ANDADURA

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2018.12.13

ビニールシートライフ2

毎年思う事ですが、12月も半ば!一年が早い!
今日は風が強い1日。ビニールシートがしょっちゅうはがれます。
引き続きビニールシートライフを過ごしております。








こんな感じで、光の感じなど確かめながら、建具を考える。




在庫ボックスの様子。複数個になると、作りの個性が引き立って見える気がします。


検品の様子。
刷毛で糸を毛羽だたせ、燃して使っていて毛羽立ちを抑える為の
ひと手間。こういう作業は気持ち作業と呼んでます。

窓枠も来年に持ち越しになってしまった・・・
年内に完成させたかったので、今年は強引に旧暦を採用しようと思います。
2018.12.13 | note

2018.12.8

ネコのおじちゃんの石垣

我が家の隣(と言っても50mくらい離れている)の家に住む
ネコのおじちゃん。ネコを沢山飼っているおじいちゃんを
我が家ではネコのおじちゃんと呼んでいる。

数ヶ月前から、日中にカンカンを石を割る音が聞こえる。音の元を
探すとネコのおじちゃんが石を割っているのが見える。
豪雨の時に崩れた岩をツルハシで砕いている。

そして、先日気が付くとネコのおじちゃんの家に石垣が出来ていた。
これって、あの割った石で組んだの?
これは、ちょっと信じられない。ねこのおじちゃんと呼んでいるけど、
おそらく80歳は超えているおじいちゃんだ。

出来上がった石垣が近くで見たいのと、石垣の作り方を教えてもらおうと、
ネコのおじちゃんを訪ねる。


石垣の作り方を聞くと、薄々そういう答えが返ってくるかなと思っていたけど、
「適当に組む。」との事。
話を聞くと、豪雨の際に土砂崩れがあり、6個のおおきな岩が出て来た。
最初は業者さんにお願いして岩を砕いたけど、あとは、人力で
砕いて、石垣を組んだ、との事。



近くの木にはネコのおじちゃんの腕時計が吊るしてあり
「まぁ、遊びみたいなもんじゃ。」とおっしゃる。


石垣作りのコツは適当に組む事と、
素人ならば、キチンと面を揃えると綺麗に見える、と教えてもらいました。
文字で書くと出来なそうですが、実際に話を聞き、おじちゃんを見てると
出来るなと思わせてくれる、教えです。



民俗学の宮本常一さんの石垣の話を思い出します。
綺麗に組まれた石垣を見て、誰にも見られないのに
どういう思いでこの美しい石垣を作ったのか、という話。

先日我が家の大家さんが家に来た時に、
立派な石垣が出来ているから見に行こうと、近くでマジマジと眺めていました。
「いい石垣ですよね。」と声をかけると、
「立派な石垣じゃ。」と。

家から毎日見える場所にある石垣だけど、
見てると、とっても気分が良くなる石垣です。
2018.12.8 | note

2018.12.7

現在のところの工房ビフォア、アフター


ビフォア


アフター
2018.12.7 | note

2018.11.28

ビニールシートライフ

少し前の事になりますが、毎年恒例の豪渓の紅葉を見に行って来ました。
庭のもみじがあるので、それに合わせて行けば良いと思ってましたが、


1週間くらい遅かったみたいです。
しかし、それはそれで綺麗でした。





先週工房の左官作業&板金作業が終わりました。
左官作業をするのに、荷物を部屋の真ん中に寄せる。

しぶとく制作しています。

左官作業の様子

自分で塗ろうと、夏に左官作業を教えてもらった、通称師匠にお願いしました。
(左官は自分では難しいと判断)




簡単な箇所などは自分たちで行う。教えてもらいながら、一緒に作業。


この状態が


石膏塗りをを経て


になります。(塗り立てほやほや。)
息をするように左官作業をする師匠。




師匠の自作の道具たち。


作業中に現れたトンボ。


庭の紅葉もとっても綺麗でした。

一区切りついたので、建具を考える。

なんだかんだで、図面を起こすより、1/1で考える方が早いので、実寸で寸法を確認
しながら進めます。型紙用の紙を間違えていつもより薄いものをまとめ買い
してしまいましたが、その紙が枠やら建具を考えるのに、役立ってくれました。

作業の度にビニールシートをかけたり、はずしたり、
そんな日々です。
2018.11.28 | note

2018.11.11

窓枠つきました

念願の窓枠が付きました。

こんな風に組んでからはめ込みます。




余っていた断熱材も入れこみました。ホームセンターの方が
床の断熱材を買った時に何故か1枚おまけ(ホームセンターでおまけなんて初めての
経験でした。)してくれましたので、それを使う。


