作りの集いです。
 
数年前から、ただ人と人が会って普通に話をする、というのが、自分の中で、大切なことになってきました。
 
一緒に出店してくれる仲間たちは、会期中、それぞれのタイミングで場にいる。
作り手と見にきてくださる方と、同じ場で時を過ごし、集うということで、どんな時間や対話がうまれるのか。作り手とお客さんという垣根をこえて、集うなかで出会えたらと思っています。
 
出店のみなさんも、会った時に「こんなのやりたいんだけど」と話すと、「楽しそうじゃん。」「じゃあ一緒にやろうよ。」と集まってくれました。18日は磯部優さんの演奏会「汀(みぎわ)の輪郭」を開催します。10月の海辺の町でおまちしております。
 
 
ANDADURA 山本祐介 
 

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ここ数年、ANDADURAの山本さんと一緒にものづくりをする中で、仕事のこと以外にも、たくさんの話をしてきました。そんな対話の延長線上で生まれた、今回の集い。

 

人が集い、話し、そのなかで出会う。 そんな何気ないことが、とても素敵なことだなと改めて感じています。

 

この集いが、来てくださる皆さんにとっても、何かのきっかけや心地よい時間となれば嬉しいです。

 

 

jiji 引網さおり

 

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出店のみなさん
 
 
 
jiji(洋服)
 
素材の良さと、美しい佇まい。 潔い仕立てに重きを置いた、日々の一着。 着る喜びを感じられる、特別な日常を。 2014年、ブランド設立。 和歌山県白浜町にて、洋服のブランド「jiji」とショップを営む。 数名の縫い子とともに、デザインから縫製、販売まで一貫して行う。 1Fのアトリエで洋服を仕立て、2Fのショップにて販売している。
 
AUTTA  (靴)
 
 
AUTTAAとは2010年より東京でスタートした靴のブランドです。
「使い込まれて完成する造形美」を軸に、ミニマムなデザインの中に靴としての存在感と
捻りのあるディテールを加えています。
 
 
 
ao factory (家具)
 
「海辺へ」に合わせ、オリジナルの家具がうまれる予定です。
 
 
 
 
ankh (お香)
 
このイノチの不思議に耳をすませながら
足元にある植物をブレンドし
お香をつくっています。
手紙のように届きますように。
 
 
 
ANDADURA  
 
岡山の自然豊かな里山に暮らしながら、ものづくりをしています。職人さんと一緒に革をつくり、デザインから制作、アフターケアまでを一貫して手がけています。屋号の「ANDADURA」は、スペイン語で「歩く」という意味。歩くことで、素になっていく。歩くことで、浮かび上がってくるものがある。そんな思いを大切に、歩くようにゆっくり考え、何度も試作を重ねながら素材をそのまま形に置き換え、手にした人に驚きや心地よさを届けるようなものづくりを目指しています。使う人の暮らしの中で、長く育っていくものになれば嬉しいです。
 
 
 
tirupati  (南インド料理)
 

岡山県総社市の南インド料理屋、tirupatiです。地域や旬の食材を使って、カレーやドーサ、ビリヤニなどをご提供しています。渡印した際に心身共にどんどん元気になっていった経験からインド料理に興味を持ち現地の家庭やレストランで学びました。インド料理を通して、自分たちなりにインドの魅力や文化を伝えていけるようなお店を目指しています。会場では毎日日替わりで現地の食材を主に使用したミールスやビリヤニをご提供する予定です。

 

 

 
the roasters(コーヒー)
 
和歌山市でみかん倉庫を改装してコーヒーの焙煎所を営んでおります。12年間カフェも併設しておりましたが、今年の10月からはカフェは休業致しました。主にコーヒー豆の卸や、イベント出店などをしています。今回のイベントは不思議なご縁が重なり合っていて、今からワクワクしています。
どんなコーヒーが合うかな。深煎りかな。ハンドドリップでいいかな。きっとスペシャルな時間が過ごせると思っています。どうぞお楽しみに!
 
