ANDADURA

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2024.4.16

tiny wallet

 

小さなお財布 を作りました。

 

お財布のレンタルの際に、感想を書いていただくカードサイズの用紙を同封していていましたが、こんな小さな用紙には収まらないから、とメールでとても細かく感想をいただきました。こんなお財布があったら、との要望も具体的に書いてくださっていて、それを読んでいると、このお財布を作ってみよう、という気持ちがむくむくと湧き上がってきました。去年の8月のことです。

 

一番最初に、一つのパーツで構成されたお財布が出来ました。それはそれで面白いのですが、扱うときに集中が必要なお財布でした。そのお財布を使っていると、マニュアルとオートマという軸が出てきました。

 

 

このハイパーなマニュアル財布はリリース出来そうにないけど、扱うときに心地よいマニュアル感ってあるはずだ、と思い、その座標軸をもとにして、お財布を考えてみようと思いました。オートマからマニュアルまでのサンプルを作り、心地よいマニュアル感はこの辺りかなと切り取ったのが、このtiny walletです。

 

去年は寸法を、数字で細かく計算しながら進めていましたが、なんとなく計算してたら完成しないような気がしたので、今回は細かく計算するのはやめて、サンプルを観察することに重きをおいて、進めました。

 

心地よいマニュアル感が奈辺にあるのかを探すのは、初めてのことでしたので、いつものごとく、もりもりサンプルをつくりました。

 

 

独立当初に僕が嬉々として何度もサンプルを作っているのを見て、(おそらく老婆心として)「最終形を2回のサンプル作りで作れないなら、プロとは言わないよ。」と言われたことがありました。まぁ、そんなにサンプルに時間をかけていたら、食っていけないよ。というニュアンスが込められていたように思います。

 

まぁ、そりゃ、そうだよな。と思うところもあったのですが、それよりも、2回で完成させなくてはダメということを自分に課してしまうと、2回で完成するものしか思い浮かばなくなるんじゃなかろうか?

 

それから、その言葉のおかげで、新作作りのサンプル制作は、趣味のようなものと位置づけできるように、仕事の仕方や環境も組み直していきました。前にも増して、自分が納得いくまで何度やってもOKにしました。2回で完成するのなら、それもOK。完成しなくても、それもOK。

 

制作した無数のサンプルのいくつかは、僕が「新作墓場」と呼んでいるボックスに納められます。サンプルを全てとっておくことはできないので、消化不良だなと感じるものや、今のところよく分からないものを優先して残します。毎回サンプルを制作するたびに、新作墓場はいろんな時間軸を含んだ、豊かなカオスになっていきます。

 

新作を作るときに迷ったら、「新作墓場」にアクセスすると、そこに答えがあったりします。

 

今回も制作を再開する時に、墓場から関連しそうなものを、机にならべ、それを眺め、また墓場に入れを繰り返し、のこったものを組み合わせ、制作を進めました。

 

もし今、「最終形を2回のサンプル作りで作れないなら、プロとは言わない。」
と言われたならば、「それでは、豊かな新作墓場が作れない。」と答えることと思います。

 

今回は特に、新作墓場の助けを借りて完成させることが出来たと感じています。

 

 


LGW14 - tiny wallet
size : w95×h65×d20 (mm)
card : ×5

 

 

 

 

2024.4.16 | products

2024.4.2

grid & line

 
長年、取り組みたいと思いながらも、やってこなかった(というかできなかった)、装飾というテーマでopen caseを作りました。かれこれ、何年くらい自分の中にあったテーマだろうか?
 
