ANDADURA

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2011.2.21

foodelcoさんのマウスパッド~中間について~

「日本の食べるをつくる」フーデリコさんの事務所の
マウスパッドをお作りさせて頂きました。



実はこの形ストックホルムにあるセルゲル広場と同じ形。
革の端の形をそのまま使いたいというご要望がありましたが、ANDADURAの革は
端はしわ等が多いため、マウスパッドには不適切。

あまり工業製品では無い方が…というご要望もあり、有機的な形…と考え、
昔に見た、セルゲル広場の形をご提案させて頂きました。マウスの形とも相性がいい!

マウスの下にはストックホルムの広場が、と考えると、なんだか楽しくなりませんか?
煮詰まった時は、公園でデートするカップルやジョギングに励むランナーを思い浮かべ
ふわっと和んで頂けたら…

そして、実に楽しく作らさせて頂きました。
フーデリコの谷上さん。ありがとうございました。
東京に行った際は、事務所にも遊びに行かせて下さいね。

さて、フーデリコさんは、
僕の稚拙な文章では伝えきれない魅力を持つ活動をされておりますので、
是非フーデリコさんのホームページをご覧頂けたら…

僕としては、トップページのコレクシオンやニューズといった言葉に、
なんとも上品なユーモアを感じてしまうのでした。

そして、このセルゲル広場の形は
スーパー楕円と呼ばれている形で、円と四角の中間の形だそうだ。
僕は何かしら、中間に惹かれる傾向があるように思う。
コットンニットなんて、素材としてほんと大好きだもの…(コットンとニットの中間)
ANDADURAでも、半シュリンクや、手づくりと工業製品の間くらいの
モノが作れたらと思っていたりする。

そして、なぜ中間がこんなに好きなんだろうかと考えると、
中間というものが、作られたモノだからという気がする。
楕円や四角は元々あるがその間には深い溝(というより別々に存在している)があり、
そこに中間を見いだそうとする事で、中間というものが出来るのである。
それはまるで手品のようで、ワクワクする。

せっかくモノを作っているんだもの、どんなモノを作るかも作りたい
というのが僕の密かな願望で、だからこそ惹かれるんだろうな、中間。

しかし、人は夢と現実の間で生き、社会と個人の間で揺れ
そこにバランスを見いだそうとする。
と考えると、中間を見いだそうとする事は、もともと備わっているもの
なのかもしれない、原始的に。

ま、難しい事は抜きにしても、中間に惹かれてしまう。
中間(ナカマ)さんという名前の人がいたら、無条件で惹かれてしまいそうである。

スーパー楕円という形は、僕の作った形ではないので、
こんな事書くのは、少し恥ずかしいのだけれど…
2011.2.21 | note
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