 

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「 海辺へ 」
会期:10月17.18.19(土.日.月)
時間:11:30 〜 16:30
会場:jiji(649-2211 和歌山県西牟婁郡白浜町1111−34 御幸ビルディング 2F)
演奏会:10/18: yu isobe. 17string koto “ambient place”「汀(みぎわ)の輪郭 ー 」
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yu isobe. 17string koto “ambient place”

「汀(みぎわ)の輪郭 ー 」

〜白浜の海の気配と自然音と共に、17絃箏の深く心地よい響きを身体で体感する音の会〜

 

会期:10月18(日)
開場:17:00  開演:17:30

料金(税込):一般 : 3,500円 

高校生〜大学生: 1.500円 

中学生以下: 無料

出演 : yu isobe. 17絃箏

菓子出店:葦月

会場:jiji 和歌山県西牟婁郡白浜町1111−34 御幸ビルディング 2F

※駐車場有(先着順となります。満車の場合は近隣のコインパーキングをご利用ください)

お申込み方法:メールにてお申込みください。

件名を「10/18 jiji」として、 ・お名前(よみがな) ・人数 ・電話番号 を記載の上、 isobe@soyu.org までご連絡ください。

 

 

磯部優

1984年静岡県出身。滋賀県在住。

音楽ユニット「いろのみ」@_ironomi でプログラミング、17弦箏を担当。

日本大学芸術学部音楽学科情報音楽コース卒業。音響学、音響心理学、音色解析、プログラミングを学ぶ。

2024年に約20年ぶりとなるソロ名義のアルバム「ena」をリリースしソロ活動を再開。

箏の弦を指先で直接弾く指偪奏法による即興演奏を行う。

 

 
 

季節の巡り・天体の巡りを指標に

食と體(からだ)の探究をしながら

茶・菓・食をお届けしています

 

 

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【雑記】
 
 
和歌山出身の西村伊作に興味があり、『きれいな風貌: 西村伊作伝』を読んでいた時、与謝野晶子が、新宮に1ヶ月滞在して、夜になると村の若者たちと交流する、との記載がありました。その後、大逆事件が起こるので、切実な集いだったと思いますが、僕が単純に思ったは、「1ヶ月滞在」あぁ、僕もそんな時間感覚で生きたいぞ、ということ。与謝野晶子氏は、昼は原稿を書く仕事をして、夜には皆で語り合う。
 
宮本常一さんの本には、昔は僕らが想像しているより、人と人が行き交っていたことが書かれています。例えば画期的な鍬(くわ)を作った人がいたら、その家に3年で10万人集まって、鍬の作り方を覚え、それぞれの場所に帰って行く、そして、さまざまな場所でその鍬は広がっていく。さまざまな分野でそのような交流があった、と。
いろんな地方には青年宿と言われる宿泊所があって、地元の若者たちは、そこにやってきた人と交流し、情報交換する、そんな場所があった。
そんな話に触れていると、「えっ、こっちの方が未来じゃん。」と感じ、そんな未来を知りたくて、「宮本常一講演選集 全8巻」を夜な夜な読んでいた時期がある。(10年くらい前のことなので、3年で10万人という、数字が合っているかは、おぼろげです。まぁ、すごい数でした。)
 
喫茶店で話したりすると、「こうやって話すのって大切だよな。」としみじみと感じることが増えました。「 海辺へ 」の集いを考えるときに、頭にあったのは、「与謝野晶子氏、1ヶ月滞在」や、青年宿のことなど、僕には未来に見えていた過去のことがらたちです。その時と今とでは、状況も違っているので、同じことは出来ないけど、未来の人のように、鍬を作って交流したみたいに、自分が出来ることをコツコツとやっていこうと思っています。

 

 

 

2026.10.1 | information

2026.10.1

小さな冊子「そこ 5」

 

そ こ 5

 

ここ と あそこ の あいだ

小さな冊子「そこ 5」が出来ました。

 

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「海の外へ渡る」森永佐和子 / tirupati


「島の時間、走りながら思い出すこと」森永祐史 / tirupati


「当たり前のなかに」山本綾乃 / ankh

「火葬場にて」僕

 
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「そこ 5」を作りました。「そこ」を作りはじめたのは、2024年10月なので、2年が経ったことになります。半年に1号というペースで細々と続けています。これだけスローなペースだと飽きるということがない、というのが、ゆるゆると進める良さだなと感じています。レイアウト作業にも少しづつ慣れてきました。
 
今回は表紙や挿絵は、全て子の描いた絵になりました。手が空いた時に、スケッチブックを工房に持っていき、スキャンする作業も、恒例になり、冊子づくりをめぐるあれこれが、ライフワークのように定着してきました。4人のそれぞれの声が、(あたりまえですが)それぞれ違っていて、そのことが、冊子を作っていて安心するのは毎号のことです。
 
