ANDADURA

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2023.12.22

key strap & link strap

 

あたらしく、key strapとlink strapというアイテムを作りました。

裁断して残った小さな革を使って制作する、Over the rainCowのアイテムとして、スウェードの革で作りました。

 

Over the rainCowのアイテムを作るのは、簡単なようでいて、難しいです。

ただ端革を使いましたというものにならずに、小さい革ならではのリアリティを持ったものにしたいと自分でハードルを上げている感があります。小さな革の傾向と、アイテムの選定とデザインが、いいポイントで交わり活きるようにイメージしながら考えました。
 

key holderは指にちょこんと引っ掛けて、
key strapは手首に通して持つことができます。
link strapは、カバンの持ち手と物をつなげるアイテムです。
 

【key strap】
 
 
手首に通して使える、スウェードのキーストラップです。
手に通した時に心地良いように、柔らかな革で制作しました。
 
鍵を振った時に、キャッチしやすいサイズ感です。
 
制作当初は、手首に通さず手で持つことを想定して制作していましたが、鍵を持っていて、手を使いたいシュチュエーションが多々あり、手首に通せるようにしました。
 
key strap
size : w12mm
length : 185 mm (キーリング含む)
 
key strapはこちらからご覧下さい。
 
 

【link strap】
 
 
link strapは、カバンの持ち手と物をつなげるストラップです。
カバンの中から、ストラップをひょいと引っ張って、つながっているものを取り出します。
 
鍵をつけたままで、扉の開け閉めが出来る長さで制作しました。金具はカラビナを使用していますので、金具からの取り外しも簡単にできます。
かばんの中で迷子になりがちな物とつなげてお使いください。
 
僕はこのlink strapに、小さな懐中電灯をつけて使っています。
住んでいる地域は11月頃までまむしが出ます。
街灯がないので、まむしを踏んで噛まれた話もたまに聞きます。
その話を聞いてから、夜道を歩くときは、懐中電灯で照らしていましたが、
懐中電灯が手元にないこともあり、踏んじゃうかな〜、とビクビクしながら歩いてました。
小さな懐中電灯が手元にあると、結構な安心感があります。
 
link strap
size : w15 mm
length :280 mm (カラビナ含む)
 
link strapはこちらからご覧下さい。
 
 
ー制作話ー
 
ここ最近は素材が廃盤になることが多く、ビニロンの生地が廃盤になった時に、ストック棚を眺めていて、自分は素材を(ほんとうに)大切に扱っているんだろうか?と疑問が湧く。
 
ロスがないような革の作り方をしたり、端革を使い切るアイテムを作ったり、傷を生かすアイテムも作っているけど、素材が作り続けられることを前提にした、大切さだったように思う。

なくなっていく素材との別れをとおして、素材というものが、あんがい儚い存在であると感じた。
ロスがないように工夫しているはずの革作りも、実際には余っていて、全部使えてはいない。(革の作り方も、変えることにしましたが、それはアイテムを作ったときにお話しますね。)

素材を大切に扱わないと、素材はどんどん無くなっていく、みたいな意識もある。
実際には、僕がロスを出すことと、素材がなくなることの因果関係はないのだけど、そのサイクルはどこかで繋がっていると思ってしまう。
 
この小さなアイテムが、お役に立ちますように。
 
 
2023.12.22 | information products

2023.10.16

constellation / jiji - FLAT

FLAT 
 
 

和歌山で、お洋服を作っているjijiさんと今年も一緒にカバンを作りました。

 
jijiの引網さんに、はじめてお会いした時、一緒にカバンを作りましょうと話をして、
帰りの車の中、頭の中で出来たのが、このカバンです。
 
 
引網さんから、お母さんが使っていたカバンのイメージを伝えてもらった時、
その風景に憧れのようなものを感じました。
 
少し前に読んでいた本の中で、素朴という言葉に、シンプルというルビがふっているのを目にして、ひとりで静かな衝撃を受けていました。15分くらいじっとして、その言葉が体に入っていく様子を観察していると、シンプルということばの周りについていた、いろんなものがはがれ、肩の力がどんどんぬけていくのを感じました。
 
