ANDADURA

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2022.6.15

LGW13

LGW05のショートバージョン LGW13を定番化しました。
 
 
LGW05のお札サイズの短い仕様は、これまでにもご要望いただいてました。何度もチャレンジするも、着地できなかったですが、片側のカード入れを無くして、札バサミをとりける。サンプルを自分で使っていて、おみくじがあぶれていたので、短いポケットはおみくじ入れ(おみくじでなくても小さなもの入れ)にする事で、このサイズにすることのリアリティが出てくれました。このあたりの細かい出し入れって、ほんとうに難しかったです。
 
このお財布は、くらしのギャラリーの赤木さんからの「LGW05の短いの作れないですか?」という問いかけから始まっています。「今までチャレンジしていますが、なかなかうまくいかなくて、ひとまず作ってみますね。」とお答えしたと思います。最近はこういうささいなやり取りから、ものが生まれることが少なくない。作り終わってみると、いいタイミングでお声が下さったな、とタイミングの妙のようなものを感じています。
 

HPにアップしております。

こちらからご覧ください。
 
2022.6.15 | information products

2022.6.9

スライダー交換 キャメルの場合

ファスナーの修理は、ファスナーが噛み合わなくことが多く、その際、引き手を含めたスライダーを交換します。(ファスナー修理について詳しく書いているブログはこちら

引き手交換の際、キャメルに関しては選択肢があります。

キャメルは、もともとの革から色が濃くなっていて、写真のような色の差があります。
 
使っていくうちに、近い色になりますが、交換してすぐに2トーンになるのがよろしくなければ、引き手にブラウンを使うことも出来ます。(使っていくと引き手の色が濃くなりますが)
 
写真は、ブラウンでコバの色&糸色をキャメルに合わせたもの。
色の選び方は好みかと思いますので、お好きな方にて修理いたします。
 

 

 

2022.6.9 | products

2022.6.2

小物は緻密に、カバンはおおらかに

 
新たな素材、スウェードでポーチ&ショルダーバッグを制作しました。
ポーチは3サイズ。フラットなショルダー2型と少し大きいウォークバッグも制作しました。
軽くてやわらかな素材が手や体になじむよう、心がけてデザインしました。
 
革の世界では、「小物は緻密に、カバンはおおらかに」との言葉があります。
誰がどこで言ったのかは忘れてしまいましたが、ずっと覚えている言葉です。
まさにそのような作り方になったと思います。
 
このスウェードシリーズで挑戦したかったのは「ひと部屋」であることです。
お財布では、ポケットや仕切りなどの構造を考えてきましたが、ポケットがないひと部屋であることが腑に落ちるかたちを探しました。
 
作りにおいては、スウェードは革のように裁断面は磨きが入りませんので、革の重なりが少なくなるような作りを意図しました。
重なりが少なくなるように意図はしますが、それが原則にならないよう、おおらかな心もちでものを見るように心がけました。
 
最初は4色で進めていましたが、春にbollardさんで行なった「ちいさなカバン展」で作ったコーラルの色みが加わった姿がしっくりきましたので、5色にしました。
この素材はさまざまな色がありますので、定番の5色です!というより、そのときどきで変わっていっても面白いなと思っています。
 
HP&ONLINE SHOPにアップしています。ぜひ、ごらん下さい。
 
 
2022.6.2 | information products

2021.3.23

First Rucksack

 

広島にあります、認定こども園さざなみの森さんと一緒に、子供たちが使うリュックを作りました。生地選び、色、仕様などを、菜穂さん、松井さん、さざなみの森のスッタフの方々と、対話しながら1年半くらい前からゆっくりと進めてきました。

 

 
 
最初にさざなみの森さんが大切にする事をじっくり話し合いました。リュックの制作で迷った時は、この言葉とモノを行ったり来たりしながら進めていきました。
 
 
 
リュックの色は、広島の田んぼ、岡山の田んぼを、それぞれ場所で眺めながら決めた、稲穂の垂れた秋を映す色。子どもたちへの成長の願いを込めた色です。お互いの田んぼの写真を送り合いながら、色の最終決定しました。
 
広島と岡山でお互いの見る田の色は違いますが、イメージで同じ色を共有できている手応えがありました。生地は倉敷にあるタケヤリさんにお願いして、バシッとイメージの色に仕上げてもらいました。
 