僕は2年前の火葬場での出来事について書きました。短編小説のように書いてみようと思って書いたのですが、それがうまくいってるかどうかは自分ではよく分からないです。
 
これから冊子をお店さんにお送りします。お近くのお店さんで、見かけたら、持ち帰っていただけたら嬉しいです。「そこ」を置いてくださっているお店さんは、プロフィールのリンクよりご覧ください。
 
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【雑記】
 
 
子どもの死生観というのは、面白いもので、先日電車のホームでこんなことがありました。
子が丸いもの(何か忘れた)を落として、ホームで追いかけていたので、「それ、電車来たら、死ぬよ。」と言うと「それも、ありやなぁ〜」と言うので、「どうみても、なしやろ!」と、すかさず、つっこみを入れる。「まぁ、死んでも新しいお母さんの中に入れば復活するしな〜」「えっ?そうなの。」「そうで。」
 
そういえば、3歳くらいの頃に、生まれる前のことを詳しく教えてくれた時があった。「遠くの星にいて、暖かくて楽しそうな場所があったから、入り込んでここに来た。」
 
だから、こういう死生観なのかと思う。「まぁ、復活するかも知れんけど、会えんようになるので、なしやな。」と言うと、神妙な顔をしていました。
 
 
2026.10.1 | information そこ

2026.9.24

key cover

 

キーカバーを制作しました。

鍵が2 . 3本がおさまるキーカバーです。鍵のかたちに添って、斜めに折りたためるようにパターンを工夫しました。車のキーなど大きいものは、ケースの外に出して使います。2 . 3本をおさめることと用途を明確にすることで、鍵の同じくらいの小さなサイズにおさめました。

 

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key cover
size : w32×h79×d15(mm)キーリング内寸20mm
 
 
 
key cover set
 
size : w32×h79×d15(mm)キーリング内寸25mm
key  holder : w12.5mm× length 100mm (キーリング含む)
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キーカバーを見ていると、テーパーの斜め具合やカタチがキーホルダーとよく合いそうと思いました。装着してみると、長さも丁度よい、ということでキーカバーとキーホルダーをセットにしました。
 
 
online shopにアップしています。こちらからご覧ください。
 
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【雑記・アルファベットのような関係性】
 
 
独立したてのころに、何を作るかを考えていた時、いくつか考えていたことがあります。
個々のアイテムが、星座のように、有機的に交わり合うようなラインナップにできたらいいな、というのもそのひとつ。

星座を模してラインナップを作ることは、どのようにやったらいいのかが分からなかったので、アルファベットのあり方をラインナップの基本方針としました。1つ1つの文字はそれぞれ違うけど、それらは組み合わせにより、さまざまな言葉になる。

26種類(アルファベットの数)のアイテムを制作する。アイテムを1つ足したら、全体との関係性を確認する。というのが、スタート地点でした。26種類というのは、多くも少なくもなく、ちょうど良い数だ。ひとまずはそこに向かって進んでいこう、と歩きはじめました。

ただ、難点は、ひとつひとつを作るのに必死で、それらの関係性まで踏まえてラインナップを作るのは難しいということ。お財布の容量とサイズ感はかぶらないように意識はしていましたが、たとえば1つ、ものとして良いものができたとして、関係性の中ではイマイチであった場合、それはボツにするのか?良いものができたら、「いいもの出来ましたよ。」とリリースしたくなるのが作り手(というか僕の)のネーチャーで、星座を作るというよりは、星を作るほうに重きを置かざるを得ないのが、実情だった。

なので、作ったものが、他のアイテムとセットに出来ること、key coverとkey caseは兄弟と言ってもいいような関係性を感じることは、ひとつかふたつは、関係性を生み出せたのかも、と嬉しくなる。

最近は、じっくり腰を据えて何を作るかを考えるというより、ふっと作ろうと思ったり、たまたま目にしたものがキッカケになったり、何やらフワフワと作っている。
どうなんだろうと思うものの、生活のベースになるような部分が流動的なので、時間をかけて熟考した後に「なんか違ってきたな。」と思うことも少なくない。
これは、僕だけの現象ではないだろうと思う。

どんな作り方をするかは、良い悪いのはなしではないけど、そうやってフワフワと作ったもので、関係性が生じていると感じるのであれば、僕にとっては良きことなんだろうと思うしかない。他の作り方でやってよ、と言われても、今はこの作り方が自分には合っているのだし、次にどんな作り方がやって来てくれるのかが、楽しみでもある。
 
 
 
