ANDADURA

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2012.9.25

エフスタイルさんのステインプルーフ新作

お手伝いしている、エフスタイルさんのステインプルーフシリーズ。
新作の名刺入れ(Sサイズ)&祝儀袋入れ(Lサイズ)もお手伝いさせて頂きました。

大切に織られている生地の残布も使え、生地が生きかえって嬉しいものです。


ふっくらとした印象です。
いい!


開けたところもいい!(褒めすぎ)
切りっぱなしならではの造形です。


自立します。ふふふ、なポイント。


さて、今回は抜き型の裁断もANDADURA工房で行いました。
通常は大判の抜きはクリッカーという戦車みたいな機材を使うのですが、(持っている
ところにお願いしてます。)今回は工夫しながら自分で抜きました。
実際に抜く際は、上に重い鉄板をのせて型がはねないように、
部分部分を少しずつ抜いてゆく。
同業の人から見れば、無謀すぎる試みだろう。しかし、なんとかなります。はい。


ホック打ちをしていて紹介したい道具を発見しました。


この子です。普段ホックは、鉄の塊の上で叩くのですが、
鉄の塊が入らないところは、こういう小さな鉄を入れるのですが、
かれこれこの子とは、4年くらいの付き合い。

もともと「のどごし生」のおまけについてあったもの。でかでかと「のどごし生」と
ロゴも入っていたけど、サイズ感とステンレスの素材
(通常アルミの小さなものを使うので叩くと変形する)が気に入り使っていたら、
3年位でロゴがはがれ、お気に入りの道具に変わりました。
いい感じに育ってくれたと嬉しい限り。

そして、はなしは戻り、今回のステインプルーフシリーズのはなし。
制作した後に「これ、革でも作れるんだな。」と思いました。
作ってる時は、生地に合うかたちで考えてたのですが、
出来上がってみると、革でも作れるけど、考えもしなかったかたち。
こういうのが素直に出て来てくれるのは、やはり一緒にやる醍醐味。

勿論革では作りませんが、ここから着想を得た構造のものが、幾つか湧いて来たのも
事実で、新たな水脈みたいなものが生まれる気がする。
一緒にやるのは、くせになります。ありがとうございます。

名刺入れ&祝儀袋入れ、見かけたら是非お手にとってご覧下さいね。
2012.9.25 | note
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