ANDADURA

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2010.8.29

大海原

ANDADURAでは、使う部位に併せ、2種類の革を鞣してもらっております。
以前のブログで紹介しました半シュリンクと1.1と呼んでいる革の2種類。

今回は1.1の革の紹介です。
1.1とは、革の厚みの事、1.1mmの厚さの革という事です。
因に半シュリンクは1.6mm~1.8mmの厚みでお願いしております。
この2種類の厚みの革を、さらに、「漉き機」で部分的に厚さ調整してから
使います。

1.1mmの革は、内側のカード部分や、名刺入れなどで使っております。
名刺入れは、内ポケットに収まる厚みにするため、1.1mmの革で作っております。

それでは、1.1と半シュリンクの質感です。
まずはおなじみ(?)の半シュリンク



半シュリンクと1.1の革





少し離れて撮った1.1。大海原のよう。
まったくきれいに見えますが、革は生き物。
近くから撮ると



部分的に傷やら、何やらがあります。
「なるべくピタッと」とお願いしております、「大海原」(気に入りましたこの呼び名)
ピタッとする為には、バインダーアイロンという行程を経ます。

裏から、革にアイロンをかけます。しかし、あまりに強いと、革の表面の
表情がなくなる為、表情は生かしつつピタッとアイロンがけ。

その為、革の繊維がつまり、薄くても、張りのある革に仕上がります。
今回は「大海原」の紹介でした。
2010.8.29 | information

2010.8.27

ファスナー引き手が出来るまで

ANDADURAのファスナーには、革の引き手がついております。引き手は、旅立つ時に備えまとめて作ります。

本日はその引き手が出来るまでをレポート致します。



まずは引き手の抜き型。これは、抜き型屋さんにお願いして作って貰います。
細かいパーツなどはこの抜き型を作ります。



そして『抜き型抜き機』と呼んでいるもの、自作です。
これを、トンカチでトントンと抜きます。



抜き型抜き機で、抜いたパーツ達。これに、染料を塗り縫ってゆきます。



沢山縫いました。小さいパーツなので、丁寧に縫います。
ここから、糸処理をし、コバを磨きます。ヤスリで整え、魔法の液体をつけ
さらに磨きます。



出来上がった引き手達。旅立つまで、ファスナーボックスに収められます。



ファスナーボックス。ファスナー関係のパーツが収められております。
これから揉まれる荒波に備え、待機です。人間に例えるならば、『学生時代』
といった所。

本日は3分(以上かかっているけど)引き手メイキングでした。
2010.8.27 | note

2010.8.26

宿題【益子参考館レポート】

さて、重い腰は上がりました、なんせ、自分でレポートと言ったものの気分は宿題。
そう言えば、夏休みの宿題は、ぎりぎりでこなしておりましたもの…

という訳で、参考館についての写真を選びながら、
これは、伝わらないだろうな…と思った。
やはり身をその場にを置いて感じる事が、参考館の本質なのであろうが。

それでも、分からない、なりにも提出するのが、宿題の性。
100点じゃなくても提出さえすれば、廊下に立たされる事も無い…
という0点意識&言い訳からレポートを始めたいと思います。

それでは、参考館の写真(たくさん)を載せますので、
ゆっくりご覧下さい。それでは、参考館の門から写真は始まります。































さて長々とご覧頂きありがとうございます。
何か感じましたでしょうか?

おそらく写真になると感じる事は難しいですね。
参考館フリークの僕でも参考館の記憶を参照する事しか出来ません。

という訳で、初めての参考館で感じた事を、つらつら書きたいと思います。

初めて参考館に行ったのは3年前の事。その頃は設計会社を退職し、
鞄の工房で修行中の頃。

参考館に行く前にある方から「古いものを見なさい。」と言われた。
正直、骨董市にも足しげく通い、古いものを見ていたのだ。

そんな事があり、参考館に行った。
気持ちが良かった…なんだか分からないけど、眠たくなった。
なんでこんなに気持ちが良いのか分からなかった。

けれども、設計という場所で感じてきた違和感みたいなものが
分かった気がした。僕はモノを作る時、頭でモノを考えていたのだ。
その場所の事、その場所の歴史や風景や、そこに住む人の思いや、
そんなモロモロを見ず、考えず、平面図を眺め、それこそが
僕が考える、唯一の要素だったのだ。そう考えると、寂しくなった、
悲しくなった。

