ANDADURA

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2018.10.13

制作再開します



制作を再開します。
ようやく再開の目処が立ちました。というか、ここ数日は制作しておりました。

気が付けば頭がいつもの感じになっていて、ビックリしました。
それは、パーツボックスや道具達がいつもの場所に収まっているのを
見た時なのかもしれません。それともいつものラジオを聞きながら作業
している時なのかは分かりませんが、いつもの感じがやってきました。

いつもの感じがどんな感じなのかは説明が難しいですが、
いつもじゃない感じは、いろんな事は考えず、とにかく目の前の事をひとつづつ
という猪突猛進型な感じです。それもそのはず、整った場がないと、~しながら
という事が出来ないのです。

まあともかく、いつもの感じになり、制作をしております。
とはいえ現場は、あれが無いとなって、制作をストップしたりしています。

自作のミシンの押さえ(縫う場所によって縫いやすいよう加工したものを
何種類か使ってます。)が無くなっていて、加工に適した押さえを探し加工する。
前のものより、糸1本分余裕を持たせて加工する。バフがけに少し時間をかけて、
鏡面仕上げにする。その方が錆びにくい。前はギリギリを攻めて加工していたけど、
今は糸1本分の余裕。これはその時の気分ですね。

水に浸かった現場から一人帰ったあと、
「大丈夫。3ヶ月でなんとかなる。」と言ったらしいのですが。(覚えてない。)
丁度3ヶ月で再開出来ました。

3ヶ月ぶりの制作でしたが、毎日やっている事のようでもありましたし、
新しい工房もずっと過ごしている工房のような気がしております。

実際に制作に戻る喜びもありますが、いろんな初めての事をする、チャレンジングな
日々からお別れする事に少々の寂しさ(秋のせい?)がある事も事実です。
そう考えると、それなりに楽しんでいたのですね。

一生のうち、こういう時間もそうそうないだろうから、しっかり味わってやろうと
思ってました。良い事もそうじゃない事も(良い悪いの判断はしないようにしていましたが)
しっかり味わいたいと思う強欲なわたくしであります。

とにかくいろんな方にお世話になりっぱなしの3ヶ月でした。
ですので、辛かったというよりは、有り難いと思う事が沢山あったなぁ、
という感覚が残っております。ほんとうにありがとうございました。こればっかりは
いくら物忘れが激しいからって、忘れられないです。

ひとまず制作再開しますのお知らせでした。
新工房は窓が無くても良い工房です。すごく作業しやすいです。
いろんな意味で自分で作った工房じゃないみたいです。
ありがとうございます。
2018.10.13 | note

2018.10.4

マザーのマザー

ここ数日は型紙作りをしております。


製品の型や成形に使うガイドや、荒断ちのカットガイドなども作ります。




もし何かあってもと、全ての型のサイズを書き込んだものを、
一昨年くらいに思い立って作っていたのですが、それが大活躍です。
小さいものはPCから型紙を起こし、
大きいものはこのファイルを見ながら、作っていきます。

3月くらいから新しい素材で新作を作っていたのですが、
その型紙が紙で作ったもので残ってはいるので、安心していましたが、
紙は濡れると縮むのですね。全然信用できない型でした。
修行と思って作り直します。


今回からマザー定規を決めました。大きいものはアルミ定規でサイズを
出したりしてましたが、アルミは気温による誤差が大きいので、
1000mmで1.5mmくらいずれたりしますので、
サイズのずれない定規を基準にする事にしました。
文化服装のウェブショップで購入したもので、文字が層になっていて、
メモリが消えにくい、というもの。確かに長らく使っているけど、
全然文字消えてないです。優れもの。

型紙は製品の母のようなもので、その型紙の母は定規ですね。
というわけで、定規はマザーのマザーです。これからも大切に使っていきます。
2018.10.4 | note

2018.9.27

窓はないけど気にしない


工房いい感じに進んでおります。
本日は床下換気の穴あけ作業が終わりました。


コア抜きと呼ばれる機械(借り物)を使って12cm厚のコンクリートに75mmの
穴を空けます。差し込みの角度がずれると、機械に身体ごと持っていかれて、
一人柔道みたいになります。力を入れて押さねばならないけど、軸がブレた時には
すぐにスイッチオフにしないと、手首がやられる機械です。
計9個換気口空けました。内一個は同業のjacouの田内さんに空けて
もらいました。タウさんが来てくれた時に、
「結構楽しいですよ。一個空けてみますか?」
と気軽に進めたけど、結構危険な作業でした。
気軽にお願いする作業じゃなかったです。いやはや。


