ANDADURA

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2017.8.17

ファブリックの鞄



今日はayanotoです。
お盆すぎると暑さが弱まると言われていますが、八月も半ばになり、今年も明け方は
ひんやりと秋の気配がしてます。底抜けの暑さもちゃんと底をうって、
季節は動いていくなあと、毎年のことながら思います。

15日よりラインナップと価格が変わりました。
そんななかで、廃盤となったファブリックシリーズが出来たことを思い出しました。
中でもファブリックシリーズの鞄は印象的で、一番最初の試作から随分形が変わって
完成したものです。途中、ウサギの耳のように持ち手が長いこともありました。
お道具箱のように自立する鞄。
なんだか既に懐かしい気持ちがしてしまいます。

先日、いつものように主人と車で走っていた時に、彼がこんなことを話してました。
自分が作ろうと思ったものを、最後まで作りきることが次に繋がって行くと思う。

このラインナップは廃盤になったけど、次に繋がるために必要な過程なんだなあと
思いました。目に映るものは実は氷山の一角で、山全体は映らない。
でも、山の麓がなかったら、一角すらないんだなあなんて。
そんなことを思いました。

これから先、新しいラインナップができました!と報告できることが、
やっぱりたのしみです。
変更が重なりいろいろお手数おかけしますが、どうぞよろしくお願いします。

秋も、もう遠くないですね。
2017.8.17 | ayanote

2017.8.8

価格改定とラインナップの変更について

こんにちは。
本日は岡山らしい快晴です。

さて、この度いくつかの変更があり、お知らせ致します。
少し長くなりますが、一読頂けたらと思います。

ANDADURAを始めてこの4月で7年が経ちました。
いろんな方に応援頂き、活動を続けてくることが出来ております。
ありがとうございます。
始まりの頃より、製品が良くなるよう、少しづつ改良を行いながら、
進めて参りました。
今後に向け、発展していくため、しっかり足元から見直し、
この度大きい変更を行う事に致しました。


・価格の改定について

原材料である革の値段が、ANDADURAを始めてから1.4倍になりました。
ここ2年は革の値上がりはないのですが、2年前の値上がりの際に、
やれる事をやってみてから、判断しようと試行錯誤してまいりました。
原材料費が、制作の工夫などでは、カバーしきれず、現価格での維持が難しいとの
判断に至りました。


・ラインナップの見直しについて

定番のものを継続して作り続けたい、という思いを持ってやって来ましたが、
新たしいものを作っていく為、ラインナップを絞る必要性を感じるようになりました。 その時々で本当に良いと思えるものに絞り、定番のものを安定的に作れるようにして、
継続的に新作を作っていけるように、していきたいと思います。

やはり、自分にとって、新作作りという時間が、ものを作り続ける上で、
本当に必要なんだなと思うことが多く、その思いを大切にしたいと思っております。

その他に、ネーム刻印の廃止など細かい変更点もございます。

価格や新しいラインナップは8月15日のHPの変更をもってお知らせさせて頂きます。
詳細をご希望な方が、いらっしゃいましたら、メールにてお連絡頂けたらと思います。

また現在糸色なども見直しております。ここから少々変更が続く事と思いますが、
新作が出来ました!と報告できる日を楽しみにしております。

今後とも、よろしくお願い致します。           ANDADURA 山本祐介
2017.8.8 | information

2017.8.3

工房日誌

工房日誌










一瞬コウモリと見間違えた蜘蛛の巣
2017.8.3 | note

2017.8.1

工房日誌

本日の工房

気温31℃ 湿度39%


先週、最近変な音が聞こえるようになった革漉き機「NIPPY」の修理を行う。
NIPPYは工房にある機械の中でも一番古い。
中古で買った時点でどれくらい使われていたか分からないほどの年代ものだが、
現役で日々活躍してくれている。
下町の親方さながらの貫禄がある機械だ。



変な音が聞こえるという症状を、会社さんに電話越しに機械の音を聞いてもらったところ
変えた方がいいとパーツを教えてもらう。



写真下が交換パーツ。円形部分が少しすり減っている。



こちらも右側の新しいものへ交換。


回転する歯は、半分以下にすり減っていた。



歴史資料集に出てきそうな説明書をみながら、部品を入れ替え。



パーツを取り替えました。


変な音も鳴らなくなり、これからも現役のNIPPY親方です。
2017.8.1 | note

2017.7.26

工房日誌

本日の工房

気温 30度  湿度49%

ファスナー会社より、注文したものと違うファスナー届いた。
仕様が違うので、一本づつ道具を使って直していく。








※この季節は首にアイスノンが必須です。
2017.7.26 | note

2017.7.20

工房日誌 7/20

本日の工房

気温 34℃ 湿度 31%

エフスタイルさんの制作が終わり、通常制作に戻る。







そろそろ、革屋さんからブラウンの革が届く。
と、ブログに書き込んだ所で、革が届いた。







一枚一枚、厚みや状態を確認していく。
今回は全体的に革の仕上がりが薄い。
毎回、革の状態は違う。
どうしていくか、これから革屋さんと電話で相談する。
2017.7.20 | note

2017.7.11

磨きのこと

ANDADURAを手伝うことになり、はじめに覚えることになった行程が「磨き」という作業。
どこを磨くの?
そんな所からはじまった。

「磨き」とは、裁断したパーツの切り口をヤスリや布を使って磨き整えていく作業。
表の革をはじめ、財布内側も目に映る部分はパーツごとに磨きをかけていく。
黙々と行うこの作業は、製品作りの4割近くを占めている。
見えにくいけれど製品のクオリティに関わる基礎部分である。