参考館は人の手の入ったものでも、気持ちが良い。
山と藁葺きの家、門や、置物や、大壺が自然と調和している。
きちんとその場所に向かい合い、身体で感じて作っているのだ。

そして「古いものを見なさい。」と言われた意味が分かったような気がした。
結局の所、僕は古いものを見るにしても、デザインという限られた見方をしていたのだ
と思った。表層の素材や形などを面白いと言って見てたけど、何も見てはいなかったのだ。

そしてこんなものが作れるんだと、モノを作る意味が見えた気がした。
それまで「無い方が良い。」というのが口癖の僕には、モノを作る意味が
分からなかったのだ。(もちろん経済活動なんだな、みたいなニュアンスでは
理解していたが…)

益子参考館は、展示されたモノもすばらしいが、その参考館自体を濱田庄司は
伝えたかったのではないだろうか。

僕にとって、物を作る意味が見えた場所。
行く度に、まだまだだ、と思うものの、目線の先には、そんな世界が広がっているのだ。
ありがとう、参考館。

そしてその帰りの車中は、ホント怒っていたっけ、勝手に
目に見えるプロダクトを見つけては、気持ち良くない、と。
車中を共にした、友人には悪い事をしたと思う。
感動したかと、思うと、次は怒りに満ちあふれている、
ほんとややこしい性格(単純とも言いますね。)ですまない。

長々となりましたが、参考館レポートです。
これを読んで、参考館に興味を持って頂けたら嬉しいです。

それでは、宿題を終えた子供のように、遊びに行きたい所ですが、
今は夜。おやすみなさい。
2010.8.26 | note

2010.8.22

本日

益子、宇都宮より戻って参りました。
宇都宮では、ATELIER n°18 TRAVAILさんにお邪魔しました。
陳列棚に並べられた、小物達、大切にされている姿が、嬉しく思いました。

益子ではSTARNETさんに…
夏の益子は初でしたが、気持ち良く、
そしてそして、もちろん益子参考館にも行って参りました。
また参考館レポートは、明日にしたいと思います。(膨大な写真を撮ったもので…)



猫に生まれ変わったら、参考館に住みたいな、と思う程、
気持ち良さそうな猫たち。その動きは野生でした。
それでは、レポートお楽しみに。
2010.8.22 | note

2010.8.21

8月23日より

8月23日より宇都宮、益子へと行って参ります。戻りは25日の夕方になります。

僕の魂の場所益子参考館の写真もきっちり撮ってレポート
したいと思います。いろんな方とお話してまして、
益子参考館は他の民芸館とどう違うのか?
と言われる事も、ございます。

その辺り、僕が感じた事が伝わる様、写真もばっちり撮って参ります。
お楽しみに。(こんなハードル上げちゃって大丈夫かなぁ)
2010.8.21 | information

2010.8.16

お取り扱い店舗『84』

広島の暮らしの雑貨と食材のお店『84(ハチヨンと読みます。)』さんで
お取り扱い頂く事となりました。

店主の大田さんは僕と同世代。そんな大田さんから頂いた、
DMには、「ユーモアあります。」と書かれていました。
大田さん曰く
「ユーモアの語源はヒューマンなんです。人の通ったものって意味です。」

そんな大田さんのお店『84』には、ひとを感じるものが沢山あります。
雑貨も文房具もオリーブオイルも、丁寧に作っているものは人の気配がするのだ…
そんな空間で、ANDADURAの気配を感じて頂けたらと思います。

因にちなみに、『84』は大田さんの生まれ年、1984年から、
そして人とひとの架け橋(84)からきております。
そして、電話番号の下4桁は1984。そしてそして、営業時間は20:04分まで。
そしてそして、住所は8-7、と84ではないですが、
偶然にも僕の誕生日8月7日なのでした。 そしてそして…
2010.8.16 | shop