2026.9.24 | information products

2026.9.10

new color - choco


新色のchoco(濃い茶)の革を作りました。

chocoは重さのある色味ですが、糸は若干グレー味のあるもの、ファスナー生地は本体よりも1つ明るめのトーン &シルバー金具、染料の濃度も工夫して、重くなりすぎないバランスを目指しました。

現在、具材の組み合わせは完了し、ファスナーの到着待ちという少しフライング気味のお知らせになりますが、価格改定前にお届けできる予定で進めていましたが、思いの外、時間がかかったため、chocoのアイテムをオーダーページにて、ご注文いただけるようにいたしました。


order page  ←よりご覧ください。


ファスナーを使わないものは、在庫ございます。ファスナーを使用するものは、10月中頃のお届けになります。


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【雑記】
 
chocoの色を作ろうと思ったきっかけは靴下だった。気がつくと手が伸びる靴下は、新しく買った濃い茶色のもので、茶色を身につける習慣がなかった身としては、濃い茶色っていいじゃん!というのは、ささやかな気づきだった。そのようにして、ごく自然に茶色のスウェードのスニーカーを履くようになる。どんなパンツにも合う。
 
というわけで、革屋の佐藤さんに「濃い茶色の染料って、いいのありますか?」と電話するのは、ごく自然な成り行きだった。そんな、ごくごく単純で素朴な流れで作った色です。
 
サンプルを毎日目にする、「眺めテーブル」の上に置いて視界に入るようにしておく。ある時、上から黒をふいて、少し濃くした方が合うかもとも思ったけど、革は経年変化する素材であり、使っていくうちにいい色になった方がいいと、そのままの色にとどめた。
 
やりすぎるよりは、少し足りないくらいのほうがいいな、などと思いながら、chocoのお財布を眺めていると、自分も年を重ねているんだなと、しみじみしました。
 

 

2026.9.10 | information products

2026.9.9

価格改定のお知らせ

10月1日より、ANDADURAの一部の製品の価格を改定させていただきます。

 

ANDADURAは、革作りや制作の工夫などで、品質を下げることなく、価格を維持してきました。さまざまな価格が上がるなか、これまで以上に、小さなアイテムで革を無駄にしないアイテムづくりや、梱包資材など発送形態の見直しなど、思いつくことは行ってきましたが、制作に必要な原材料や各種資材、その他あらゆる方面での値上がりが大きく、工夫と見直しだけでは、吸収しきれなく、現価格での維持が難しいと判断し、製品の一部の価格を改定させていただくこととなりました。

 

改定価格_ANDADURA2026

 

 

今後も、品質を下げることなく、しっかりと制作したものを、お届けできたらと思っています。改定の事情を、ご理解いただけますと幸いです。

 

 

 

ANDADURA 山本祐介

 

 

【雑記】

 

over the rainCowのアイテムについて、書いてみます。
 
 
ここ数年間、over the rainCowの小さなアイテムを考えることが増えました。
 
豪雨で水に浸かった革を使いたいとの思いではじめた、小さなアイテムを作る試みですが、さまざまな具材や資材の値上がりの中、「出来ることはやっておこう」と思い取り組んだのは、箱など、お届けするまでのパッケージや発送方法などの見直しと、小さなアイテムを作ることでした。
 
革づくりや、制作にまつわる見直しや工夫は、これまでもさんざんやってきましたので、あと出来ることと言えば、革のロスを減らすことくらいしか残っていないと感じました。
革をロスなく使うことが出来れば、少しは値上がりを吸収できるかもしれない、と思い、取り組んでいました。(もちろん作ろうと思う心持ちが、その前にあるのですが。)
 
「レンタル」のお財布の返却時にいただくカードの、「制作を希望するアイテム」の項目を何度も読んだりして、その時に作りたいと思ったものを、コツコツを制作しました。
 
over the rainCowのアイテムを作ることは、革のロスを減らすことでもありますが、それに加え、流れの早い川の傍にある、チャプチャプと遊べるたまりのような場所で、ものごとを組み立てられるような気もしています。本流の流れから少し離れて、より自由に制作できる領域だとも感じています。(アジール的な領域って、こんな少なかったっけ?とも思わなくもないです。)
ものごとを、なるべくシンプルに考え、余計な要素は省きつつ、道具として十分に働いてくれるもの。なるべく簡素な構造で、しっかり手をかける、全体としてはラフに頭を動かす、そんなことを思い制作しています。
 
全体を眺めつつ、目の前のできることをひとつひとつ、コツコツと取り組んでいけたら。そして、心に届くものを作りたいと思っています。あらためて、よろしくお願いいたします。