「ものをつくることは、みることから始まる」

この作業に関わり始めた時に山本さんから言われた言葉だ。

「まずはつくるものをしっかりと見て。」

頭では分かるものの、「つくるもの」を見るより行程をメモしているノートを見ていた。

「ここは、二回磨くって書いてるから二回磨こう」とか。
「ここは、粗めのヤスリを使うんだ」とか。

ノートの通りにやっても、上手くいかない。
あまりにも出来なくて、簡単なパーツを時間をかけてもいいからちゃんと磨き終える練習をすることにした。

「ここはなるべく早く手を手を動かしたほうがいいかな」
「ここは実は力を入れない方がいい」

自分の身体と頭でみていく。
その作業を繰り返す。気づけばノートを見なくなった頃、はじめて「ok」が出た。

繰り返しに見える同じ作業も、革は生き物だったから一枚一枚違う。
個体差があるから、全く同じ状態ということはない。
だからこそ、メモではなくて自分の身体で見ることが必要になる。
言葉でまとめていったものの、まだまだ勉強中。

磨きの作業をすると、毎日手がインクだらけになる。
しみだらけの手に最初は落ち着かなかったけど。
寝る前にはインクのない元の手に戻っていることが、
なんだかおもしろいと思う今日この頃です。


磨きの前後



こんな道具を使っています。

2017.7.11 | ayanote

2017.7.5

工房までの道すがら

岡山の総社は梅雨らしい天気が続いている。
自宅も工房も山に近いから日に日に植物が成長していて、3月くらいから随分風景が変わったように思う
(山が近づいてきた!) 



我が家と工房までは車で10分ほどの距離がある。
山本さんはバイクで、私は車でむかうことが多い。
行く途中に、お地蔵さんがある。
岡山に引っ越してきて1年半以上過ぎたけど気がついたのは少し前のこと。

山本「気づきよった?」
私「知らなかった。」

その道は車がじゃんじゃんと走る国道だけど、お地蔵さんがある辺りをゆっくりと走る。

「あっ!いた」



毎日通る風景の中に、実は知らないことがたくさんある。
車から降りて見ると、意外に樹が大きかったことに気づいたり。
お地蔵さんがいたり。
川幅がおもったより大きかったり。

先日、岡山大学の松村圭一郎先生の「よそもの人類学者の新岡山論、カミと仏の岡山の巻」という講座をきいて。
古代から歴史のあるこの土地に、改めて興味が湧いてくる。
家から工房まででも名もなき古墳や、お宮や、お地蔵さんいて。
道すがら、遠い歴史(吉備国)の足跡を感じる。


そんなこんで、10分走ると工房に到着。



こちらのことはまた次回に。
2017.7.5 | ayanote

2017.6.30

はじめまして。

去年からANDARURAの手伝いをはじめました、山本綾乃と申します。
今までは家の隣に工房があったので、なんとなく主人の仕事は見たことがありました。
実際に関わり自分の手を動かしてみて、その難しさや細かさにびっくりしました。
今もまだ初心者マークをつけながら作業しています。

今年の4月に京都にあるロクさんでの展示にて、ANDADURA・山本の隣から
みた風景や、日常の様子をお伝え出来たらと思い文章を書かせてもらいました。
綴る中でみえてくることがあって。
私自身も書くことでまたひとつANDADURAを知るような気がしています。
2017年の折り返し日、6月最後の金曜日の今日からブログを時々更新することに
しました。


ひとつの財布をみると、それは財布でしかないけれど。
その奥にいろんな人がいて、さまざまな行程があって、たくさんの時間や、
誰かの人生があるなあと、この文を書きながら思いました。
手に取ってくださる方がいること。
使ってくださる方がいること。
販売してくださる方がいること。
とてもありがたいなあと思います。


普段は表に出ない、もしかしたらそんなに出さなくてもいいことかもしれないけど。
時々綴っていきますのでどうぞよろしくお願いします。
2017.6.30 | ayanote

2017.4.19

牛窓クラフト散歩

牛窓クラフト散歩、無事終了しました。
家を空けたのがたった3日なのに、家に戻ると山が芽吹き、違う風景になってました。
新緑の緑はいいですね。毎日うっとりです。

牛窓での展示の風景を少々




ANDADURAコーナー


ANDADURAとひとつ屋根の下だった服部謙二郎さんの美しい手織り布たち。
光の具合や天気によって、表情が変わり見飽きませんでした。
雨が降って湿度が上がると、布もしっとりとした表情になるのがビックリ。



岡山に引っ越して、近所の方々に自分の作ったモノを見て頂ける初めての機会でした。
大家さんも来てくれたし、引っ越しでお世話になった方々にも、そしてお財布を使って
頂いている方、初めて見て頂く方々。やはり作ったモノを見てもらえるのは
嬉しいものです。岡山という場所で、ようやく自己紹介が出来た感じです。

来て下さった皆さま、作り手の皆さま、大変なエネルギーをかけてクラフト散歩を
支えて下さったスタッフの皆さま、ありがとうございました。
楽しい時間でした!

そう言えば、前のブログで書いた、バカ桜。
桜の種類が違うよ、との指摘。僕がバカ山本でした。
まぁ、愛嬌という事で。
2017.4.19 | note
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