ANDADURA

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2025.2.15

Relation のキーホルダー

 
Relation を充実させるべく、作り直しに適したキーホルダーを制作しました。
 
使い込まれた革を作り直す際に、縫いと、磨いて仕上げるという工程が入ることが、使い込まれた革の良さを引き出すのでは、感じていました。
これまでのキーホルダーは、縫いと磨きの工程がないので、縫いと磨きの工程が必要な形にと思い、制作しました。
作り直しのアイテムですので、元々の盤面のサイズで、使える革の大きさが決まってしまいます。ファスナーミニ財布Sだと、寸足らずでしたので、ファスナーミニ財布より大きいものから裁断できるようにしました。
 
 
いざ、素直に制作してみると、物足りなさを感じ、どうしたものか、と思い、テーパーをかけ、形に表情をうむことを意識しました。
 
「斜め」というテーマは、前にも意識して取り組んでいましたが、また同じ切り口が出てくることが面白く、いくつものテーパーの角度を試しました。
斜めの線は0.5mmでも表情がガラッと変わるので、いつものごとく、もりもり試作し、たくさん眺めながら制作を進めました。
このキーホルダーは太いところが12.5mmで細いところが、10mmで、左右に、ほんの1.25mmの差があるだけですが、そんな少しで表情のある形になってくれました。
 
いろんな材料が、作られなくなることも増えてきて、そんな素材の儚さを感じた時に、素材を使い切るべく、小さなアイテムを作ることが、ずっと頭の片隅にあったように思います。今回のキーホルダーが出来たことで、小さなアイテムの旅は、ひと段落したかなと感じています。
 
Relation用にと制作をはじめたものですが、いいものになりましたし、いろんな色で制作して、online shopにアップしています。
こういう小さなアイテムを作るのは、嬉しいことです。
 
key holder
size : w12.5mm
length : 100 mm (キーリング含む)
 
堅牢な革を貼り合わせ、リングをハトメに通した、シンプルなキーホルダーです。
ループは指に通したり、フックに引っ掛けて使えます。
ほんの少しテーパーをつけることで、小さいながら表情がうまれました。
 
online shopはこちらからご覧ください。
 
 
2025.2.15 | information repair

2025.1.22

キャメルとブラウンの革について

 
ANDADURAはキャメル、ブラウン、ネイビーの3色から、ベージュとネイビーの2色に切りかえますと、お伝えしてきましたが、キャメルとブラウンの革は、今後の修理に必要な革をストックしますと、残量が少なくなりましたので、受注生産はストップし、online shopでの在庫限りで終了となります。
 
キャメルとブラウンの2色は、お財布を裁断するには、部位の見極めがあり難しいですが、キーホルダーや小さなアイテムに使うには、たくさん残っていますので、素材がなくなるまで、作っていく予定です。
 
独立当初からANDADURAを支えてくれた色に、感謝しつつ、これからのベージュとネイビーの2色もよろしくお願いいたします。
 
 
2025.1.22 | information material

2025.1.21

Relation

 
使っていただいたお財布を、カードケースとキーホルダーに作りなおしました。
作り直して使いきるRelationという試みです。
 
 
 
ご要望は、カードケース1つとキーホルダー2つでしたが、ばらしたパーツを眺めていたら、中のパーツも活かしたくなったので、針穴も活かして裁断し、作り直しました。
 
 
修理やリレーションでお財布をお送りいただくことは、僕にとっては、お財布との(10年ぶりくらいの)再会なので、その時に、どんな気持ちで作っていたんだろうな、と作業をしながら思いを巡らせます。
 
その時、その時で、革の質感や、針のピッチなどは微妙に変わっていますが、手を抜いて作っているものが1つもない(あたりまえだけど)ということに、誇らしい気持ちになったりします。
 
修理して長く使っていただけることは、素直に嬉しく、リレーションで、昔作ったお財布と再会し、新たな形に作り直しできることは、作っていて満たされます。実験的にはじめた試みだけど、こんな気持ちの良いことは、しっかり継続させたいなと思います。
 
作り直したものを、「また頑張ってこいよ。」とお送りする時も、すごく気分がいいです。作っている本人が何かに励まされる。ほんとうにありがたいです。
 
 
2025.1.21 | repair

2025.1.21

修理の風景

1月はいくつかのお財布の修理をしました。

 



LGW09は、引き手交換の修理をしました。10年くらい使われているものですが、引き手以外の状態も良く、乾燥している箇所にオイルを入れてメンテナンスしました。

 

 
LGW05・ファスナー長財布は糸の縫い直し補修と、引き手交換の修理をしました。糸が擦れ切れている箇所があり、重ねて縫うと目立ちそうだったので、一旦すべての糸をほどいて、縫い直しました。
 
どちらのお財布も、使われている方の形になっていました。
 
 
LGW06・大容量財布は13年くらい使われていて、ホックのあて革が切れているのと、革自体の痛みもあり、今後10年は使いたいとのことでしたので、盤面交換を提案しました。
引き手も新しいものへと交換しました。
 
 
中のパーツは活かして使うので、もともと空いているパーツの針穴を、裏から表にうつして、その針穴を縫っていきます。
 
 
 
盤面を眺めながら、もともとの盤面でカードケースとコースターを作り、修理したお財布と一緒にお送りしました。
 
 
お財布を使われていて、不具合などありましたら、修理フォームより、お問い合わせください。
 
 
 
2025.1.21 | repair