とこんな感じで、抜いたコンクリートの塊たち。


こういう金物を取り付けます。これでオッケーかと思ったら、
施工説明書には要コーキングとの事。コーキング必要なんですね。


先日ブログで書いた、モーター部品ですが、照明の回す所にジャストフィットしました。
見た目が野暮ったいですが、長らく一緒にやって来た相棒ですから、まぁ良いでしょう。

あとは地味な作業が続きます。道具を防錆保管のクオリティーから使えるものにする。
ミシンオイルはミシンに取っておきたかったので、オリーブオイルにつけていたので、
ベタベタするのを綺麗にします。


青砥と呼ばれる研磨剤をバフにつけて地道に磨きます。


まずは、よく使う道具から、手前の道具はお気に入りで、ハードに使っていたら、
3cm程折れたので、削り直しました。少し短くなったけど、使ってたら、慣れると思う。
革の印つけの道具だけど、おそらくうなぎの目打ちの道具です。
とっても使いやすい。

工房の景色を少々
















といつもの風景に近づいてきました。オーディオは生きてました。
念入りに洗いましたが、YAMAHAの木工精度はビックリでした。
水がまったく入った形跡無かったです。

気が付いたらミシンのキャスターのベアリングがぼろぼろと取れていましたので、
キャスターを交換しようとミシンをばらして横にすると、
ミシンの足から水が!さすがに放置はできないので、洗って、赤錆を黒錆に
変える転換スプレーをして組み直します。キャスターのネジがやや特殊で、
現在到着待ちです。

と地道な作業をしていて思うのは、よくぞこれだけ救出したよな、
という事です。これはわたくしの貧乏性の成せる技ですが、それ以上に
沢山の方のサポートがあっての事だなと、ひとつひとつの道具を触りながら
感慨に耽っていました。有り難い事です。

感慨に耽るという事は、作業は終盤という事で、窓はまだ無いけど気にしない。
作業は終盤です。
2018.9.27 | note

2018.9.21

工房の進捗具合

すっかり涼しくなって、セーターを着たりもしております。
作業もいくぶん進みました。








合板を貼り終え、ジャンプして具合を確認。


床が高くなったので、梁を掃除して、照明の取り付け。


掃除をすると、輪郭が締った空間になりますね。


そして、床材を貼ります。

とここで、カメラが故障して、進捗状況が撮れなくなる。
ほんと家電関係が、壊れまくりです。水に浸かった訳でもないのに、
不思議です。


床材も貼り終わり、最低限のものを入れました。
革のお直しも届いて、ほんと革屋さんに感謝です。

革も届いたし、自分でやるリフォーム作業はほとんど終わりました。
あと自分でやるのは、照明の配線やら、床下換気口を開けたりするくらいです。

とりあえずは、当分窓無し工房です。
内装の直しがあるので、物をあまり入れられないので、
だましだましやってゆきます。
2018.9.21 | note

2018.9.7

災い転じて福にする

あれから2ヶ月が経ちました。もっと長く作業している
ような気がしてます。

工房も進んで来ております。
納屋で窓が無いので、窓を切りました。
本来は窓は先に切りますが、進められる所を進められるよう、
床を先に進めてました。















何もないだろうと思った所に、筋交いが入っており、
全体の構造が分からないので、筋交いは残して、台形の窓にするプランで進めようかと
思ってます。

えらく工房を作り込んでます。
簡単に出来るやり方もあったのですが、
元々、工房は設計の方にお願いして、作ろうと思っており、
大雨の1週間後に打ち合わせの予定でした。これまでは騙し騙し工房を作っており、
今回はちゃんと作業しやすい環境にしたいとの思いからでした。

大雨で工房がダメになって、考えていたのは、
どうにかしてこの状況をプラスに出来ないかという事でした。
災い転じて福となる、と言いますが、災い転じて福にする、と意気込み
あれこれ考えてました。

ここで急いで工房を作ると、後々に「ああいう事があったから、仕方ないよね。」
となるのは目に見えており、自分でやらずにお願いすると、
数ヶ月後の話になり、ここはいっちょ、自分でやってみようと思いました。

この状況で励みになったのは、自分が作り手である、という事でした。
ダメになったら作ればいいや。と最初から思っていたし、
自分の行動規範(みたいなもの)として、モノを作る人間ならどうする?
という問いを自分に浴びせ続けました。
そこで、気付いたのは、作り手というのは、モノを作る事が出来る人ではなく、
出来なくても、作ろうと思う人の事なんだなと思いました。