漆喰が塗れるように下地を作ります。


お昼ごはんのひととき。隣には植える予定のモミジアオイとミカンがあります。


革の在庫チェックが外から出来る。しないけど。






枠が2重になるので、テーパーをつけてスッキリと。


框はコンクリートを削ってはめ込み。

それにしても台形の窓は、見ていて不思議な気分になります。
使い勝手を良くするならば、壁面に寄せたり、細かい調整はするのですが、
この窓に関しては、その辺りはいっさい考えていません。
厚紙で開口部を作って見た際に、いざなわれる感じがすごくて、
その感じを追求してます。
モノそのものではなく、モノがもたらす心理的変化を形から
考えなきゃならないのですが、
どうやって考えたらいいのかは分かりません。

それって、デザインの範疇なのか、心理学的な事なのか分かりませんが、
まぁ分からないなりに(作業の合間に)考えてみます。

建具自体は12月中頃に出来るので、またビニールシートライフに戻ります。

それにしてもデザイン考えるのは楽しいです。
明日は掃除して通常制作に戻ります。
2018.11.11 | note

2018.11.7

通称力の場所

工房の前にある庭を力の場所と呼んでます。
ここに来た時は植物がギュンギュンに植わってて、淀んでいましたが、
伸びすぎたトウヒの木を切ってもらったり、剪定したりしているうちに
良い場所になりました。
散歩の際に、気に入った花など咲いていると、この場所に植え替えたりしています。


思わぬ花が咲いていたりと、休憩中などはこの場所に佇んでいたりもします。


窓はオープンでやってましたが、寒くなって来たので、
ブルーシートをかけると、景色が見えた方がテンション上がるのを切に
感じます。作業中にはあまり見ないのに、です。

明日は念願の枠の取り付けです。窓本体はもう少し先ですが、

友人が書いてくれた図面を見ながら、あれこれ考える。
近所の板金屋さんに相談したりして、いい感じになりそうです。
友人は建具は作るの初めてですが、すごく考えてくれているのでがビシビシ
図面から伝わって来て、有難い限りです。

ちなみに窓の素材はスプルース、というものを使います。
これはトウヒです。最初に切り倒した木の素材です。


ミシンの糸通しにぴったりなもの見つけました。
カーテンを取り付ける金物です。ミシンをお使いの方にオススメです。

それにしても明日が楽しみです。
2018.11.7 | note

2018.10.25

ここ最近の工房(良いタイトル浮かばず)


紅葉の葉先が色づき始めました。
工房は制作しながら、少しづつ整えてます。




エフスタイルさんのステインプルーフシリーズの制作。
沢山作りました。検品中の様子です。




お財布の制作途中。
長らく作ってなかったので、制作できるかドキドキしてましたが、
ちゃんと体は覚えているものですね。
パーツをパーツボックスに、どういう収め方していたかは完全に忘れております。


おnewの在庫ボックスも届きました。相変わらず竹内紙器制作所さんに
制作してもらっております。


内装の納まりを考えたり、


機材のベルトが切れました。


こういう時の為に数年前に買っておいたバンコードという素材。
初めての出番です。


熱で接着しますので、すぐにベルトが作れます。
無事復活。オレンジ色がテンションが上がります。


この辺りは街灯が全くないので、夜は吸い込まれるような漆黒です。

近所の豪渓は紅葉の名所ですが、いつも時期を見誤ります。
近くに紅葉があると、時期が分かるので、今年はドンピシャのタイミングで
行きたいと思います。自然界の燃えるような赤は最高です。
2018.10.25 | note

2018.10.13

制作再開します



制作を再開します。
ようやく再開の目処が立ちました。というか、ここ数日は制作しておりました。

気が付けば頭がいつもの感じになっていて、ビックリしました。
それは、パーツボックスや道具達がいつもの場所に収まっているのを
見た時なのかもしれません。それともいつものラジオを聞きながら作業
している時なのかは分かりませんが、いつもの感じがやってきました。

いつもの感じがどんな感じなのかは説明が難しいですが、
いつもじゃない感じは、いろんな事は考えず、とにかく目の前の事をひとつづつ
という猪突猛進型な感じです。それもそのはず、整った場がないと、~しながら
という事が出来ないのです。

まあともかく、いつもの感じになり、制作をしております。
とはいえ現場は、あれが無いとなって、制作をストップしたりしています。

自作のミシンの押さえ(縫う場所によって縫いやすいよう加工したものを
何種類か使ってます。)が無くなっていて、加工に適した押さえを探し加工する。
前のものより、糸1本分余裕を持たせて加工する。バフがけに少し時間をかけて、
鏡面仕上げにする。その方が錆びにくい。前はギリギリを攻めて加工していたけど、
今は糸1本分の余裕。これはその時の気分ですね。

水に浸かった現場から一人帰ったあと、
「大丈夫。3ヶ月でなんとかなる。」と言ったらしいのですが。(覚えてない。)
丁度3ヶ月で再開出来ました。

3ヶ月ぶりの制作でしたが、毎日やっている事のようでもありましたし、
新しい工房もずっと過ごしている工房のような気がしております。

実際に制作に戻る喜びもありますが、いろんな初めての事をする、チャレンジングな
日々からお別れする事に少々の寂しさ(秋のせい?)がある事も事実です。
そう考えると、それなりに楽しんでいたのですね。

