
ハンドルカバーを制作しました。お財布のレンタルの際にいただく、アンケートを定期的に読み返すのは、最近の習慣。年が明けてすぐに、アンケートを読み返し、制作を希望するアイテムのところで、持ち手カバーと書いているものを見つけ、「おっ、これは作らなくちゃ。」とテーブルの見えるところに置いていた。
copseさんから、展示のお誘いをいただいたた際に、帆布のカバンを制作されている、こうださんがいらっしゃったので、ハンドルカバーはこのタイミングで作るんだな、と思い、こうださんにお声がけさせていただいた。
こうださんからサンプルのカバンを送っていただき、それに合わせるように、ハンドルカバーを考えました。
なるべく、スムーズに脱着できることを考え、留は一箇所 & 丸い形状でいこうと決め試作をはじめました。
あまり持ち手がゴツくなるのもいやなので、1.6mmくらいの中ぐらいの厚みの革を使う。留まり具合が強すぎるドットホックだと、革に対して強すぎるので、
ばねホックで試作していましたが、ばねホック1箇所留はでは、外れそうですので、ギボシを採用しました。ギボシって控えめで、金具としても好きですが、ほんと久しぶりに使いました。持ち手のカーブの邪魔にならないように、サイズ感を考え、試作を繰り返し、最初のサンプルをこうださんに投げてみる。
実際に使っていただき、着脱の際に、カバーが外れるのが難点とのご意見をいただく。これまでの仕様を踏襲しつつ、ハンドル固定の方法を模索し、革紐で巻くことにする。巻くピッチや、革紐の厚みを考慮し全体のサイズを調整する。毎回「これ、着地するの?」って思うけど、今回も無事着地できました。こうださん、やりとり楽しかったです。お付き合いくださり、ありがとうございました。
ハンドルカバーはcopseさんでの展示「旅にでよう!」にお送りします。ご覧いただけましたら嬉しいです。

handle cover
size : w118×h40×d15(mm)
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【雑記】
新作を作っていて、面白いのは、作っている形状ー楕円に向き合っていると、家に帰り、空を眺めると楕円の星座が見え、「こんな星座あったんだ。」などと思うも、僕が無意識に星を楕円につないでいるだけ、ということに気がつく。新作作りのご褒美とばかりに、楕円座をじっくり眺める。
本体につなげる革紐の結び方を考えていると、子と見ていたアニメの中のシーンで、刀に革紐のバッテンとまったく同じ形状が現れたり、新作作りによって、現実に新作作りの余波のようなものが現れる。
そういうものが目の前に現れてくれると、こちらとしても、新作を歓迎してくれているように誤読し、意識と世界との結びつきの面白さを感じる。そして、愉快な気分になる。
楕円座はその日にしか見ることが出来なかったし、星を眺めただけという、日常のワンシーンだけど、こういうのを神秘というのでは、と思う。
まぁ、そういうのを見たからといって、ものが良くなる訳ではなく、作っているものを冷静に眺めることは必要だけど、神秘というやつは、人を愉快な気分にさせてくれるし、それだけで十分な気がする。
