ANDADURA

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2020.5.7

マルチケース・LGM01

マルチケース・LGM01の詳しい説明です。
 
マルチケースは名刺入れ、小さなお財布、カードケース、小銭入れと、
多様な使い方が出来る小さなケースを目指して作りました。

本体に膨らみがあるフォルムです。

 
背面にカードポケットがあります。
 
フタを開けたところ。本体とマチが一体になった構造。
 
手で持ったサイズ感。(女性の手です。)
実寸はw98×h68×d23(mm)です。
 
背面のカードの収まり。
 
小銭入れとカード。
 
名刺とカード。名刺は手前の部屋にしか収まりませんが、
手前はいただいた名刺、奥は自分の名刺、とルール決めておけば、
1部屋でも2部屋の役割を果たしてくれます。
名刺は20枚程度収まります。
 
2つ折りにしたお札も収まります。(クルッとした巻きグセがつきます。)
 
様々な使い方が出来ることを目指して作ったマルチケースの説明でした。
 
 
ー制作話ー
LGM01と制作した直後の記事はこちらをご覧下さい。(真ん中くらいからです。)
 
マルチケースはそれまで作っていた名刺入れの形がベースになってます。
名刺れを使ってくれていた友人が、「仕事をやめたら名刺入れ使わなくなった。」
と言っていたのがひっかかていて、それから考えて出来た形です。
 
便利すぎるものは、そのうち不便になるんだなぁ、と考えるようになりました。
 
過ぎたるは及ばざるが如し by世阿弥
ですね。
 
 
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2020.5.7

コンパクト財布・LGW10

コンパクト財布・LGW10の詳しい説明です。
 
LGW10は「使う時の手の動きがスムーズになるよう、動作から形を導きました。
と説明に書いてますが、そのあたりも分かりやすく説明いたします。
 

コロンとしたフォルムです。
 
上から見ると、真ん中の小銭入れの周りを他のパーツが沿ってます。
容量をキープしつつ、サイズをコンパクトに出来ます。
 
ホックをオープンにしたところ。
 
手で持ったサイズ感。(女性の手です。)
実寸はw98×h84×d38(mm)
 
 
スムーズな手の動きについて
 
LGW10はフタが下に来るようにして右手であけて、左手で本体を開きます。
 
 
そうすると、右手がフリーになり、カード、小銭、お札にアクセスできます。
左手で持った時に、小銭入れが真ん中にある事で、安定して持つ事が出来ます。
 
カード(使用頻度の高いカードはこのポケットに収めます。)
 
小銭の出し入れ。小銭の奥にも一つカードポケットあります。
ここは一番使用頻度の低いカードを入れておきます。
 
お札。取り出しやすいように、十分なクリアランスがあります。
 
小銭入れ本体の裏にも、カードが収まります。
下から手を入れて取り出します。(このポケットはたまに使うカードを収めます。)
 
真ん中に小銭れを配置する事で、サイズ感や持った時の安定性、手の動作に沿った
お財布になりました。カードの位置、小銭の位置や向きなど、試しに試して制作しました。
 
 
ー制作話ー
ANDADURAのファスナータイプのものは左右対象で、利き手に関係なく使うことができるのですが、LGW10を作る際、(僕が左利きですので)自分の使用感が参考にならないと思ったので、右利きの方に使ってもらいながら、使い心地を確認しました。
左利き用の財布なんて使ったことないので、僕自身が右利き用の使い方になっていた事が分かり、最終的には自分の使用感を信頼して制作しました。
 