 

 

 
2026.9.9 | information

2026.9.5

双子のアイテム ー キーケース & ハンドルカバー

 
4月の展示の際に制作したハンドルカバー。
その時は、一緒に展示したこうださんのカバンに合わせて作りました。
 
ハンドルカバーを作ったきっかけとして、いただいたメッセージカード(レンタルの時にご記入いただいているカード)の制作を希望するアイテムのところにハンドルカバーとあり、「おっ、これは作らなくちゃ。」と思い、カードをパソコンの脇に立てかけていた。
 
ハンドルカバーの制作も終わり、展示も終了したので、そのカードを戻そうとすると、下にもう一枚カードがあり、そのカードの制作を希望するアイテムのところに、「簡易的なキーカバー」と書いたあった。それを見た時に、ピンと来た。これってあれができるやつなのでは?
 
あれというのは、ずっと頭の片隅にあった作り方。ひとつの型紙で2種なり3種なりの異なるアイテムを作るという作り方。
 
前に額を作った時に書いた文章を引用すると、
 
ー
 
独立してすぐに、ひとつの型紙を用い、複数のアイテムを作れたら面白いだろうな、と考えたことがありました。
複数のアイテムのかたちが、ひとつの型紙にフィードバックされ、複数のアイテムの要素が、それぞれに絡み合うような作り方。
 
思い出してみると、beatlesのgolden slumbers から carry that weight / the end に至る流れを、リピートでずっと聞いていた時に、これをものづくりに置き換えたら、どんな作り方になるんだろうか?と考えたときに思いついたもの。
 
(中略)
 
枠のかたちは、くるくると向きを変えたら、4つの異なる額ができる形になっています。一粒で4度おいしい。
ずーっと、作りたいな、と思いつつも、どうやっていいか分からない、作り方がひょんなきっかけで、かたちになる。ものづくりは楽しい。
 
ー
 
1つの形状の向きを変えたら、数種類の形になるという額だったけど、額というアイテムは同じでだったことが、少し消化不良ではあった。(とはいえ、長年のやりたかったことが出来るので、嬉々として作りました)今回は、ハンドルカバーとキーカバーとアイテムが違うというところ。
 
面白いのは、偶然カードが重なっていたということ。ひょんなきっかけで、かたちになる。というか、こんな変則的な作り方は、狙ってできるものではなく、ひょんな何かがなければ作れないと思う。
 
とはいえ、使う方にとっては、アイテムが双子であるかどうかなんで、どうでもいい話であろうことなので、うまくいかなかったら & 強引にかたちにするくらいなら、すぐにやめよう、との方針のもと進めました。
 
タイトルに双子のアイテムって書いてあるので、無事かたちになったことは明白ですが、無事キーケースとハンドルカバーの双子が誕生しました。
 
 
key case 
size : w103× h55×d15(mm)
ー
 
楕円を斜めに折りたたんだ、末広がりの形のキーケースです。鍵の厚さにもよりますが、4本程度おさまります。ギボシを着脱しなくても、下の広がりから鍵をつまんで出し入れできます。
 
内部のキーリングを外して鍵をそのまま装着すれば、車のキーもおさまります。革ひもはカバンの取っ手などに、引っ掛けて使えます。
 
 
handle cover
size : w118× h40×d15(mm)
ー
 
ハンドルカバーは展示会に向けて制作したアイテムで、出す予定はありませんでしたが、golden slumbers 的な作り方をしてみたいという希望が叶いそうなので、30mm仕様にかたちを変えて出すことにしました。それもカードが重なっていたから、という偶然なのですが、おそらく人の運命なんかも、こういう偶然で浮いたり沈んだり、出っぱったり、引っ込んだりしているんだろう、と想像します。一瞬のちょっとしたことがきっかけになったりすることが、面白いです。
 
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online shopにアップしています。こちらからご覧ください。
 
 
【雑記】
 
ここ最近制作したアイテムは、over the rainCowという、裁断して残った小さな革を使って制作し、革を使い切ってムダにしない、というカテゴリです。
革を無駄なく使うことで、材料や資材の高騰を吸収できるかもしれないなと、小さな革でも制作できるアイテムを考え制作しています。(もちろん、作ろう!という心持ちの方が先にはあるのですが)
実際にさまざまな高騰は、吸収はしきれていない気もしますが、出来ることはやっておこうと思い、今回いろんなかたちを制作しました。小さなアイテムとなると、なぜか鍵にまつわるアイテムが、やたらと充実してしまっていますが、今ももう一型作っています。今回は「簡易的なキーカバー」というお題だったのですが、下から引っ張って鍵が取り出せる形状の方に、意識が進んでいったので、今制作中のものは、どこまで簡易に出来るんだろう、という方向で制作しています。3本までおさまって、コンパクトなタイプです。
なるべく小さいものをお探しの場合は、今のものが、かたちになるまで、少々お待ちください。今回のも気に入っていただけたら、嬉しいですが、ミスマッチのないよう、お伝えしておきます。
 