去年の誕生日に、「憧れ」というタイトルでブログを書いたけど、それは、装飾というありかたへの憧れであった。このタネは、20代の中頃に、「シンプルさと個人になっていく社会の現象はリンクしている。」という文章を読んだときに蒔かれ、時とともに装飾への憧れに変容してきた。
 
たとえば、100年前、柱にライオンと人が彫っている建物のそばを散歩している母子がいる。
子供は問う「ねぇ、あれ何?」そうすると母は答える、「うん、あれはね」と言って物語が語られる。
 
おそらくつるんとした柱であったならば、そのやりとりは生まれない。
装飾は物語を共有(あるいは起動)する装置として存在しそれと同時に、そこに物語をよみとれる人たちがいる。
大きなものがたりの弊害のようなものがあるにしろ、動物や植物や風や、太陽や人間が織り混ざった世界の中で生きることは豊かだと思う。
 
シンプルを指向する世界では、個人は知らぬ間にさまざまなものから切り離され、物語を読み解くことも、そこに物語があるということも少しずつ忘れていくのかもしれない。
 
「シンプルさと個人になっていく社会の現象はリンクしている。」
の一文を読んだ時、僕が興味を持ったのは、じゃあ、シンプルがいくところまでいった時(それはそう遠くないように思われた、もしかしたらそれは今なのかもしれない)に、どのような形や、あり方にリアリティが宿るのだろうか?そして、人間のありようはどんな影響を与えるのだろうか?そして、そもそもその先は、どうやって探せばいいのだろうか?
 
そのシンプルの先の形に、装飾に求めるのは、いささか強引だとは自分でも思っている。
それは、形として現れるものではなく、日々の過ごし方や、人との関わり方や、言葉の使い方であったり、目に見えぬ、ささいなさまざまな事象に現れるような気がする。
 
ものだけでなく、ものとそれをつくる自分と、それに連なるさまざまなものをトータルに見てコツコツと風通しをよくしていく方が、賢明な道筋なのかもしれないと思う。
 
シンプルの先とやらを、シンプル ー 装飾という二項対立的な単純なものとして、とらえてはいやしないか?(シンプルー装飾という二項対立は素朴という言葉で統合できるけど。)
 
なんだか、話が大きくなりすぎてきた。作ったものを紹介する文章を書いているんだった。
 
 
ものをつくる人間は、感じたことを、ものとして現すことに喜びを感じ、それを作ることによって、いろいろな角度から、向き合い、考えることができる。
 
なので、いささかの強引さは、ここでは、少し目を瞑る。ものを考えるきっかけであり、そこに飛びこんでいくことなのだから。
 
僕にとって装飾は?と考えても、それは形ではないし、何かしらのモチーフでもない。
長年、取り組みたいと思いながらも出来なかったのは、装飾にたいして、自分のリアリティがまったくなかったからだ。(だから憧れていたとも言える。)
 
open caseの小さなサイズを作った時に、あっ今なら、作れるかもと思った。
 
それは、ここ1年間履いていた自分が直しになおしたズボンがあったから。
破れを補修したステッチを指先に感じる気持ちよさに、リアリティを感じることができたから。僕のリアリティは手で触れるということにあるようだ。
 
というわけで、自分の試みがうまくいっているのかどうかも分からないまま、自分が直したズボンに支えられて、ステッチを施す。
 
窓の外を眺めると、山桜がポワポワと咲きはじめていています。
 
 
 
grid & line」
 
少し柔らかな、スウェードにステッチで張りを持たせる。
間隔は、ミシンの1目の3.05mmを基調として考えてみる。
 
lineの幅は、どの幅が気持ちいいのか?
 
gridは何目であれば、open caseの形と連動してくれるのか?
 
