ANDADURA

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2018.12.31

2018年

毎年恒例の一年の振り返り。
2018年はとっても不思議な年でした。
7月の工房水没に「まつわるあれやこれや」な一年でした。

そうは言っても、3月位から新作作りもしておりました。
新しい素材で作っており、やはり新しい素材は身体に馴染むまでに
時間がかかりますね。6月末くらいにいくつか完成。
ビニール工場に制作をお願いするものもあったり(もう出来上がっております。)
して、そろそろ出そうかなと思っている所の水没でした。

3ヶ月で制作再開したものの、制作しながらも「まつわるあれやこれや」
を行っており、使えなくなった革をどうするか?などの事もまだまだ課題は
残っております。さすがに、「まつわるあれやこれや」が5ヶ月を超えると、
ブーブー言っておりましたが、
久々に自分の弱さみたいなものに、向き合えました。
これは貴重な事ですね。水没して良かったとは全く思いませんが、
良かった事も結構ある、とは言いたい心持ちです。

昨日は工房の塗装を終えて、気持ち的に落ち着きました。
隣のお家の方が餅つきに誘って下さるので、年末らしい時間を楽しみました。
割れた器を直したりの年末恒例行事も無事進めております。

2019年は(毎年思う事だけど)とってもよい一年になりそうです。

とはいえ、先日中古の機材が出て来て、つぶれた工場にお邪魔したのですが、
お会いする同業の方々との話は、いつまで革が作れるのか、という話になります。
僕の仕事は材料や素材を作る方々や機材の整備をする方の様々な仕事があって、
成り立っている仕事ですが、加速度的にいろんなモノがなくなっていっているのを
実際にも肌感覚でも感じます。

仕事を始めた2010年にも、この時代にモノを作るって事が
なにかしらの、しんがりを努めているような感覚(好きでやっているんですが)
がありましたが、それがどんどん濃厚になってきている感じです。

とはいえ、2019年は良い一年になりそうな予感です。
まぁ、いつの時代も変化の中で何かをやっているのでしょうし、
変化するきっかけが向こうからやって来てくれるのは、(受け入れるしかないんだから)
グダグダ言わず、歓迎したいと思います。
どんな状況になっても何かを生み出すって事には希望があると思いますので・・・

持ち越す事も多いですが、清々しい心持ちで2019年を迎えられそうです。
いろいろお世話になりまくりの一年でした。ありがとうございます。
みなさまも良い年をお迎え下さい。

これから炭をおこして昨日ついた、お餅を焼きます。楽しみ!
2018.12.31 | note
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