ANDADURA

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2026.4.20

あるものをいかす / スプレー

 
 
突然ですが、オリジナルカラーのスプレーを作りました。ちょっと脱線して、去年に感じていたことを書きます。(というか忘備録のために書いていたメモから引用)
 
 
2025年は修理の年だったように思う。気がつくと何かを修理している自分に気がつく。これまでも修理することは、当たり前のことだったけど、家の改装をしていると、「これも家を修理しているようなものだな。」と感じ、一体、どれだけ修理しているんだろうと、改めて考えた。その時に、あぁそうか、これは趣味なんだと思った。


年々修理癖は増してきているようにも感じる。折れた金槌の柄は、暇な時に子と箸を作ろうと取ってある。(樫の木だし、乾燥は十分すぎる位しているので、良い箸になるだろう。)僕の修理を待っているものが、家には沢山ある。破れたカシミアのセーターは湯たんぽカバーに変身する日を待っている。

修理する心地よさは、自分が手を加え、そこにそそぎこんだものが、自分に帰ってくるような循環の心地よさ。あるものをものを活かして、使わなかったものが、お気に入りに変わる心地よさ。


これまで当たり前にやってきたことが、「趣味」と認識できたことは、大きい出来事のように感じる。
 
(忘備録メモ・読めるものに書き直し)

 
「機能的であるというのは、古いということだ。」
 
というのは、正確な引用ではないけど、マクルーハンの言葉で、20年前に出会ってから、自分の引き出しにしまっている言葉。自分が作ったものに、「機能」という言葉を当てはめないのは、この言葉が自分の中にあるからで、じゃ、「機能」という言葉の代わりに、何を使っているのかというと、それは「心地よさ」という言葉だった。
 
 
修理することに、心地よさを感じるので、それを共有するかたちにしたいと常々思っていた。服を直すにも、ミシンなど、それにまつわる道具がたくさん必要だし、自分が日常的にやっていることを共有できる、かたちにすることはなかなか難しいと感じていた。
 
 
いつの日か、妻がフリマで裁縫箱を買って来た。雰囲気が好きではないので、ニスを剥がそうという話になり、ヤスリで削る。
ベースの木の質感が好ましくなく、スプレーで色を塗ろうという話になる。一緒にホームセンターに行き、スプレーを見るも、いい色が無い。
 
その帰りの車内で思った。「いい色のスプレーがあったら、いろんなことができるぞ。」と。あれも、塗装したら、いいかもと、想像は膨らんでいく。そういえば、ディーターラムスの色彩のスプレーって無いんだろうか?
 
翌日、個人ブログでラムスカラーのスプレー見つけた!みたいな記事に出会うことを期待して「ディーターラムス  色 スプレー」と検索する。無い。グレーテ・マイヤーがつけたであろう色も好きなので「Boligens Byggeskabe 色 スプレー」でも検索してみる。無い。いい色があったらあれもできるし、これもできる、と、想像は膨らんでしまっているので、おさまりがつかない。さまざまなメーカーのスプレーの色見本を片っぱしから探す。使いたい色は見つからない。
 
そうこうしていると、調色できるスプレー屋さんを見つける。膨らんでしまった想像は僕に「日塗工色サンプル」を取り寄せさせる。
600色しかないので、ほぼ1択で色が決まる。時間を置いて、今度は色を決めることを前提とし、集中して色見本を眺める。やはり、この色一択だな。
 
 
自分用にと作ったスプレーの到着を待っていると、ふっと思う。修理にまつわるアイテムを共有したいと思っていたけど、これなら出来るのではないか!
 
と、いうわけで思いつきではありますが、実験的に販売してみることにします。
 
online shopにアップしています。「あるものをいかす」というカテゴリに載っています。
よろしければこちらからご覧ください。定番でずっと作る予定はないですので、お直しに合いそうな色でしたら、ぜひ、です。
大量に色を使われるのでしたら、好みの色を作るのも、面白いかと思います。
 
 
 
 
 
使っているトースター・側面が赤で鳥が飛んでいる絵が描かれていたもの。
陶器が入っていた木箱・柔らかい形になるように研磨後にスプレー
照明とスツール。
 
 
 
【雑記】
 
 
細かい話ですが、「あるものをいかす」というワードが出てきた時に、「ブリコラージュ」という言葉もくっついてきました。ブリコラージュと言っても、スプレーは買うわけで、ブリコラージュという言葉は、トゥーマッチだなと感じ、「あるものをいかす」にしました。ほんと細かい話ですが、こういう細かい箇所はついつい気にしてしまいます。
 
「あるものをいかす」と言っても同様にスプレーは買うわけだけど、そうなるとカテゴリー自体が作れなくなり、スプレーという名前でしか、販売できないわけで、でも別にスプレーを売りたいわけではなく、「あるものをいかす」って気持ちいいよね。という部分を共有したいわけでして、、、
 
いやはや、言葉をずれないように、使うっていうのは、ほんと至難の技だと思う。
 
 
 
 
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