
黒の革でお財布を制作しました。
去年の秋ごろに、黒の革でお財布作れませんか?とのメッセージをいただきました。
その頃は黒の革を作る予定はなく、その旨をお伝えしました。
今年に入ってから、木のタンニンに鉄を反応させ黒染めしていたことを思い出し、同じタンニンということで、革も同じであろうと、鉄媒染液を作りはじめました。
酢に(匂いがきつくないリンゴ酢)鉄を溶かし、鉄媒染液を作る。
酢の鉄媒染液は、匂いもきつく、酢に浸かった鉄からは、気泡が出ていて、たまに空気抜きが必要な少しハードな液体で、あまり革に塗布したいとは思いませんでした。
ふと、タンニンが鉄を溶かすことを思い出し、緑茶で鉄媒染液を作ることにしました。
緑茶に入れた鉄は、気泡も出ず、匂いも鉄の匂いがするくらいで、これなら、使える。
タンニンが鉄を溶かし、その鉄が革のタンニンに反応し、黒く染まる、というサイクルもなんだか良い。
あるものを使うというのが、最近は心地よく、黒く染めた革を作るのではなく、手元にあるネイビーの革をベースにしました。
革を鉄タンニン液につけ込み、その後水洗いして、影に干す。水分が飛んだ革は、一緒にオイルも抜けているので、オイルもちょうど良い加減になるまで少しづつ塗布して、
アイロンで成形しました。
昔に作った染料染めの黒の革と比べると、染料染めの黒は、赤みのある黒ですが、鉄黒はベースがネイビーということもあるのか、青みのある柔らかい黒です。
シルバーのホックを打った時に、黒は黒の良さがあるなと感じましたので、いくつか鉄黒で制作しました。オンラインショップにアップしています。
よろしければ、ご覧ください。