その少し後に読んだ本で、質朴ということばに出会い、自分が学生の時から憧れていたシンプルという在り方は素朴とか質朴のようなものだったんだ。と今さらながら気がつきました。
 
去年jijiさんがFLATに書いた文章を読んでいると、「私の記憶の中から山本さんによって切り出され」ということばがありますが、FLATを作っているとき、僕が切り出したものは、憧れのようなものだったのか。そして、それは僕の憧れでもあった。
 
jijiさんの文章を読んでいると、そのことを最初から予見しているようで、根っこにある何かを共有できたことに震える。
 
 
ANDADURA 山本祐介
 
 
スエード ショルダーバッグ

私が子どもの頃 母がよく使っていた黒いスエードのカバン

それは細くて長い持ち手にマチもポケットも無いような
とても簡素なつくりのカバンだった

特にこれといったデザイン性があるわけではないのに

なぜかそれは私の記憶にずっと残っていて

いつからかそんなカバンが欲しいと思うように


ある時共通の友人を介してANDADURAの山本さんと出会い

私の記憶の中から山本さんによって切り出され 出来上がったのが

”FLAT”と名付けられたとってもシンプルなつくりのカバンです
 
jiji 引網さおり
 
 
FLAT
one handle bag
size : w220×h250 mm
shoulder length : 420mm
color : graige
 
shoulder bag
size : w180×h200 mm
shoulder length : 1050mm
color : graige
 
写真はjijiさんにいただきました。
Photo by Shingo Hikiami
 
HPに一緒に作るカテゴリがあり、これまで、カテゴリの名前を、一緒に散歩をしているイメージで、歩道という意味の sidewalk という言葉にしていました。
 
FLATをのせるのにあたり、星座(星のあつまり)という意味の、constellation に変更しました。共にいきることへの、ささやかな願いをこめて。
 
2023.10.16 | information products

2023.9.15

open case

 
ブックカバーの再編集 ー open case
 
 新しくopen caseという名前で、ものを入れるケースを作りました。

オープンケースは、ブックカバーを僕なりに再編集したものです。

ANDADURAを始めてから、「ブックカバー作らないの?」
と要望をいただくことがあり、自分なりに考えてはいたのですが、いいのが生み出せずにいました。作ろうと思えば、本のサイズでカバーを作ればいいだけなのですが、自分が作る必然性を感じることが出来ない。

というのも、僕は乱読気質といいますか、何冊も同時並行で読みます。
その日にパッと目に入った本を数冊持っていくので、その都度ブックカバーをつけかえることが朝の忙しい時間には出来ません。
ブックカバーというアイテムは、1冊の本を読んだら次の1冊、という読み方が前提になっていると感じます。

 

数冊を持ち歩く人はカバーが数冊分必要なの?
さらには単行本、文庫本、新書などさまざまなサイズがありますので、各サイズごとにカバーを買ってもらわないといけないの?それってアイテムとして、作る必要があるのだろうか?分からない。

乱読気質の人間にとって、持っていく本に合わせてブックカバーを付けるという作業は至難の業です。さまざまな場所で本を読みますし、「あっ、新書のブックカバーどこにあたっけ?」とカバーを探しても見当たらず、仕方なしに、カバーなしで持って行くようになります。そして、ブックカバーは本棚の中に鎮座するようになりました。

本にはいろんなサイズがあり、さまざまな読み方がある。それらをクリアしたものでないとブックカバーは使わなくなる宿命にあると感じる。どうやったらブックカバーを作るリアリティーを見出すことが出来るんだろう?