工房を自分で作る宿命みたいです。
災い転じて福とするには、おそらく自分で、作り手として、工房を作る事が
今出来る事なのでは、と思います。
復旧に時間もかかっており、お待たせしている方々には、申し訳ない
気持ちもありつつも、すごく大切な事をしている実感があります。
もうしばらく、お待ち頂けたらと思います。

あと、工房をしっかり作っているのは、ず~っと自分が作っている
場所で自分が作っているモノを見てほしいと思っておりました。
岡山のこの場所に決めたのは、風景が最高!という事で、この場所で
オープン出来たらと思っております。年1、2回位の頻度になりそうですが、
それでも、すごく大事な時間になるような気がしております。

ここ最近の報告と心境についてでした。
今日も相変わらず、アブに20箇所くらい刺されました。まぁそれなりに痛いです。
2018.9.7 | note

2018.8.26

近況報告

ここ最近はブロックやらコンクリートと戯れています。



ディスクグラインダーの左利き使いは、粉がまって髪の毛がパサパサになります。


台風にも備えました。


カットされたブロック達です。ここからアンカーを打ち込んで
組んでいきます。


いろいろ重なるもので、新しく買ったPCが壊れて、またデータ移行。
手動移行はここ一ヶ月で2度目なので、デジャブ感がすごいです。
水没したmac miniと買って1ヶ月で壊れたmac mini
そして新しく買ったmac mini。3台も同時に持つ事ないので、記念にパシャリ。

いやはやな事が頻繁に起こるので、こういう時は怪我にはしっかり
気をつけようと思う今日この頃です。
2018.8.26 | note

2018.8.21

今日の標語




最近の制服はこんな感じです。イヤーマフヘルメットが必須です。


現場っぽくなってきました。
現場人間としては、どんな現場であっても作る場であれば、楽しいです。


一応台風に備えてみました。もたなそう。


工房からの景色です。しょっちゅう手を入れていたので、好きな景色です。

ここ最近のキーワードは、「怪我の無い現場は、ゴミの無い現場。」
(今日思いつきました。)です。
怪我だけは避けたいので、どうしたら怪我しないかを考えたら、
掃除に行き着きました。しょっちゅう掃除してます。
へんな標語ですが、結構大事な気がしてます。


微妙に床のレベルが出てないので、削って整えます。


これが前のブログで書いた、なんとか引き抜いたネジです。
次生まれ変わるとしても、このネジだけにはなりたくないです。
2018.8.21 | note

2018.8.19

近況報告

以前の猛烈な暑さも和らぎ、暑くても日が長いから有り難いな、
と思える位の暑さになりました。

毎日地味な作業をしております。


お借りしてた工房も改めて綺麗に掃除しました。


隣のスペースも草を刈って場所を大家さんにお返ししました。

新しい工房も口約束で借りる事になってましたが、キチンと
契約を交わし、僕の誕生日の8月7日は新工房の掃除をしてました。
改装して壊す所もあるけど、それは関係なくしっかり全部掃除しました。
作業に入る前に、ささってる釘を抜いたり、柱を水拭きしたり、
場に挨拶。掃除はその場所に向き合うのにすごくいい方法だなと
思います。掃除をしながら、ここは湿気が多いな、とか、細かい所に
気が付けるので、掃除で感じた事を元に工房を作っていきます。



という訳で、とっても良い誕生日でした。

今日は表のアルミサッシを外す作業です。

グラインダーで枠が取れるように削ります。
チェンソー用ヘルメットと保護メガネ着用の重装備で挑んでおります。
無事外せましたが、あと2つ。


こんな大きいハンマーとバールがあっても取り外しに苦労し、
取り替える為に、建物を少々壊さなければならない、取り付けって
なんなんだろうとフッと思いました。これ誰が嬉しいんだろうか?
少々苦言を呈してみました。

とはいえ、取り付け方も分かったので残り2つはサクサクいきそうです。

ここ最近のイノシシは神がかっていて、使ってない井戸を使えるようにと
井戸の周りを綺麗にしたら、翌日その場所を掘り返してました。

見事に石垣も壊してます。


こちらもイノシシ。


ここは家の隣池に、大雨の影響で出来た地形です。
この場所に来ていたサギが来なくなったので、寂しい思いをしておりましたが、
この地形。風が地形を作る、って事をまざまざと見せてくれます。
水が土を運んで、風が削り地形が出来る。毎日観察しています。
小さくても岡山の地形なんですね。周りの山を眺め、この地形を見ると
ミクロとマクロが繋がります。隣池の娯楽スポットです。めちゃ楽しい。

大雨の後、一人で工房の様子を見に行った帰りの車内で、
そうか、方丈記を読む時が来たかと、うっすらと思っていて、
ようやく読みました。方丈記を読むのに、これ以上無い程、
うってつけなタイミングでした。