2010.8.15

マシーン

成型マシーンが完成しました。これまでは、アールが合うものを購入して
使っておりましたが、細かい形まで、指定して作ってもらいました。





貝殻小銭入れの成型に使っております、成型マシーン。
そもそも、マシーンという程のものではないですが、
そんな単機能のものをマシーンと呼ぶとなんだか、
言葉とのギャプが、微笑ましい。

少し話はそれますが、いつも(ほんと毎日!!)お世話になってる
ミシンの語源はマシーンです。
ミシンの誕生は、悲劇的な逸話がたくさんあります。
ミシンの誕生にまつわる話は、『発見発明小辞典』エドワード・デ・ボノ
に載っております、興味がある方は是非。

やはり記憶は曖昧です。
僕の中では、マシン(ミシン)とグーデンベルクが同時期だったのですが、
ウィキペディアを参照した所、マシン1755年、グーデンベルグ1450年でした。
まったく、記憶とやらはあてにはなりません。

さてさて、話はそれましたが、成型マシーンで、より良い形に(気持ちですが)
なりました。
2010.8.15 | note

2010.8.13

僕の夏休み

ようやく戻って参りました。
ブログの更新も怠る位(実家のネットワーク環境がひどい事も手伝い)有意義な
夏休みでした。

さて、どのように夏を過ごしたかの記録を…

8/6(金)F/STYLEさんと浅草巡り。反省する事も多々あり。しかし
有意義な一日。

8/7(土)夜行バスが遅れ15時間バスの中、昼に広島に到着。そして誕生日。
昼より友人の結婚式。やはり地元、呉の景色は独特で、体にしみついてるなぁ。

8/8(日)兄と川に泳ぎに行く。やはり川遊びは好きだ。
そしてもちろん、革遊びも…(遊びじゃないけど。)

8/9(月)8月末よりお取り扱い頂く、84(ハチヨンと読みます。)さんにお邪魔する。
8月4日オープンという事で、始まったばっかりの空気感に背筋がピンっとなりました。
その後、帰郷時にいつもお邪魔するtentenhouseさんに伺う。しかしここまで写真はいっさい無し。
そして休み中に唯一撮った写真が、蜘蛛とカエル。テンテンハウスの帰り道に激写。
緑のベンチと雨蛙。





8/10(火)夕方より、84の店主の大田さんとお食事。(正確には、飲み)
大田さんとは年も近い。牡蠣専門店にて牡蠣を楽しむ。

8/11(水)再び兄と川遊びに、我が家から車で2時間の川に。
やはり川遊びは好きだ。
そしてもちろん、革遊びも…(遊びじゃないけど。)

8/12(木)我が家でまったり。久々にテレビをたっぷり見た一日。


いろいろ端折りましたが、有意義なお休みでした。たまにはのんびりする時間は
やはり必要です。

それでは、僕の夏休みでした。
2010.8.13 | note

2010.8.15

ロングインタビュー

以前のブログでご紹介しましたインタビューがアップされました。非常にロングな記事です。
それもそのはず、なんせ1時間半話つづけましたもの…
手創り市の「アトリエ訪問」というコンテンツに載っております。
工房の様子などご覧頂けます。

とっても長い記事ですので、お時間ございます時に、
ご覧頂けたら嬉しいです。

ANDADURAは初めて間もないですが、
今思う事など、つらつらお話させて頂きました。

お忙しい中、長々とお話を聞いて頂いた名倉さん
そのお話を記事にうつして頂いた植岡さん、ありがとうございました。

インタビューはこちらからご覧頂けます。
2010.8.15 | information

2010.8.5

8月6日

明日8月6日は、浅草に具材の仕入れの為外出しております。ご迷惑おかけしますが、
宜しくお願い致します。

そして8月7日よりお休みを頂きます。
12日までお休みです。
久々の故郷、広島です。
2010.8.5 | information
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