2015年8月に作った直後のブログはこちらをご覧下さい。
サイズを小さくする事を求めつつも、余裕を持った作りも求めていたんですね。
 
コンパクト財布の旅の風景はこちらをご覧下さい。
 
 
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2020.5.7

大容量長財布(かぶせタイプ)・LGW06

大容量長財布(かぶせタイプ)・LGW06の詳しい説明です。
ANDADURAのお財布の中では、LGW08と共に一番容量の収まるタイプです。
 
全て外縫いでシャープですが、膨らみを感じるカタチです。
 
手で持ったサイズ感。(女性の手です。)
実寸はw195×h108×d40(mm)です。
 
フタを開けたところ。
 
中身を入れたところです。
センターのファスナーに小銭、その脇にお札、サイドにカードが収まります。
その奥にも2つスペースあります。
 
通帳なども収まる大容量タイプです。
 
 
大容量のものは、ファスナータイプもございます。こちらからご覧下さい。
 
 
ー制作話ー
LGW06はこれまで、3度ほど大きな仕様変更をして、今はこの形に落ち着いています。
LGW08を作った直後に作ったお財布です。
作ったものは自分で数ヶ月使ってみて、納得いくところで完成するのですが、
このお財布は宇都宮の餃子屋さんで完成したのを覚えています。
 
 
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2020.5.7

シンプル長財布・LGW11

シンプル長財布・LGW11の詳しい説明です。

ANDADURAの他の長財布に比べると、1回り小さい、
コンパクトな長財布です。
 
フタのシャープさと本体のふっくらと柔らかい印象です。
 
手で持ったサイズ感。(女性の手です。)
実寸はw170×h91×d26(mm)です。
 
ホックを開けたところ。
 
中に収まったところ。手前に小銭、真ん中にお札、その奥にカード2部屋、その奥にスペースあります。1万円札がぴったり収まる横幅です。
お札は膨らみのあるマチの構造で出し入れしやすく、小銭部分も本体の高さより少し上にある為、小銭も見やすく、カードは2部屋ですが、下に落とせば、3部屋として使えます。
カードのポケット数は絞ってますが、お財布のセンターでカードの出し入れが出来ますので、スムーズに行えます。
 
容量を絞ることで、小銭、カード、お札、それぞれの使い勝手が高まるよう、形を導きました。
 
 
ー制作話ー
昔に作っていた帆布の長財布が手前に小銭、真ん中にお札、奥にカードというものでした。
その使い勝手がとても好きで、同じ仕様のものを革で制作しました。
素材が違いますので、形は全く違いますが、大好きな使用感はよりブラッシュアップしたかたちで引き継げたと感じています。
 
 
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2020.5.7

ファスナー長財布・LGW05

ファスナー長財布・LGW05の詳しい説明です。
独立当時より制作しているお財布です。
 
L字のファスナーはすっきりとした印象です。
 
手で持ったサイズ感。(女性の手です。)
実寸はw207×h94×d15(mm)です。
 
 
小銭入れのサイドにあるカードスペース、片側4部屋で計8部屋あります。
真ん中に小銭、仕切りの左右にカード、その脇のスペースにお札が収まります。
 
 
ー制作話ー
ANDADURAのお財布は左右対称のものが多いのですが、
それは利き手を選ばず、誰でも同じように使えることを意識してそうしてます。
 
独立当時はL字ファスナーのバランスの良さが好きで、LGW01と共に制作しました。
制作都合上は脇の縫いを外縫いにする方が良いのですが、L字のファスナー部分の
シャープさと内縫いのふっくらとしたバランスが好きで、ずっとこの形で作っています。
 
 
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2020.5.7

大容量長財布(ファスナータイプ)・LGW08

大容量長財布(ファスナータイプ)・LGW08の詳しい説明です。

このお財布は形を見ても、中に何をどう収めるのかが分かりにくいと思いますので、その辺りを詳しく説明します。

 
ラウンドタイプのファスナーです。
 
手で持ったサイズ感。(女性の手です。)
実寸はw195×h100×d20(mm)です。
 
ファスナーを開けるとダイレクトに、小銭、カード、お札にサクセス出来ます。
 
この切り込み(えぐれている部分)はお札を取り出す際に、親指が動かしやすくする為のものです。
 
中身が入ったところ。真ん中に小銭、その横にお札2部屋、カードは補助切り込みを
使うと、互い違いで見やすい作りです。その奥にも2部屋あります。
 
ファスナーは容量が増えても、きっちりスマートに収まってくれます。
1つのお財布に沢山収めたい方のためのお財布です。
 
大容量のものは、かぶせタイプもございます。こちらからご覧下さい。
 
 
ー制作話ー
LGW08は使い勝手と造形の美しさ(あるいは面白さ)を共に考えながら作ったお財布です。切り込みの位置や、立ち上がり方で、印象が随分変わりますので、作ってみて、手にした時の体感を頼りに作りました。
 