印付けができない素材にどうやって、ステッチを入れる位置を記すのか。ステッチを入れると革が伸び、均等なステッチが入れられないのをどう解消するか?ステッチ問題に対しては、かなり原始的な方法で解決しました。
 
作りながら感じたのは、ひとりひとりがものがたり(ものがたりというかリアリティという言葉の方が適当かも)を見つけて紡いでいくんだ、ということ。装飾というテーマでしたが、自分にとって座標を消した中で、リアリティを探す旅であったように思います。
 
 
open case 
size : w188×h238(mm)
color :  light blue . chacoal ( grid & line )
 
 
 
online shopにアップしています。よろしければ、こちらからご覧ください。
 
 
2024.4.2 | information products

2024.3.14

コメル - 刻印

 

8年くらいANDADURAのお財布をお使いいただいている方から、ファスナーの修理のご依頼がありました。8年ぶりに再会したお財布には、お子さん3人の名前の刻印がありました。

修理とは別に、長男さんの大学の入学のお祝いにと、お財布に刻印を入れたい、とのご要望をいただきました。

刻印で打つ文字は、TOWEL(タオル)。タオルが手元にあると、落ち着くとのことで、長男さんが選んだ言葉。実際にTOWELの版を組み、刻印する。思いを込めた言葉を打つのは、気持ちいいなぁ。刻印を再開してみよう、という気持ちになりました。

ひとまずは、オンラインショップで、はじめてみます。

 

 

刻印のホルダーは金属加工の業者さんに「こんなの作ってください。」と図面を書いて作ってもらったものです。この道具を、また使えるのが嬉しいです。

 

 

 

 

フォントは、英字がバンハートメジウムゴシック、数字はゴウディ ボールド、
フォントサイズは4号(13.75pt)、築地活字さんの活字です。

 

刻印をご依頼いただく際は、文字の他に、言葉の理由についても、お伝えていただけたら(任意)、刻印を打つことが楽しくなり、山本が喜びます。

 

コメルはこちらからご覧ください。大切な言葉に出会えるのを楽しみにしています。

 

 

 

2024.3.14 | information

2024.3.4

open case

 

open case を新たなサイズで制作しました。

最初に作ったopen caseは、本を数冊を持ち運ぶ読者家サイズで作っています。
本1冊にスマホに財布が入るサイズがあった方が親切なのでは、と思うようになり制作いたしました。
 
前に制作したサイズのopen caseは、open case reader(読むひと)に名前を変更し、今回のサイズをopen caseという名前にいたしました。

本を数冊は持ち運ばないという方は、今回のサイズが合うかと思います。文庫・新書・単行本 + スマホ & お財布が入るサイズ感です。
 
黒の染料で染めたものですが、ネイビーのような色味のインクと、素直な革の色味のタンの2色です。
 
open case 
size : w188×h238(mm)
color :  tan . ink 
material : goat leather
 
open case - reader
size : w202×h265(mm)
color :  tan . ink 
material : goat leather
 
online shopにアップしています。よろしければ、こちらからご覧ください。
 
 
ー制作話ー

ANDADURAでは、革を使い切る工夫として、革を作る際に、部位によって切り分けて作っています。表に使う革は、繊維の細やかな部位が使える厚さで作り、繊維が少し荒い部位は切り分けて、内部パーツに使える厚さで作っています。

ただ、お腹の部位は、革を干すときに、タンニンやオイルがたまりやすく、そのため、同じ染料で染めても、色が濃くなってしまい、キャメルやブラウンなどの色は、違う色味になってしまいます。ですので、色の差の出にくい、ネイビーに回して使っていました。

全ての革のお腹部分がネイビーになるため、どうしても使いきれなくなってしまいます。
「山本さん、ネイビーのエン(お腹の部位)使いきれてる?」と革屋の佐藤さん
「いえ、なんだかんだで使いきれてないです。」と僕
「じゃあさぁ、全く作り方変えて、ソフトな仕上げにするのってどう?」
「今、open caseっての作ってまして、ソフトに仕上げて、open caseに使うのもいいかも、です。」

そして、ソフトに仕上げたエンでopen caseを作ってみる。エンは革を作る過程で少し縮み、また端っこ部分はパーツに入れたくなかったので、
少し小さめのopen caseを試しに作ることにしました。いろんなサイズを制作してみて、本1冊にスマホに財布が入るサイズがあった方が親切なのでは、と思うようになりました。
 