いろんな方のメッセージやお手紙に励まされながら作業してます。
ここ最近のキーワードは「思うようにいかない。」ですが、
思うようにいかない事をデフォルトにして、機嫌良く過ごしたいものです。

本日アルミサッシを取り外す際に、これ以上無いくらい、
ネジがなめりまして(2本)、取り外したネジはもの凄い
有様になっております。記念に取っておりますので、
またブログで載せたいと思います。結構笑えます。お楽しみに、です。
2018.8.19 | note

2018.9.2

アブとの戦い

今年はアブが大量発生の年らしく、作業してると常に
2、3匹は周りを飛び回っています。
アブを気にしてると作業が進みませんので、完全無視しながら作業しています。
ですので、かなり刺され(噛まれ?)で「痛っ!」と言いながらの
作業です。たまに気が向くと剣豪ごっこと称し、アブと戦ってます。

と、アブとの戦いの日々です。
その他の虫も余りにも寄ってくるので、
「死体じゃないよ~、生きてるよ~。」と声をかけてみますが、
全然効果無しです。ハッカ油が効果有りですが、それでもアブには刺されます。
そんなアブとの戦いの日々です。

















最近の作業風景です。コンクリートの作業も終わり、大引さん(床を支える要)
が入りました。木の作業は一瞬ですね。ビス留めがほぼコンクリートなので、
中にプラグ仕込む作業がなかなかでした。工房は納屋で窓が少ないので、窓を切る為の
位置を出しています。床が約30cm上がるので、そこから確認します。

3月にお願いしていた車が届いて、リニューアル。
コンパネサイズも載るので助かります。

相変わらず、いろんな(ビックリな)事が勃発しながら作業しております。
相変わらず、作業は押せ押せです。暖かく見守って頂けると嬉しいです。

因にアブには数十回刺されておりますが、岡山のこの場所に引っ越して
流れ星を40個程見ております。ちょっとした自慢です。
なかなか、願い事は間に合いませんが、今お願いするとしたら、
「アブに刺されませんように。」になります。そんな今日この頃です。
2018.9.2 | note

2018.8.5

2トーンとブヨでフランケン

ここ最近は、はちまきをしないと、作業出来ない身体になってしまいました。
おかげで、額は日焼けで2トーンになってます。夕方が少し涼しくなって
きましたので、放置している草刈りをすると、顔をブヨにやられ、
2トーンと相まって、フランケンのようになっております。

ここ3日程制作しておりました。

ミシンを使わないモノを。


裁断テーブル(自作)がクラッシュしたので、簡易裁断場所を作りました。


裁断場所からの景色です。


これは、無くなってなくて良かった、トップ5に入るガラス容器、
ほつれ防止の液を塗るのですが、プラスチックだときれいに洗えないので、
ずっとこれを使ってました。綿棒をかまして傾斜させる作業に日常を感じました。

今回の制作で、どのくらい整ったら再開出来るかの
ラインが見えました。

革は、革屋さんに送ったものの修正の方法を頻繁に
やり取りしてます。8月中位には第一弾が実際に見られそうですが、
半分使えたらいい所くらいになりそう。

ずっと、放置していた、ファイル整理もすこしづつ行ってます。
乾かしてコピーとって整理。
重要書類ファイルが1冊紛失に気がつく。

そろそろ、工房作りの図面も書かなくては、です。
なんだかんだで、いつも工房は自分で作る事になりますね。
今回は長く使いたいので、しっかりと作りたい所です。
工具揃えたり、材料を買える場所を探したりしてます。
これを機に、そこそこの改装なら自分で出来るように
なろうと思っております。

そうそう、モーターたちとも、さよならをしました。

モーターの遺品のパーツはスピードコントロールのダイヤルにしました。
一番よく触っていたパーツです。

ノンクーラーな生活は、益子での暮らしを思い出しました。
家電のある原始人の暮らしというやつです。
暑さで脳みそがトロトロでまともな文章になりませんが、
額2トーンで作業しております。

前のブログで新しいモーターあんまり変わらないと書きましたが、
実際に糸をつけてしっかり縫ってみると、粘りがあるというか、
新感覚の踏み心地でした。モーターの回転にしっかりつながりがある
感じです。縫ってみても問題なさそうです。頻繁に掃除してたら、
よりよくなりそうです。

久々に草刈り場所に行くと、イノシシがきれいに掘り返して
くれていました。根を食べた形跡も少ないし、代わりに草刈り
していたとしか思えない痕跡でした。
思わずセンキューと叫びました。
2018.8.5 | note
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