神奈川で独立して栃木の益子に引っ越した、独立2年目の頃に作ったと記憶しています。この頃は身体性というのが自分のテーマで、全てのパーツが分断なく繋がっているカタチを目指して考えていました。
小銭入れLGWC01も同じテーマで同時期に作ったものです。
 
 
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2020.5.7

3つ折財布・LGW03

3つ折り財布・LGW03の詳しい説明です。
 ANDADURAの中では丁度真ん中くらいの容量&サイズ感です。
 

ころんとした形。

 

ホックを開けたところです。
 
手で持ったサイズ感。(女性の手です。)
実寸はw128×h90×d40(mm)です。
 
カードはカードポケットに4部屋と小銭の裏に2部屋あります。フタからつながる仕切りと本体の仕切りで、お札と領収書を分けられます。
本体の仕切りはガバッと開きますので、お札の出し入れがスムーズです。小銭、カード容量、お札の仕分けなど、中間サイズのバランスの良いお財布です。
 
 
ー制作話ー
LGW03は元々作っていた、もう少し小さい容量のお財布ともう少し大きな容量のお財布の2型をドッキングして、いいところどりを目指して作ったお財布です。小銭入れ部分も、名刺入れとして作っていたカタチを採用しました。本体の仕切りの構造がに興奮しながら制作してました。
 
 
2020.5.7 | products

2013.7.25

黒革LGW01

今日はしっとりとした涼しさの益子です。
一時の暑さに驚き、壁掛け扇風機を導入したりしたとたんに、
涼しくなりました。そういうものですね。

さて、レアジェムさんのご要望で、LGW01を黒革で制作しました。
ホームページにアップしましたので、是非ご覧下さい。



具材の組み合わせは、あれこれ提案させて頂きましたが、決定は委ねました。
一緒にやる楽しさ、ですね。ファスナー、金具の組み合わせもいつもとは雰囲気が
違い、シック(←死語ですかね、これ)に仕上がっていると思います。

レアジェムさんのお店、Shed That Roaredでご覧頂けますので、
池尻大橋に行かれた際は是非、ご覧下さい。

そして、ここ最近は、足下作業に日がついていた、
ミシンの不調をきっかけに、新しいミシンを探したり、今にも壊れそうなパソコンを
新しいものに(といっても中古)してました。
8月の頭に新しいミシンが到着するようで、楽しみ。
予備ミシンがあると安心!です。(ほんとミシン不調はバタツキます。)

しかしミシンパーツなど純正では、使えないものもあるので、
どういうふうに変えようか考えるのが、面白く、試してみたかった押さえ金や、
針板も少し試してみようと思います。

いろいろ見てると、今使ってる針が、チタンで出ていて、
チタン!なんだか知らないけど、試してみたいぞ~、となり一人で盛り上がっている。
何やらチタンモデルは色がゴールドのようで
ゴールド針を携えた、ニューミシンの姿を想像し、うっとりする今日この頃です。

黒革LGW01の報告のつもりがニューミシンのうっとり話になってしまいましたが、
ホームページより、黒革LGW01をご覧下さいね。

HPはこちらからご覧下さい。
2013.7.25 | products

2012.11.14

新作の帆布たち

長らくとりかかっておりました、帆布シリーズをHPにアップしました。
素材が新たになると素材のページやら、いろいろ作るモノがある上に、
昔書いた文章が気に入らなくなり、時間がかかりました。