ソフトなエンで作ったopen caseは考えていたイメージとは少し違っていて、仕上げ方法を変えてみたり、お湯で革の銀面をふっくらと、させてみたりしましたが、着地できず。というわけで、少し小さめのopen caseは前と同じ、ゴートレザーで作りました。
 
エンが小さく仕上がったことで、違うサイズを試す良いきっかけになりました。このサイズのopen caseを見ていたら、試したいことが湧いてきました。うまく着地するかは分かりませんが、ひとまず手を動かしながら考えてみます。
 
open caseというアイテムを作るきっかけの話はこちら に書いてます。よろしければ、ご覧ください。
 
 
↑試作の1部。サイズを出すだけなのに、なぜこんなに試作したのか。完成した今となっては謎です。毎度のことですが。
 
 
2024.3.4 | podcast information

2024.3.4

\ First Rucksack colors /

 
さざなみの森さんといっしょに作った、子供たちが最初に使うファーストリュック。
実験的に1点制作した色味のもので、紹介出来ていなかった色をonline shopにアップしました。ファスナーカラーの違いで、ずいぶん印象が変わります。イメージにぴったりな色味が見つかりましたら嬉しいです。
 
First Rucksack
 
広島にあります、認定こども園さざなみの森さん一緒に作った、子供たちが最初に使うファーストリュック。さざなみの森の一角ではじまった minato: の活動として制作させていただきました。
 
リュックの色は、広島の田んぼ、岡山の田んぼを、それぞれ場所で眺めながら決めた、稲穂の垂れた秋を映す色。子どもたちへの成長の願いを込めた色です。
 
3歳から8歳くらいまで使えるサイズ感です。3歳頃はホックの開け閉めもまだ難しいので、開閉は簡単に操作できるファスナー。ファスナーの付け根には、開け閉めする動作を自分でしっかり行えるように、しっかりとした厚さを持たせた引っ張りを取り付けています。
 
肩ひもは肉厚感のある柔らかいテープ。ずり落ちないよう、肩ひもの取り付け位置も考慮しています。キーホルダー、ネームプレートなどを付ける小さいD管がついてます。minato: の織りネームは名前やメッセージを書き添えることができるよう、余白をもうけてます。
 
子どもたちに寄り添うファーストリュックになれば嬉しいです。
 
minato: 
さざなみの森の一角ではじまった さまざまなものづくりや場づくりを通して、一人ひとりが自分らしく生きていける世界へと向かう旅に寄り添う活動として、2021年に始まりました。
 
First Rucksack
size : w240×h305×d95(mm)
肩ひもの長さ:340〜540(mm)
 
First Rucksack color はこちらから  、さざなみの森さんの定番の5色はこちらからご覧ください。
 
 
【さざなみの森の風景】
 
 
2月末にさざなみの森さんにファーストリュックの納品に行ってきました。ファーストリュックをお届けするのは、今年で4度目です。
(写真は 0〜2歳の乳児のための施設、ノイエです。ノイエの一室で作業しました。)
 
 
いろいろな話をしながら、タグをつけ、整え、袋に入れて、お渡しできる状態にしました。
手を動かしながら、ゆっくりお話しできるのは、子供の成長のスピードが早い4歳児の父としても、ありがたい時間です。
 
 
 
今回も家族で伺ったので、さざなみの森さんの園庭で一緒に遊びました。園庭にある小屋では、卒園する子供たちと、河合悠さんがロウソクを作っていました。子供たちは、手作りの遊具や、トンネルや、船(本物の船!)コマ、竹馬や、紙飛行機を飛ばしたり、サッカーをしたり遊びまわっていました。
 
ゆっくりと園庭で過ごしてみて、遊んでいる子供たちが、キラキラと生き生きとしていることに、あらためてビックリしました。
トンネルの入り口にあるタイヤの隙間に潜り込み、おしゃべりをしている子、ブランコをおもいっきり漕いで天に届きそうな子、高いところからジャンプして、どやっ!と誇らしい表情を見せてくれる子。コマ回しで戦いを挑んでくる子。それぞれが、目の前にある遊びに熱中していました。
 