今回は初めて縫製を縫製屋さんにお願いし、僕はデザインに専念しました。量産に落とし込む際に、スタッフの皆が制作出来るよう、ネジを緩める工程を経る事で、モノに客観性が帯びます。これが量産の楽しさか!と感じる事が出来たのも、すごくいい勉強になりました。

チームでのものづくり、これはハマりますね。縫製チームは倉敷に工場があるSally-allyさんにお願いしました。ほんと最後の最後まで、細かい箇所にもお付き合いいただいた、代表の長野さん、ありがとうございます。
 

子供のアイテムを作る事も初めての経験です。これまでは、自分の体を使って使い心地を確かめていましたが、子供の使用感は見て感じる事しか出来ないので、じっくり観察しました。リュックを背負って違和感なく遊ぶ様子や、気持ちいい〜、といってくれる子もいたりして、たくさん背中を押してもらいました。

 

 
↑1回目の観察、ここからさらに修正して、
 
 
 
↑2回目の観察
 
ここから、ネジを締めたり、緩めたりして、最終の形になりました。
 
自分の子供が生まれたタイミングで依頼いただき、一つ一つに向き合う時間はとてもありがたいギフトのような時間でした。
 
昨日、届けに行き、タグを付けたり、お渡しできる状態に整えました。
 
 
 
 

4月から子供たちが使う姿を想像するとホクホクした気持ちになります。

工房の中でものを考えるというより、さざなみの森の風景の中でものを作ったという手触りが残ってます。子どもたちの成長に寄り添うものになれば嬉しい限りです。

 

 
 
 
 
2021.3.23 | products note

2021.2.19

【Relation】作り直して使いきる

作り直して使いきる

【Relation】 ー 関係・つながりの意
 
現在使っていただいているANDADURAのお財布を、使い込まれた革で新しいカタチに作り直し、素材を使い切っていただく、リレーションという試みを実験的に始めます。
 
長く使っていただけるよう、修理はずっと行ってきましたが、修理する際に長く使い込まれた革を見ていると、この革で何か出来ないかという思いが湧いてまいりました。
 
ものが使われるサイクルは
お使いいただく→ 捨てる
 
が一般的かと思いますが、修理する事で、
 
お使いいただく→ 修理 → 捨てる
と、ものの寿命を延ばす事ができます。
 
さらに、新しいかたちに作り直すせば、
お使いいただく→ 修理 → 新しいアイテムになって再度お使いいただく
という新しいサイクルが生まれます。
 
 
正直に言いますと、このアイデアは去年くらいに考えたものでしたが、仕事として成立するのか?自分自身が無理しないと続かないのでは?という疑念みたいなものもあり、躊躇してましたが、こういう新たな試みは考えても答えは出ないので、ひとまず実験的に1年くらいやってみます。その中で、継続出来るかたちを見つけてゆけたらと思います。
 
「消費とはゆるやかな破壊である。」

という言葉があります。初めて読んだ時に、モノをつくる者として、向き合う必要のある言葉だと感じました。修理をしっかりアナウンスするのもそういう意味合いです。今回はもう一歩この言葉に踏み込んでみようと思います。

お財布の革を使いますので、どうしても小さいアイテムになります。とりあえず、Over the rainCowで作ったキーホルダーとカードケースから始めますが、欲を言えば、もう少し選べるアイテムがあり、長財布など比較的大きな革は、(使える革を全て使い)数種類に作り直して、使い切っていただく、というのが目指すところです。
作り直しのアイテムでご要望ございましたら、是非CONTACTページからご連絡いただけましたら嬉しいです。
 
 
 
いろいろ書いてますが、難しいことを考えずに、使い切る快楽のようなものを感じていただけたら嬉しく思います。

僕自身工房で履く、作業用のパンツは膝がすぐに破けますので、破けたら、ショートパンツにして履きます。Tシャツもクタクタになったら、丁度良いサイズに切り分けて工房のウエスにして、使い切ってます。「作り直して使いきる」は普段自分がやっている事でもあります。単純にボールペン使い切るだけでも、そこはかとなくホクホクした心持ちになりますし。

使い込まれた革は、時間と共に少し痩せて物としての革の厚みが適正でない場合があります。使い切っていただく、という試みですので、その辺りはご了承下さい。
ひとまず始めてみて、やっていく中できめ細かくアナウンスできるようになると思います。
 