 

【おまけ】

 

楕円のかたちに、制作に必要な印を正確につけるのは、思いの外難しいので、ガイドを作って制作しています。地味ですが、どんなガイドにしようかと考えるのも、新作作りの一部です。

 

2026.9.5 | information products

2026.8.24

材料を合わせる

 

これから出そうと思っている新しい革色の具材合わせを、ちまちまと行っていました。ものとして出すまでにやることとして、革と糸色を合わせる。金具カラー、染料もどの色にするかを考える。そして、ファスナーのカラーを決める。それらを発注し、材料が揃ったら、本ちゃんの制作に入れる。

革が届いたのが4月頃。すぐに合わせてみる。定番のファスナーを当ててみる。合わない。濃茶という色は、ゴールドの色が驚くほど合わない(と感じる)
そしてふっと思う。「ここいらで重さに向き合う時なのかもな。」と。これまでは、軽さを軸足にしてものごとを見ていたけど、状況もころころ変わる世の中で、安定した重さに向き合うのも良い頃合いなのかもしれないなと思った。それならば、アンティークゴールドという茶色い重さのある金具カラーになるだろうと想像し、ファスナーを選び発注する。

1ヶ月くらいして、ファスナーが届き、組み合わせを再開する。試しに作ってみるも、当然重い。この重さってのが、安定感も感じず、ただ重厚感があるだけで、見ていてワクワクしない。「重さって路線は違ったかもな。」と思い、いったん放置する。どういう目線と角度で組み合わせようか?を考える。

 



僕は昔から作ったものを見る際に、「イームズ方式」を採用している。作ったものを違和感ある場所なんかに置いておいて、制作とは違ったタイミングで眺めたりする。翌朝目につくところに配置したりして新鮮な目で見れるようにするのだ。大学の頃に読んだイームズの本に書いていたのを覚えていて、独立した時から採用している、ものを見る方法。

「重さ」に向き合うのではなく、「重心を下げる」って目線で進めていくのがいいのでは、とふっと思う。流れが早いところで流されないようにと重くしていくのは、無理があったな、と思い、重心を意識して組み立てることにする。ファスナーもその目線で頼みなおす。

チョコは革自体に重みのある色なので、染料も通常の濃度で塗ると、濃密に感じる。いろんなカラーを試したけど、納得いくものがなかったので、染料に対して水を25パーセントほど加え、濃厚さを軽減させる。よし、ひとまず染料選定はクリア。

糸はいつも使っている糸色が大幅に廃盤になっていたけど、合うのが残ってくれていた。糸は本体より少し濃く、若干グレー味のあるものにする。数色作り、またイームズ方式で眺めながら生活する。その時の光によっても見え方が変わるし、革の色もその時々によって異なるので、その辺りを考慮しつつ、違和感のある色を見えない場所に移動する。

ファスナーカラーを決めるのは、昔から苦手で、毎回苦戦するところでもある。見本帳にはファスナーテープの色のみ(それも2cmくらいの小さいもの)が載っていて、それでは、金具とファスナーカラーの関係性は分からない。見本帳で選んだ色も、実際に作ってみると革の色に左右され、見本帳の色とは違って見える。なので、実際に気になるカラーは作ってみないことには分からない。実際に見え方に関係するのは、革とファスナーカラーと金具の色の関係性だけではなく、糸色、コバの色と雰囲気などとの関係性もあるので、本ちゃんのクオリティーで作って見ないことには分からなかったりする。「また違ったな。」と何色も試すのは少し胆力のいる作業だったりもするけど、「この色ならどうだろう。」と違う組み合わせを見ることへの楽しみもある。

チョコのカラーの組み合わせは、無事決まった。ものを作る中で好きな瞬間のひとつは、あれこれ試して実験した後に、「あとは素直に作ればいいや。」ってポイントがやってくる。そして、色んな可能性で開いていた目線を、素直な目線に切り替える時に感じる安心感は、何度でも味わいたくなる。

チョコの組み合わせが終わった時に、昔からの長年の宿題を思い出す。それは、ネイビーにシルバーの金具を合わせる際に、どのファスナーカラーにするかというもの。
チョコのファスナーも頼むことだし、この宿題(別に誰かから頼まれたものではない)もやったろうじゃないかと思い、合わせているところ。(ぜんぜん合ってくれない。合うってなんなんだろう?)