気に入らなくなったコトバに「革のメンテナンス」があります。
これを見て、数秒う~ん、となりました。
メンテナンスって表現はいかがなものだろうかと、全面的に「お手入れ」という
コトバに変更しました。こっちの方が、ピッタリくる。
昔の自分よ、その言語感覚はなんなんだ?と問いつめたくなる。

と、そんなこんなありながら、無事アップ出来ました。





少しHPの補足をさせて下さい。
まず色味は「white beige」「lavender gray」「dim khaki」の3色です。
最初の2つはそのままなんですが、悩みに悩んだのが、カーキです。
カーキと記載するにはくすんだ微妙な色味なので、何か説明がいるだろう、
と付けたのがdimです。これは「ほの暗い」などの意味があり、
明け方の薄明かりでカーキを見たらこんな色味だろうと、名付けました。

明るめのホワイト・ベージュと中間色のラベンダー・グレイとディム・カーキ
色違いで持っても、決まるような色味を選んだつもりです。



そして、是非見て頂きたいのが、帆布長財布です。(一番凝った作りですから…)
これまで、時間が経つと、作り方が分からなくなったなどブログに書きましたが、
それが、このお財布です。是非HPよりご覧下さいね。

そして、こんな事言うのも何なんですが、帆布は仕事で扱った事がなく、
「素人」と呼んでも差し障りのない状態で、それ故に、楽しんで作れたと思います。
クオリティーを高める制作方法を見つけたり、革とは違う作り方になりましたが、
これからが楽しみです。

革もそうなのですが、新しく作り始めるときは、
「この技は使う」「この作り方は使わない」と、いろいろ枠を、決めるわけ
(僕はそうです)ですが、帆布は半分位は枠組みが決まって来た感じです。
あとは、いろいろ作りながら、固めてゆきたいと思います。

いろいろ書きましたが、是非ご覧頂けたらと思います。
2012.11.14 | products

2012.6.21

新作パスケース&刻印のこと

ホームページに新作のパスケースをアップしました。

ただ2枚の革を合わせて縫うだけのデザインですが、
何故か苦戦しました。というより、新しいモノを作る時はいつも苦戦してます。

良いものに仕上がった思いますので、是非ホームページでご覧下さいね。



カードを入れた時の見えが、同じ面積になるよう、微妙に調整しました。
見え方が綺麗に見えるようにする為です。(違うよりは綺麗ですよね…)
目で見た時の感じですがほぼ同じなのではと思います。
数学が出来たら早かったのですが、この微妙なかたちの数式が分からずでした。
この切れ込みが見せ所ですので目だけを頼りに、詰めてつくりました。



そして、刻印のはなし。
ANDADURAのものには、刻印があったりなかったりします。
あるにしても見えにくいところに打ってあったり、地味な存在の刻印です。

しかし、今回は刻印で悩みに悩みました。
まず、刻印の基本方針は、
「表には打たない。刻印は出来るだけ打つ。でも使う方向を限定したりと
刻印がマイナスに作用する場合は打たない。」
というものです。小銭入れは刻印が無いものが多いですが、これもいろんな人に
開け閉めしてもらうと、使う向きが人によって異なり、刻印で方向を限定するより、
それぞれ、好きな方向で使ってもらえたら、と思い、打ってません。(自分が使いやすい方向に
逆向きに刻印が入ってたら嫌ですもんね。)

しかし、基本的には押したい訳です。
が今回のものは、刻印を押す事で、使う向きを限定します。
しかし、内側の革は、「是非押してくれ。」と言っているかの形状。
悩め!と言ってるかのような絶妙な背反性でした。今までで一番迷いました。

試しに試し、打たない事にしました。
やはり、方向は限定したくないのと、
「ここだ!」というポイントに押してあるものと、押してないものを見比べたときの差が
一目瞭然でした。

刻印を打たないのも、このかたちは他には無いから、と思ってる事が
背中を押してくれてるのかもしれません。なくても分かりますよね…と。

しかし、新作を出すのは気分の良いものです。
気分の良い今日この頃です。
2012.6.21 | products
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