Relationの意味は、つながり、関係などの意味で、作り直す事そのものとは若干ずれています。作り直しでしたら、違うネーミングにした方が分かりやすいかもしれません。それでもリレーションにしたのは、長い間育てた革で作り直したものを、プレゼントしたり、お揃いで持ったりする、その行為や広がりが生まれたら面白いと思いますので、そこに光を当てる意味で、Relationという言葉にしました。
 
また、自分が作ったものが、どういう状態になったら捨てよう、と思われるのか?
その姿をキチンと見る事で、革の作り方や、まだ想像もしない何かにフィードバック出来るのではと思っています。
 
捨てるというネガティブ(?)な行為が反転しリレーのように次につながればいいなぁ、と願いつつ始めてみます。
 
 
Relationのページはこちらからご覧下さい。
 
 
 
2021.2.19 | information products material

2020.12.8

red キーホルダー&カードor名刺ケース

赤の革でキーホルダーとカードor名刺ケースを制作しました。

輪郭がくっきりするような、鮮やかな赤です。

 

この2つのアイテムはOver the rainCowのアイテムだけど、小さなアイテムは革を無駄なく使うことが出来るので、赤の革でも作りました。材料を使い切れるのは嬉しいことです。特に革は強くそう思います。

 

online shopにアップしました。宜しければご覧下さい。

 

 

 

2020.12.8 | information products

2020.10.3

walk bag

Walk bagはスウェードのショルダーバッグ。
軽くしなやかなスウェードが体に馴染み、歩くという動作にしっかり寄り添うカバンです。
 
身長によっても異なりますが、ショルダーの長さはバッグが腰の上にくるよう
少し短めです。バッグがダラんと垂れる事なく、腰への負担が少ないです。
ショルダーの長さは865mmです。(モデルは身長163cmです。)
 
この上なくシンプルなデザインですが、
ショルダー部分と本体で0の形状に革が2重になっている構造です。
 
僕は普段使うものは、このバッグを使い、旅行などに行く際は+リュックにして、使っていました。体に馴染みますので、カバン2個持ちでも邪魔になりません。ベースのバッグとしてお使い下さい。
 
大きすぎないサイズですが、A4サイズが収まります。内部にポケットは無しの、一部屋になります。
 
普段使いはもちろんですが、散歩のお供にも使ってもらえたら嬉しいです。
 
 
 
 
歩く
 
そして
歩く
 
『森の生活』の著者ソローさんは、1日に少なくとも4時間は散歩していたそうです。散歩の達人です。
 
online shopにアップいたしました。こちらからご覧いただけます。
 
 
2020.10.3 | products

2020.9.26

小さめなお財布の比較

小さいお財布を選ぶのは、思いの外難しいかと思います。小さいのが欲しいのだから、と目一杯小さいのを選ぶと、容量が合ってない場合は使いにくなります。サイズ感も大切だけど、容量や、使い勝手も大切だよね、という方に向けて、容量にゆとりを持たせた小さめなお財布を、紹介していきます。
 
左、コンパクト財布・LGW10、右シンプル長財布・LGW11がANDADURAのラインナップの中で小さめなお財布になります。
 
それぞれのサイズ感を見ていきます。手に持ったサイズ感。女性の手です。
 
コンパクト財布・LGW10
 
シンプル長財布・LGW11
 
実寸のそれぞれのサイズ
LGW10・・・w98×h84×d38(mm) card×10
LGW11・・・w170×h91×d26(mm) card×8
 
内部の収まりの比較
コンパクト財布・LGW10
 
シンプル長財布・LGW11
 
容量的にも近い2型です。あえて違いを書くならば、
コンパクト財布・LGW10は小さく、それぞれの機能がコンパクトにまとまってます。
シンプル長財布・LGW11は薄いです、フタを開けるとワンアクションで小銭、カード、お札にサクセス出来ます。小銭の見やすさは、横に長い分、シンプル長財布LGW11の方が優っているかと思います。
 
どちらもサイズと使い勝手のバランス感のあるお財布ですので、比較が難しくありますが、選ぶ際の参考にしていただけたらと思います。
 
小さめなお財布、それぞれの詳しい説明は、
・コンパクト財布・LGW10→
・シンプル長財布・LGW11→
よりご覧下さい。
 
小さめなお財布より、小さなお財布をお探しの方は、小さいお財布もご覧下さい。
小さいお財布の比較はこちらからご覧いただけます。
 
お財布選びの参考になりましたら幸いです。
 
 
2020.9.26 | products

2020.9.26

小さいお財布の比較

小さいお財布を選ぶのは、思いのほか難しいかと思います。小さいのが欲しいのだから、と目一杯小さいのを選ぶと、容量が合ってない場合は使いにくなります。サイズを小さくするという事は、自分に必要な機能や、用途を見極めるのが必要かなと感じてます。
 