ある時から、スクワットをやったり、ジャンプしたりするようになった。チョコのファスナーを合わせ終わった頃に、そのことに気がつき、自分自身の重心も下げようとしていたみたい。毎回思うけど、新しいものを作ったり考えたりすると、普段の日常もそれに合わせて(というか無意識に)変化するのが面白い。

さまざまな素材や色を合わせる作業には、特にこれといった根拠はなく、これが正解というのものない。合うか合わないかの感覚的なものでしかなく、合っていると感じている自分の感覚にも根拠のようなものはない。ただそう感じるということだけが決め手となる。だからこそ、不意にジャンプするようになったりして、使えるものは全て使って作っているんだなと感じる。

 

 

 

2026.8.24 | note

2026.8.17

ティッシュケース

 
ご要望をいただき、ティッシュケースを制作しました。ティッシュケースのご要望いただいた時に、もしかしたら洗える布の方がいいのでは、と思いその旨をお伝えしました。
 
その返信で、いただいたメッセージを読み、「暮らしのみっともない部分で使われ」という言葉に出会う。それを受け止めるケースとは、どのようなケースなのか?を頭の片隅に置きながら、試作を重ねました。
 
僕にとっては、ティッシュケースは作るのが難しいアイテムです。作ること自体は簡単ですが、やれることは限られているので、ティシュケースというアイテムで、どんなことが出来るのかを、手を動かしながら、考えました。取り出し口の位置や、内縫い、外縫いバージョンなど、作って、使ってを繰り返していると、ティッシュの白がチラチラと見えることが気になるようになりました。
 
泣いたり、鼻水がでたりと「暮らしのみっともない部分」のそばにいる。一緒に泣いたり笑ったりしても、そばにある道具くらいは、平常心であるのがいいのではと思い、使っても変わらぬ佇まいでいるケース「平常心のティッシュケース」を目指しました。
 
中のティッシュの白も見えず、ティッシュを出しても、すぐにいつもの顔になる。取り出し口をセンターからずらして、かぶせをつける。普通に作ると、ティッシュを出すときに、かぶせられている革も一緒にめくれてしまうので、パターンを調整したり、フタと本体の曲線の塩梅、補強の革の形状など工夫しました。気がつくと曲線多しなパターンになりました。
 
 
センターからずらしている構造なので、最初にティッシュをセットする際は、入れる向きを気にしなくてはなりません。(ポケットティッシュはボックスティッシュとは異なり、ティッシュが互い違いではなく、向きが決まっています。)それを気をつけていただけると、いつもの顔でお使いいただけます。
 
メッセージをいただかなかったら、このカタチにはなってないだろうな、と思います。ゴリゴリと実験しながら、take13で完成しました。
 
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tissue case
size : w128×h83(mm)
color : tan . ink (light & dark)
material : goat leather
 
online shopにアップしています。こちらからご覧ください。
 
 
【雑記】
 
ティッシュケースを作るなら、ボックスティッシュのケースも同時に作ろうかと思い、コンビニに買いに走りました。いつもは、1型づつ進めていますが、今回は同時進行で数アイテムを進めました。新作を作る中にいると、日常を過ごす時も、新作作りの目を持って過ごすことになります。今回はその目が複数あった方がよかろうと感じました。
 
ボックスティッシュのカバーも考えましたが、そもそも我が家ではボックスティッシュを使っていない。僕が1人暮らしをはじめてすぐに、トイレットペーパーとボックスティッシュの2種を在庫するのが面倒だと感じ、在庫必須のトイレットペーパーで全てをまかなうことを習慣にしてしまっています。ならば、ボックスティッシュのカバーではなく、普段使っている、トイレットペーパーのカバーを作ろうと思い立ったものの、それは革ではなく、木とか違う素材で作るのに適しているであろう、と思い、今回の制作は見送りました。また、タイミングがきたら作るかもしれません。
 
 
 
