
4月の展示の際に制作したハンドルカバー。
その時は、一緒に展示したこうださんのカバンに合わせて作りました。
ハンドルカバーを作ったきっかけとして、いただいたメッセージカード(レンタルの時にご記入いただいているカード)の制作を希望するアイテムのところにハンドルカバーとあり、「おっ、これは作らなくちゃ。」と思い、カードをパソコンの脇に立てかけていた。
ハンドルカバーの制作も終わり、展示も終了したので、そのカードを戻そうとすると、下にもう一枚カードがあり、そのカードの制作を希望するアイテムのところに、「簡易的なキーカバー」と書いたあった。それを見た時に、ピンと来た。これってあれができるやつなのでは?
あれというのは、ずっと頭の片隅にあった作り方。ひとつの型紙で2種なり3種なりの異なるアイテムを作るという作り方。
前に額を作った時に書いた文章を引用すると、
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独立してすぐに、ひとつの型紙を用い、複数のアイテムを作れたら面白いだろうな、と考えたことがありました。
複数のアイテムのかたちが、ひとつの型紙にフィードバックされ、複数のアイテムの要素が、それぞれに絡み合うような作り方。
思い出してみると、beatlesのgolden slumbers から carry that weight / the end に至る流れを、リピートでずっと聞いていた時に、これをものづくりに置き換えたら、どんな作り方になるんだろうか?と考えたときに思いついたもの。
(中略)
枠のかたちは、くるくると向きを変えたら、4つの異なる額ができる形になっています。一粒で4度おいしい。
ずーっと、作りたいな、と思いつつも、どうやっていいか分からない、作り方がひょんなきっかけで、かたちになる。ものづくりは楽しい。
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1つの形状の向きを変えたら、数種類の形になるという額だったけど、額というアイテムは同じでだったことが、少し消化不良ではあった。(とはいえ、長年のやりたかったことが出来るので、嬉々として作りました)今回は、ハンドルカバーとキーカバーとアイテムが違うというところ。
面白いのは、偶然カードが重なっていたということ。ひょんなきっかけで、かたちになる。というか、こんな変則的な作り方は、狙ってできるものではなく、ひょんな何かがなければ作れないと思う。
とはいえ、使う方にとっては、アイテムが双子であるかどうかなんで、どうでもいい話であろうことなので、うまくいかなかったら & 強引にかたちにするくらいなら、すぐにやめよう、との方針のもと進めました。
タイトルに双子のアイテムって書いてあるので、無事かたちになったことは明白ですが、無事キーケースとハンドルカバーの双子が誕生しました。

key case
size : w103× h55×d15(mm)
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楕円を斜めに折りたたんだ、末広がりの形のキーケースです。鍵の厚さにもよりますが、4本程度おさまります。ギボシを着脱しなくても、下の広がりから鍵をつまんで出し入れできます。
内部のキーリングを外して鍵をそのまま装着すれば、車のキーもおさまります。革ひもはカバンの取っ手などに、引っ掛けて使えます。

handle cover
size : w118× h40×d15(mm)
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ハンドルカバーは展示会に向けて制作したアイテムで、出す予定はありませんでしたが、golden slumbers 的な作り方をしてみたいという希望が叶いそうなので、30mm仕様にかたちを変えて出すことにしました。それもカードが重なっていたから、という偶然なのですが、おそらく人の運命なんかも、こういう偶然で浮いたり沈んだり、出っぱったり、引っ込んだりしているんだろう、と想像します。一瞬のちょっとしたことがきっかけになったりすることが、面白いです。
【雑記】
ここ最近制作したアイテムは、over the rainCowという、裁断して残った小さな革を使って制作し、革を使い切ってムダにしない、というカテゴリです。
革を無駄なく使うことで、材料や資材の高騰を吸収できるかもしれないなと、小さな革でも制作できるアイテムを考え制作しています。(もちろん、作ろう!という心持ちの方が先にはあるのですが)
実際にさまざまな高騰は、吸収はしきれていない気もしますが、出来ることはやっておこうと思い、今回いろんなかたちを制作しました。小さなアイテムとなると、なぜか鍵にまつわるアイテムが、やたらと充実してしまっていますが、今ももう一型作っています。今回は「簡易的なキーカバー」というお題だったのですが、下から引っ張って鍵が取り出せる形状の方に、意識が進んでいったので、今制作中のものは、どこまで簡易に出来るんだろう、という方向で制作しています。3本までおさまって、コンパクトなタイプです。
なるべく小さいものをお探しの場合は、今のものが、かたちになるまで、少々お待ちください。今回のも気に入っていただけたら、嬉しいですが、ミスマッチのないよう、お伝えしておきます。

【おまけ】
楕円のかたちに、制作に必要な印を正確につけるのは、思いの外難しいので、ガイドを作って制作しています。地味ですが、どんなガイドにしようかと考えるのも、新作作りの一部です。