ですので、ちょうど良い小さいお財布を無理なく選ぶガイドになればと思い、小さいお財布を比較しながら紹介していきます。
 
上からマルチケース・LGM01、ファスナーミニ財布 S・LGW12 、ファスナーミニ財布・LGW01がANDADURAのラインナップの中で小さいお財布になります。
 
それぞれのサイズ感を見ていきます。
手に持ったサイズ感。女性の手です。
 
マルチケース・LGM01
 
ファスナーミニ財布 S・LGW12
 
ファスナーミニ財布・LGW01
 
実寸のそれぞれのサイズ
LGM01・・・w98×h68×d23(mm) card×5
LGW12・・・w106×h71×d15(mm) card×5
LGW01・・・w110×h94×d15(mm) card×6
 
内部の収まりの比較
マルチケース・LGM01。
 
ファスナーミニ財布 S・LGW12
 
ファスナーミニ財布・LGW01
 
それぞれの写真を見ていただいたところで、用途などに関して説明していきます。
 
お札の使用頻度の高い方は、2つ折でお札が入るファスナーミニ財布・LGW01が用途に合うと思います。(マルチケース・LGM01も2つ折で収まりますが、お札を沢山入れると使い勝手が良くない為。)
 
スマホ決済を使い、お札の使用頻度が低いのであれば、ファスナーミニ財布 S ・LGW12かマルチケース・LGM01が合っていると思います。
 
前のポケットに入れて使われる方はファスナーミニ財布S・LGW12はマチが薄い分、ごわつきなく収まってくれます。
 
 
デザインの好みもありますが、選ぶ際の参考にしていただけたらと思います。
容量的に少し余裕を持って選んでいただけると、失敗が少ないかと思います。
 
小さいお財布のそれぞれの詳しい説明は、
・マルチケース・LGM01→
・ファスナーミニ財布 S ・LGW12→
・ファスナーミニ財布・LGW01→
よりご覧下さい。
 
小さいお財布では、収まらない方は、少し余裕のある小さめなお財布が良いかと思います。
小さめなお財布はこちらからご覧いただけます。
 
より小ささを追求される方は、さらに小さなビニロンシリーズのお財布もございます。
こちら(下の方にあります)からご覧下さい。
 
小さいお財布選びの参考になりましたら幸いです。
 
 
 
2020.9.26 | products

2020.9.26

ファスナーミニ財布 S・LGW12

ファスナーミニ財布 S・LGW12の詳しい説明です。
ファスナーミニ財布・LGW01をさらに小さくしたお財布です。
 
中央にループ状のポケットと、その両サイドのスペースがあるだけの、
ミニマムなお財布です。
お札の使用頻度を、頻繁には使わないと想定し、三つ折で収まるサイズに絞りました。
 
手に持ったサイズ感。(女性の手です。)
実寸はw106×h94×d15(mm)です。
 
LGW01とのサイズ比較
LGW01(右) ・・・w110×h94×d15(mm)
LGW12 (左)・・・w106×h71×d15(mm)
 
サイズを小さくした事で、小銭部分が浅くなり、見やすく&使いやすくなります。
 
あまり重要視してなかったですが、パンツの前ポケットに
スッと入るのが、思いのほか便利で、お尻のポケットには入れないけど、
前ポケットなら入れても嫌じゃないので、ポケットに入れて使うようになりました。
 
 
お札部分のマイナスはありますが、それをしっかりと補うプラスがありますので、
スマホ決済の補助財布として使われる方には、ちょうど良いのではと思います。
 
 
ー制作話ー
 
L字の小さなお財布は昔試作してましたが、その時は、お札の出し入れがしにくいので、
製品化には至らなかったのですが、「高額な買い物はスマホ決済で、お札はお財布に千円しか入れない」という方も多く、それならば、という事で制作しました。最近は、お財布の役割が流動的だと感じています。求められる用途が変わった事で、昔作ったものが、浮かび上がる、というのが面白いです。
2020.9.26 | products
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