 
2026.8.17 | information products

2026.8.16

玄関ケース

  
夏になり、誕生日の気配を感じるようになると、なぜか新作が作りたくなるのは、
毎年のことで、7月、8月はいくつか新作を作りました。
 
今回は、4つのアイテムを同時進行で制作しました。玄関ケースは、何年前か忘れたけど、これまた7月、8月に新作が作りたくなったけど、作りたいアイテムも特になかったので、ラフなスケッチのように頭に浮かんだものを一気に10型くらい作って、作ったことで満足して、そのままになっていたものの1つです。
 
玄関ケースは、工房の玄関でも、使っているケースで、ヤマトさんのカードや小さなペンなど、荷物の受け渡しの時に必要なものを入れて使っていました。新作を作ろうと思った時に、目が合いましたので、制作しました。
 
カードを入れるのだけど、カードのサイズに縛られないで作るとしたら、どんなケースだろうと、作ったものです。玄関ケースというカテゴリがあるかは分かりませんが、玄関で使っていましたので、そのまま玄関ケースと名付けました。冷蔵庫にも吊り下げて使っています。
 
四角の2辺を縫い、上部はハト目でとめて、2辺から出し入れする仕様。ゴムを通して、吊るして使う、ラフなケースです。
 
 
entrance case
size : w77×h86(mm)
color : mustard . elephant
 
online shopにアップしています。こちらからご覧ください。
 

 
【雑記】
 
今年の8月に作った新作は、小さなアイテムが多く、革を無駄にしない、over the rainCowの延長のようなアイテムが多いです。ティッシュケース、ハンドルカバー、キーケースを作りました。ティッシュケースはゴリゴリと作り込みましたが、全体的にラフな感覚で作っていたように感じています。
 
 
2026.8.16 | information products

2026.6.18

どうにもならないこと

 

写真はミシンの中押さえという部品です。左の4個は同じ品番だけど、それぞれ形が違う。
僕が使っているのは、一番左のかたちのもので、残りは購入したものの使わなかった押さえたちです。特殊な箇所を縫う時などは、加工して使うかもしれないと思い、保管している。
 
中押さえはコバから縫い糸の位置のガイドの役目もあるので、左の押さえ以外で縫うと、縫い位置をかなり意識しながら縫わないといけない。左の押さえは、縫い位置も好みだし、縫っている時の感覚も体に染み付いてしまっている。縫っている場所も不思議と見やすい。
ミシンが2台あるので、違うミシンを使う時は、わざわざ押さえを外してつけかえることになる。2台あるなら、押さえは2個あった方がいいじゃん、と押さえを買うのだけど、微妙に幅が違う。品番は同じなので、間違えて送られたわけではない。0.1mmとか0.2mmくらいの誤差で送り返すこともできない。写真を見ても、この形状が自分には、合うのかどうなのかは判断出来ない。というか、ネットで購入する場合には、同じ品番なので、過去に撮ったであろう写真が使われているので、写真を見て買うことすらできない。一度いくつかの押さえの写真を送ってもらい、選んだこともあったけど、それもダメだった。
 
ここにある押さえ以外にも、おそらく、7回はチャレンジしている中押さえがいる。押さえが送られてくる。早速、開封して押さえを手にする。
その時にはもう、この押さえが自分と相性が良くないことは分かっている。(封筒を手にした時に、違ったと思うこともある。)
分かっているけど、試しにミシンに装着し、縫ってみる。案の定だ、縫うまでもない。そして、自分に言い聞かす。その押さえだって、ただ慣れているから自分に合っているだけで、
その新しい押さえも使っていたら、慣れるかもよ、と。負け戦なのは分かっているけど、そうなればいいと思い、慣れない押さえで縫う。
そうこうしていると、ものの5分でこんな声が聞こえてくる。
「使いやすい押さえがあるなら、わざわざ慣れない押さえなんて使わなくてもいいじゃん。」5分後には、そうだよ、この感じだよ、とか言いながら、いつもの押さえで縫っている自分がいる。こんなことを7回繰り返した。いつも同じだ。最初の頃は、あきらめがつかず、押さえを鏡面磨きをしたり加工したりして強引にお気に入りにしようとしたこともあったけど、それもダメだった。どんなにテクノロジーが発達しても、僕と相性の良い中押さえをマッチングさせることは出来ない。
 
 
という訳で、いまだ2台のミシンは押さえをつけかえながら使っている。
こうやって文章を書いているのは、8回目のチャレンジをしようかしら、と思っているからで、もうそろそろ、相性ピッタリがやってきてくれるのでは、と淡い希望を抱いている。まぁ、いつもそう思って同じことを繰り返すことになるのだけど。
 
 
 
 
2026.6.18 | note
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