教室の入り口にある棚に、ファーストリュックが並んでいて、使われている風景を眺めていました。生き生きと動き回る、子供たちの使うリュックは、しっかりと使われていて、リュックとしての運命をまっとうしているかのようでした。そのクタッとして、使い込まれた姿は、作り手にとって最高の風景でした。
 
 
さざなみの森の、松井さん、菜穂さん、スタッフのみなさん、ありがとうございました。
リュックの縫製をして下さっている、Sally-ally長野さん、縫製チームのみなさま、ありがとうございました。
 
それにしても、子供たち生き生きとしていたなぁ。
 
 
 
 
2024.3.4 | information products

2023.12.22

key strap & link strap

 

あたらしく、key strapとlink strapというアイテムを作りました。

裁断して残った小さな革を使って制作する、Over the rainCowのアイテムとして、スウェードの革で作りました。

 

Over the rainCowのアイテムを作るのは、簡単なようでいて、難しいです。

ただ端革を使いましたというものにならずに、小さい革ならではのリアリティを持ったものにしたいと自分でハードルを上げている感があります。小さな革の傾向と、アイテムの選定とデザインが、いいポイントで交わり活きるようにイメージしながら考えました。
 

key holderは指にちょこんと引っ掛けて、
key strapは手首に通して持つことができます。
link strapは、カバンの持ち手と物をつなげるアイテムです。
 

【key strap】
 
 
手首に通して使える、スウェードのキーストラップです。
手に通した時に心地良いように、柔らかな革で制作しました。
 
鍵を振った時に、キャッチしやすいサイズ感です。
 
制作当初は、手首に通さず手で持つことを想定して制作していましたが、鍵を持っていて、手を使いたいシュチュエーションが多々あり、手首に通せるようにしました。
 
key strap
size : w12mm
length : 185 mm (キーリング含む)
 
key strapはこちらからご覧下さい。
 
 

【link strap】
 
 
link strapは、カバンの持ち手と物をつなげるストラップです。
カバンの中から、ストラップをひょいと引っ張って、つながっているものを取り出します。
 
鍵をつけたままで、扉の開け閉めが出来る長さで制作しました。金具はカラビナを使用していますので、金具からの取り外しも簡単にできます。
かばんの中で迷子になりがちな物とつなげてお使いください。
 
僕はこのlink strapに、小さな懐中電灯をつけて使っています。
住んでいる地域は11月頃までまむしが出ます。
街灯がないので、まむしを踏んで噛まれた話もたまに聞きます。
その話を聞いてから、夜道を歩くときは、懐中電灯で照らしていましたが、
懐中電灯が手元にないこともあり、踏んじゃうかな〜、とビクビクしながら歩いてました。
小さな懐中電灯が手元にあると、結構な安心感があります。
 
link strap
size : w15 mm
length :280 mm (カラビナ含む)
 
link strapはこちらからご覧下さい。
 
 
ー制作話ー
 
ここ最近は素材が廃盤になることが多く、ビニロンの生地が廃盤になった時に、ストック棚を眺めていて、自分は素材を(ほんとうに)大切に扱っているんだろうか?と疑問が湧く。
 
ロスがないような革の作り方をしたり、端革を使い切るアイテムを作ったり、傷を生かすアイテムも作っているけど、素材が作り続けられることを前提にした、大切さだったように思う。

なくなっていく素材との別れをとおして、素材というものが、あんがい儚い存在であると感じた。
ロスがないように工夫しているはずの革作りも、実際には余っていて、全部使えてはいない。(革の作り方も、変えることにしましたが、それはアイテムを作ったときにお話しますね。)