一生のうち、こういう時間もそうそうないだろうから、しっかり味わってやろうと
思ってました。良い事もそうじゃない事も(良い悪いの判断はしないようにしていましたが)
しっかり味わいたいと思う強欲なわたくしであります。

とにかくいろんな方にお世話になりっぱなしの3ヶ月でした。
ですので、辛かったというよりは、有り難いと思う事が沢山あったなぁ、
という感覚が残っております。ほんとうにありがとうございました。こればっかりは
いくら物忘れが激しいからって、忘れられないです。

ひとまず制作再開しますのお知らせでした。
新工房は窓が無くても良い工房です。すごく作業しやすいです。
いろんな意味で自分で作った工房じゃないみたいです。
ありがとうございます。
2018.10.13 | note

2018.10.4

マザーのマザー

ここ数日は型紙作りをしております。


製品の型や成形に使うガイドや、荒断ちのカットガイドなども作ります。




もし何かあってもと、全ての型のサイズを書き込んだものを、
一昨年くらいに思い立って作っていたのですが、それが大活躍です。
小さいものはPCから型紙を起こし、
大きいものはこのファイルを見ながら、作っていきます。

3月くらいから新しい素材で新作を作っていたのですが、
その型紙が紙で作ったもので残ってはいるので、安心していましたが、
紙は濡れると縮むのですね。全然信用できない型でした。
修行と思って作り直します。


今回からマザー定規を決めました。大きいものはアルミ定規でサイズを
出したりしてましたが、アルミは気温による誤差が大きいので、
1000mmで1.5mmくらいずれたりしますので、
サイズのずれない定規を基準にする事にしました。
文化服装のウェブショップで購入したもので、文字が層になっていて、
メモリが消えにくい、というもの。確かに長らく使っているけど、
全然文字消えてないです。優れもの。

型紙は製品の母のようなもので、その型紙の母は定規ですね。
というわけで、定規はマザーのマザーです。これからも大切に使っていきます。
2018.10.4 | note

2018.9.27

窓はないけど気にしない


工房いい感じに進んでおります。
本日は床下換気の穴あけ作業が終わりました。


コア抜きと呼ばれる機械(借り物)を使って12cm厚のコンクリートに75mmの
穴を空けます。差し込みの角度がずれると、機械に身体ごと持っていかれて、
一人柔道みたいになります。力を入れて押さねばならないけど、軸がブレた時には
すぐにスイッチオフにしないと、手首がやられる機械です。
計9個換気口空けました。内一個は同業のjacouの田内さんに空けて
もらいました。タウさんが来てくれた時に、
「結構楽しいですよ。一個空けてみますか?」
と気軽に進めたけど、結構危険な作業でした。
気軽にお願いする作業じゃなかったです。いやはや。


とこんな感じで、抜いたコンクリートの塊たち。


こういう金物を取り付けます。これでオッケーかと思ったら、
施工説明書には要コーキングとの事。コーキング必要なんですね。


先日ブログで書いた、モーター部品ですが、照明の回す所にジャストフィットしました。
見た目が野暮ったいですが、長らく一緒にやって来た相棒ですから、まぁ良いでしょう。

あとは地味な作業が続きます。道具を防錆保管のクオリティーから使えるものにする。
ミシンオイルはミシンに取っておきたかったので、オリーブオイルにつけていたので、
ベタベタするのを綺麗にします。


青砥と呼ばれる研磨剤をバフにつけて地道に磨きます。


まずは、よく使う道具から、手前の道具はお気に入りで、ハードに使っていたら、
3cm程折れたので、削り直しました。少し短くなったけど、使ってたら、慣れると思う。
革の印つけの道具だけど、おそらくうなぎの目打ちの道具です。
とっても使いやすい。

工房の景色を少々
















といつもの風景に近づいてきました。オーディオは生きてました。
念入りに洗いましたが、YAMAHAの木工精度はビックリでした。
水がまったく入った形跡無かったです。

気が付いたらミシンのキャスターのベアリングがぼろぼろと取れていましたので、
キャスターを交換しようとミシンをばらして横にすると、
ミシンの足から水が!さすがに放置はできないので、洗って、赤錆を黒錆に
変える転換スプレーをして組み直します。キャスターのネジがやや特殊で、
現在到着待ちです。

と地道な作業をしていて思うのは、よくぞこれだけ救出したよな、
という事です。これはわたくしの貧乏性の成せる技ですが、それ以上に
沢山の方のサポートがあっての事だなと、ひとつひとつの道具を触りながら
感慨に耽っていました。有り難い事です。

感慨に耽るという事は、作業は終盤という事で、窓はまだ無いけど気にしない。
作業は終盤です。
2018.9.27 | note
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