ちなみに、手帳カバーは、ずっと付けたままですので、要望いただいたら制作していました。

そのようにして、ブックカバー作れない問題は保留になったままでした。

「ブックカバー作れますか?」
「ブックカバーって難しくて作れないんです。」
「???」
何故作れないのか?その訳を話すと長くなり伝えられないことも多く、お財布より作るの簡単そうだけどなぁ?と怪訝そうな表情に、複雑な心持ちになりました。

4年くらい前だったか、篠山に本の展示を見に行った時。
そこに並ぶ本は古本なのですが、佇まいが、すごく大切にされていている、と感じました。
その展示の帰り道。購入した本を眺めながら、この本は大切に扱わなくてはと、その場所から本を扱う姿勢のようなものもいっしょに手渡されたように感じました。

「この本たちにはカバーが必要だ。」

そのようにして長年放置してあった、ブックカバー問題にチャレンジすることにしました。普通のカバーではなく、どんなサイズの本も、いろんな読み方も受け止めてくれる。そんなカバー。
 
車を運転していて、流れる風景は、さまざまな考えを転がすのを助けてくれる。

そして、借りた本を持ち運ぶ時、クリアファイルに入れていたことを思い出す。
クリアファイルは立体のものを持ち運ぶようには出来ていないから、数日経つ頃には、かなり切ない姿になりますが、本は汚れない。

そうか、クリアファイルを作ればいいんだ、なぁんだ、簡単じゃん。と、帰りの道中には長年のブックカバー問題への自分なりの答えのようなものが見えていました。

そして、すぐに試作を作りました。
革の適度な厚みとクッション性は、ipadのような大げさなケースには入れたくないけど、少しの保護があった方がいいものを入れるのに適しているとも感じました。そのようにして、サイズ感を模索する、ワンサイズにするのか、2つサイズを作るのか?素材は何の革を使うのか?

「簡単じゃん、と言っておきながら、なんで4年も経っているの?」と思われるかもしれません。適切な素材を見つけることが出来ずにいました。出来ないのが悔しかったので、オープンケースを元にしてFlat Shoulderなどのアイテムを作りました。 (その辺りの経緯は「憧れ」というタイトルでブログに書きました。

いいかもと思える革が見つかりました。ANDADURAの革を作ってくださっている佐藤さんの作る、銀すりゴードです。ゴードは少し柔らかいのですが、自分で銀面に熱を入れ、心持ち固さを持たせました。

さて、open caseは、乱読者向けのブックカバーとしても使えますし、ipadなど少しの保護が必要なもののケースとして。その名の通りオープンになっていますので、出し入れはスムーズに行えます。

ひとまずは完成までの経緯のようなものを書いてみました。

open caseが生まれる、きっかけを下さったのは、aurora bookさんの「光を灯す時間」という展示でした。おそらくそんなきっかけを与えたであろうことは知らないと思いますので、この場でお礼をしたいと思います。ありがとうございます。みごとに灯されました。
 
「ジョン・レノン愛の遺言」は光を灯す時間で購入した本
open case
size : w202×h265(mm)
color : ink
material : goat leather
 
open caseが完成間近な頃に、読んでいた「街とその不確かな壁」を入れてみると、もう1冊入りそうで入らないもう一冊薄い本なら収まるよう、サイズを変更しました。街とその不確かな壁」のおかげでより良いサイズになったと思います。
 
 
オンラインショップにアップしました。
よろしければ、こちらからご覧ください。
 
 
2023.9.15 | information products

2020.12.21

→ レンタル → at online shop

 
Online shopにて、お財布のレンタルをはじめました。
これまで展示会などで行っていましたが、Online shopでもやってみます。
 
レンタルで使っていただいたお財布の感想などを頂くのですが、それが手紙のやり取りのようで、とても心温まるものでした。
 
リアルの場でしっかりやりたいと思っておりますが、たとえば、online shopで購入いただく事はバーチャルかと言うと、あまりそういう風には感じておらず、
実際にものを手にしていただいた時は、リアルですので、そう感じていただけるよう、制作&梱包&発送をしております。
 
僕自身、面と向かってお話したい欲がムクムク立ち上がってきましたので、
今できるリアルとして、レンタルいたします。
 
いつまでやるかは決めてないですが、ひとまず始めてみます。
 
 
online shopはこちらからご覧ください。
 
 
 
2020.12.21 | information
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