素材を大切に扱わないと、素材はどんどん無くなっていく、みたいな意識もある。
実際には、僕がロスを出すことと、素材がなくなることの因果関係はないのだけど、そのサイクルはどこかで繋がっていると思ってしまう。
 
この小さなアイテムが、お役に立ちますように。
 
 
2023.12.22 | information products

2023.10.16

constellation / jiji - FLAT

FLAT 
 
 

和歌山で、お洋服を作っているjijiさんと今年も一緒にカバンを作りました。

 
jijiの引網さんに、はじめてお会いした時、一緒にカバンを作りましょうと話をして、
帰りの車の中、頭の中で出来たのが、このカバンです。
 
 
引網さんから、お母さんが使っていたカバンのイメージを伝えてもらった時、
その風景に憧れのようなものを感じました。
 
少し前に読んでいた本の中で、素朴という言葉に、シンプルというルビがふっているのを目にして、ひとりで静かな衝撃を受けていました。15分くらいじっとして、その言葉が体に入っていく様子を観察していると、シンプルということばの周りについていた、いろんなものがはがれ、肩の力がどんどんぬけていくのを感じました。
 
その少し後に読んだ本で、質朴ということばに出会い、自分が学生の時から憧れていたシンプルという在り方は素朴とか質朴のようなものだったんだ。と今さらながら気がつきました。
 
去年jijiさんがFLATに書いた文章を読んでいると、「私の記憶の中から山本さんによって切り出され」ということばがありますが、FLATを作っているとき、僕が切り出したものは、憧れのようなものだったのか。そして、それは僕の憧れでもあった。
 
jijiさんの文章を読んでいると、そのことを最初から予見しているようで、根っこにある何かを共有できたことに震える。
 
 
ANDADURA 山本祐介
 
 
スエード ショルダーバッグ

私が子どもの頃 母がよく使っていた黒いスエードのカバン

それは細くて長い持ち手にマチもポケットも無いような
とても簡素なつくりのカバンだった

特にこれといったデザイン性があるわけではないのに

なぜかそれは私の記憶にずっと残っていて

いつからかそんなカバンが欲しいと思うように


ある時共通の友人を介してANDADURAの山本さんと出会い

私の記憶の中から山本さんによって切り出され 出来上がったのが

”FLAT”と名付けられたとってもシンプルなつくりのカバンです
 
jiji 引網さおり
 
 
FLAT
one handle bag
size : w220×h250 mm
shoulder length : 420mm
color : graige
 
shoulder bag
size : w180×h200 mm
shoulder length : 1050mm
color : graige
 
FLATはjijiさんのonline store よりご覧ください。
写真はjijiさんにいただきました。
Photo by Shingo Hikiami
 
HPに一緒に作るカテゴリがあり、これまで、カテゴリの名前を、一緒に散歩をしているイメージで、歩道という意味の sidewalk という言葉にしていました。
 
FLATをのせるのにあたり、星座(星のあつまり)という意味の、constellation に変更しました。共にいきることへの、ささやかな願いをこめて。
 
2023.10.16 | information products

2020.12.21

→ レンタル → at online shop

 
Online shopにて、お財布のレンタルをはじめました。
これまで展示会などで行っていましたが、Online shopでもやってみます。
 
レンタルで使っていただいたお財布の感想などを頂くのですが、それが手紙のやり取りのようで、とても心温まるものでした。
 
リアルの場でしっかりやりたいと思っておりますが、たとえば、online shopで購入いただく事はバーチャルかと言うと、あまりそういう風には感じておらず、
実際にものを手にしていただいた時は、リアルですので、そう感じていただけるよう、制作&梱包&発送をしております。
 
僕自身、面と向かってお話したい欲がムクムク立ち上がってきましたので、
今できるリアルとして、レンタルいたします。
 
いつまでやるかは決めてないですが、ひとまず始めてみます。
 
 
online shopはこちらからご覧ください。
 
 
 
2020.12.21 | information
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