


8年くらいANDADURAのお財布をお使いいただいている方から、ファスナーの修理のご依頼がありました。8年ぶりに再会したお財布には、お子さん3人の名前の刻印がありました。
修理とは別に、長男さんの大学の入学のお祝いにと、お財布に刻印を入れたい、とのご要望をいただきました。
刻印で打つ文字は、TOWEL(タオル)。タオルが手元にあると、落ち着くとのことで、長男さんが選んだ言葉。実際にTOWELの版を組み、刻印する。思いを込めた言葉を打つのは、気持ちいいなぁ。刻印を再開してみよう、という気持ちになりました。
ひとまずは、オンラインショップで、はじめてみます。
刻印のホルダーは金属加工の業者さんに「こんなの作ってください。」と図面を書いて作ってもらったものです。この道具を、また使えるのが嬉しいです。
フォントは、英字がバンハートメジウムゴシック、数字はゴウディ ボールド、
フォントサイズは4号(13.75pt)、築地活字さんの活字です。
刻印をご依頼いただく際は、文字の他に、言葉の理由についても、お伝えていただけたら(任意)、刻印を打つことが楽しくなり、山本が喜びます。
コメルはこちらからご覧ください。大切な言葉に出会えるのを楽しみにしています。
open case を新たなサイズで制作しました。
工房にある、油圧裁断機(通称クリッカー)のオイルを交換しました。
クリッカーのオイル交換は検索してみても、数件しか記事がなかった(説明書なども出てこない)ので、自分が行ったやり方を忘備録をふまえて書いてみます。このやり方が合っているかは分かりませんが、参考になれば、と思います。
使っているクリッカーは大石工業さんのOHC-1000A(ふじA型)です。オイルはハイドロリックオイル(油圧作動油)の32番です。
前面のパネルのネジを外します。
機械の底に、オイルが溜まっています。
これを灯油缶に移していきます。地味にシュポシュポと入れていきます。
クリッカーを購入した際に、前の持ち主の方から伝えてもらったのは、30番手のオイルを60リットルとのことでしたが、オイルを全部灯油缶に入れても、40リットルでした。うーん、どっちを信用しようか。
クリッカーのオイル交換の際に大変なのは、廃油をどうするか、という事ですが、僕は近所のガソリンスタンドのおっちゃんに相談し、廃油を引き取ってもらいました。その後、灯油を0.5リットル入れ、灯油缶の中を洗い→廃油→また灯油を0.5リットル入れて、を3回繰り返しました。
オイルを抜いて、オイルを入れればいいと思っていましたが、クリッカーの製造元の記事によると、全部オイルを抜いた後で、灯油で清掃して綺麗な状態にして入れないと、新しいオイルを入れても、オイルがすぐに汚れるとの事でしたので、僕もそりゃそうだ、と思いましたので、そのやり方にしました。
オイルを抜いていくと、手前の底の方に、ろ過フィルターが現れます。
このフィルターでオイルをろ過しています。
30mmのスパナでも取れない、大きい径のナットを回して取ります。(工具を駆使して、なんとか取りました。)
中にろ過材が入っているのかと思いきや、スレンレスのネットで濾しているだけみたいです。
1Lのペットボトルを切り、灯油につけて、目詰まりを取ります。この灯油はクリッカー内部の清掃に使います。
シュポシュポで底部のオイルを取れるだけとり、あとはウェスでオイルを拭き取っていきます。だいたいオイルが拭き取れましたら、先ほどの灯油を入れ、内部をきれいにしていきます。僕は灯油を入れて拭いてを3回繰り返しました。3回くらいでおおよそ綺麗になりました。
内部を綺麗にしたら、ろ過フィルターを取り付け、オイルを入れてオイル交換完了です。
クリッカーの中をくまなく見てみると、上の方にギアがありますので、ここはグリスアップしといた方が良さそうです。
オイル交換と言いながらも、フィルター清掃や、内部掃除があります。どこまでやるかは、それぞれの判断でお願いします。
こういう説明書の無い機械のメンテナンスは、個人ブログの記事が参考になることが多く、いろんな方のブログのお世話になっている身としては、たまには自分も書いておこうと思い、つらつら書いてみました。
あたらしく、key strapとlink strapというアイテムを作りました。
裁断して残った小さな革を使って制作する、Over the rainCowのアイテムとして、スウェードの革で作りました。
Over the rainCowのアイテムを作るのは、簡単なようでいて、難しいです。
和歌山で、お洋服を作っているjijiさんと今年も一緒にカバンを作りました。